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著作権って奥が深い

SNSの普及で普通の人でもクリエーターとして活躍できるようになったのは素晴らしいことですが、同時に作られた「コンテンツ」が他者の著作権を中心とした知的財産に侵害しないようにすることが大切です。今回は、一般の人でも正しい知識を得られるように、エンターテイメントと著作権に詳しい弁護士2名と実業家の方をお迎えしてクラブハウスを開催したので、その感想をまとめます。

誰でもクリエーターになれる、でも責任も伴う

音楽、画像、動画、出版物などは著作権で保護されているものが多く存在します。そして、著作権1つをとっても5つに分けることができ、それぞれの権利を持っている組織や個人が違うケースもあるので注意が必要。

SNSのプラットフォームによっても、著作権の問題がある程度「自動化」されているところ(YouTubeなど)がある中、ClubhouseはJASRACなどの団体とは提携していないので、クリエーター自身が適切な許諾を得る必要があるとのこと。

また、「自動化」されているプラットフォームでも、必ずしも必要な許諾がすべてカバーされる訳でもないようなので、コンテンツをアップする前に著作権やエンターテイメントに詳しい弁護士などの専門家に相談することを勧めていました。

作るコンテンツによって様々な問題が起こりうる

エンターテイメントや情報配信が多様化する中で、著作権だけとっても様々な問題が起こる可能性があります。

例えば、音楽CDを配信に使う場合、既存の楽曲を自己演奏する場合、小説朗読する場合、 他人の写真をアイコンに使用する場合などではそれぞれ異なる著作権に関する問題が発生する可能性があります。

また、よくある「Free素材」も著作権侵害の問題が全く無いというわけでもなく、気をつける点がいくつもあり、場合によっては有料の素材を買った方が安心できる場合も多いとのこと。

さらに、海外の音楽や書籍に関連するコンテンツにはまた別の問題が発生する可能性があります。

著作権はシンプルじゃない

今回のクラブハウスは1時間の限定配信で、内容的にもすべてをカバーできるものではなかったのですが、改めて著作権の問題は複雑だということがわかりました。

取り扱う内容や使う素材、どのような変更を加えるか、そしてどのプラットフォームでコンテンツを見せるのかなどでダイナミックに変化していくので、「これをやれば大丈夫」という一般的な安全解はないものです。そのため、クリエーターには正しい知識と信頼できる相談相手が必要だと痛感しました。

正しい情報を正しく理解することが最初の一歩

情報が溢れている現代ですが、法律に関わる分野では「正しい情報」を「正しく理解する」ことがとても大切になってくると思います。

そういった意味では、今回協力していただいた猿倉先生(@sarukura)、柴田先生(@jun1sbt)が話してくれた情報というのはとても貴重なものです。今後も、彼らの助けを得ながら、定期的に情報配信・エンタメに関する知財関連情報を提供する場を設けます。

次回はより多くの方に参加していただきたいので、今回はこのように初回のクラブハウスでの配信の感想をノートでまとめました。

今後の情報はここでチェック

クラブハウスで情報発信しています。「アメリカ知財と法務」というクラブと「米国弁護士に学ぶクラハのルールと著作権」というクラブで定期的に配信しているので、ぜひフォローしてください。

また、次回の配信内容の詳細は、私のツイッターでもアナウンスしているので、フォローしていただけるとより詳しい内容がわかります。

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