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大企業での出世キャリアを捨てて、スタートアップに参画した理由

はじめまして、Azoopの土井です。

2020年8月に入社し、現在は弊社で展開しているSaaSプロダクトである
トラッカーズマネージャーのPdM(プロダクトマネージャー)と、
カスタマーサクセスなど複数の業務領域を担当しています。
好きなものはワインとあんこです。どうぞよろしくお願いします。

今回は代表の朴からバトンを受け、私の自己紹介と大企業でのキャリアを捨ててなぜAzoop社に参画したのかというテーマで投稿させていただきます。

Azoopに興味がある方や、
大企業で働く中でモヤモヤしている、次のステージに向けてチャレンジしようとしてる方にとって少しでも参考になれば幸いです。

自己紹介

2010年に大学院を卒業し、
新卒でリクルート(現リクルートホールディングス)に入社しました。

元々バイオ系の研究をしており、
製薬企業の研究職を中心に就活をしていて、複数内定も頂いていました。

しかし、
全員同じレールに乗せられるという年功序列感や、
内定者たちに漂う雰囲気(いい会社に入れてよかったという、人生でゴール決めた感)に対する違和感を感じた事と、
病気になってから治すというアプローチの合理性の無さから、
予防医療的なビジネスに興味を持った事を起点に、自分でゼロからビジネスを立ち上げる経験を積みたくてリクルートを選びました。

代表の朴とは新卒入社の同期で、当時からの付き合いです。
私も(たまたま)朴と同様に「一番苦労する部門に配属してほしい」という嘆願をし、配属されたのがリクルートのサービスにおけるIT・WEBマーケティングを担う部門でした。
#私の翌年から通称ネット採用と呼ばれるIT専門採用枠ができるのですが、その前身という感じでした。

それから10年間の間に事業領域として

・新規事業
 ・受験サプリ(現スタディサプリ)

・既存事業
 ・リクナビ進学ネット(現スタディサプリ進路)
 ・カーセンサー
 ・ゼクシィ
 ・ゼクシィ恋結び、縁結び
 ・リクナビ新卒
 ・タウンワーク、リクナビネクスト、リクナビエージェントなど(ここは実務ではなくIT統括的な役割で)

といった複数領域で開発、ディレクション、プロジェクトマネジメントを担当しました。

最初の5年間で新規事業として受験サプリの立ち上げからグロースまでを担当したのですが、サービスや組織が急成長するフェーズを経験できたのは近年のリクルートでも貴重な経験だったと思います。
(リクルートは新規事業が頻繁に立ち上がるイメージを持たれている方も多いと思いますが、実際に生き残るのは少数で、直近ではサプリかAirシリーズくらいではないでしょうか。)

その後は既存事業と呼ばれる事業規模や社会的責任が非常に大きいサービスを担当したのですが、新規事業とはまるで違い、同じ会社でもこんなに違うのかと面を食らったのが良い思い出です。

私はタイプ的にバランサーで平均点が高いタイプなので(何かに尖っているものがない)、マネジメントを目指すことを決め(いわゆるハイパージェネラリスト思考でした)、
営業・CS・企画・マーケ・エンジニア…といった各専門家を束ね、
方向性を示し(ディレクション)、推進していくというある種天職的な役割の職種で様々なチャレンジをさせてもらいました。
5年目からマネージャー(課長)、8年目からシニアマネージャー(部長)と組織を率いる経験もかなり早くから積ませていただき、
周囲から「生き急いでる」と言われるくらい濃密で充実した時間を過ごさせてもらいました。

リクルートを卒業した理由

充実していたリクルート生活ではありましたが、
10年目という節目を前に、残りの30代をどういう過ごし方をしようかとふと考えたときに、自分の知らない自分を見てみたくなりました。

具体的に言うと、大企業の中で部長職ともなると専門性(≒自分のカラー)がはっきりしているのですが、それが良くも悪くも窮屈に感じでしまったのです。
自分にはもっと違う可能性もあるのではないか、
と思ったときに建築家の安藤忠雄さんの言葉を思い出しました。

仕事をするというのは生涯かけて自分の可能性を探していくことです。

この言葉に背中を押されました。

キャリアや年収を捨てて(しゃがんで)、違う可能性を探してみたいと思い、外に出ることを視野に考え始めました。
複業で違うことをやり続けるという選択肢もあったのですが、私にとっては継続性がなく死にかけました(リクルートの部長職+家事育児+複業をうまくまわす器用さがなかったのだと思います)。

また、リクルートの業績はほとんど既存事業で支えられています。
江副さん時代から続くビジネスモデルを守り・改善を積み重ねているのですが、そういった莫大な価値を創出できるビジネスモデルを自らの手で創り上げる挑戦をしてみたいと思った事もあり、スタートアップを中心に次のステージを考えるようになりました。

卒業するにあたり、優秀で素晴らしい仲間(上司、同僚、メンバー)と一緒に働けなくなるのが一番寂しく、後ろ髪引かれたのですが、
新たな挑戦をしてみたいという気持ちを抑えられませんでした。
リクルートは大好きで、こんなに幸せな気持ちで辞められた自分は幸せ者だなと思っています。

ちなみに、お世話になった方々とは今でも飲みに行きますし(緊急事態宣言化で自粛してますが)、ゴルフにも一緒にいったりと、仲間としてつながっている感じがするので辞めても思ったよりも寂しくないです(笑)

なぜAzoopに入社したのか

次のステージを考えたときに、
自分の市場価値の見極めと文化・風土とのマッチを見るために、まずは色々な企業で複業をしたり、ヘッドハンターの方やVCの方に色々とお話を伺いました。

最終的に自分の中に響いたのは、

プロダクトは変えられるが、向き合ってる業界とメンバーは変えられない

という言葉でした(正確には簡単には変えられないという意味だと受け取りました)。

確かに、これまでも「誰と働くか」というのは自分のパフォーマンスを左右する重要な因子だったので、最後はメンバーで決めようと、会社を選定する軸を固めました。

その中でAzoopはすぐにあがった選択肢ではありませんでした。

数年前に複業を始めた時の最初の会社がAzoopだったのですが、
当時は週1くらいのコミットの中でお互いうまくハマらず、数ヶ月で離れた背景がありました。

それでも朴とは仲良く定期的に飲みに行っていましたが、
一度離れた私を朴はずっと誘ってくれていました。

そういった中、私が本格的に転職を検討し出したタイミングでAzoopのメンバーに合って印象がガラっと変わったのです。

わずか数年のGapに驚きました。
朴自身の成長もそうなのですが、彼が集めたメンバーに惹かれた、というのが正直な感想です。大企業からスタートアップまで幅広い経験を持ち、安定感があり、お互いが補いあえるチームだと感じました。

こういう人たちを集められるのか、と朴に対しても見方が変わるとともに、
このチームの1員として世の中に問えるビジネスを創っていきたいと思ったのが決め手となりました。

また、Azoopが向き合ってるドメインも私にとっては重要でした。
私は元々医療系を目指していた背景もあり、
・人の生き死に関わるような仕事
・人生の重要な意思決定に関わるような仕事
に燃えるタイプというのを自己認識していたので、
国の血流・血液と呼ばれる物流業界(コロナ禍で改めてその重要性を再認識させられましたが)の課題解決に向き合うことは非常にやりがいを感じました。また、商用車の流通という側面でも、元々カーセンサーで営業経験+開発部長経験があった事が活かせるため、親和性を感じていました。

創業の原点である「すべての人々の可能性を無限大にする」という想いも私が転職を志した背景とつながる部分があり、
そういった環境の中で、自身も会社もともに成長していきたいという想いを持ちAzoopに参画しました。

大企業で悩みを抱えてる方へ

「スタートアップ 転職」と検索すると失敗、成功といったワードがサジェストされます。悩みを抱えて転職を志すも、不安を抱えているのが実態だと思います。役職や、ご家庭を持たれている場合はなおさら考えることも多いと思います。

そういう方々に、明るく「大丈夫!GO!」と言うつもりはありません。
ハッキリ言って向かない人もいると思いますし。
正直に私の意見を伝えると、不安な中、いきなり会社を辞めて転職するという片道切符を安易に切らない方がいいと思います。

昨今、複業が解禁されてきているので、まずはそういった形で片足突っ込むことから始めるのが良いのではないでしょうか。
複業がNGな会社ならプロボノ的に無給でもやればいいです(私も1年無給で支援していた会社もあります)。
自分の市場価値評価(腕試し)にもなるし、
風土・文化が合うかもわかります。
チャレンジするにあたって不確定な部分を少しでも減らして、
リスクを下げるに越したことはないと思います。

あとは、
捨てるもの(年収・会社のカンバン)と、
得られるもの(経験・ネットワークなど)を
天秤にかけてご自身の価値観に照らし合わせて判断するのが良いと思います。年収が下がったとて、市場価値・自分自身の価値が下がるわけではありません。

今所属している会社の価値観の中だけで自分の将来・可能性を規定するのは危険だと思います(私はそういった方は社会人ではなく会社人だと思っています)、自分の価値観の中で視野を広げて、ご自身の可能性を探してみてはいかがでしょうか(その結果、今の会社に残るというのも立派な意思決定だと思います)。

これは参考になるかわかりませんが、
私より先にチャレンジしていた方々が口を揃えて言っていたのは、

「人生一度切りなので、やりたい事をやる」
「やった後悔より、やらなかった後悔の方が残る」
「来年死ぬとしたときに後悔の無い道を選ぶ」
「死にはしない」

ということでした。
どんな環境であれ、真摯に事に向き合う事には変わりませんが、
自分の人生の大切な時間を何に使うかを考える上で参考になった言葉でした。

最後になりますが、
我々は、自分の可能性を信じて、挑戦を楽しむ方々を応援しています。
そういった志を持ち、Azoopに興味を持ってくださる方がいればぜひ一緒に働きたいと思っておりますのでご連絡お待ちしています(まずはランチや複業からでも!)。

長文になりましたがお付合い頂きありがとうございました。​

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