2020年J1順位予想

毎年恒例のやつですが、今年は1月が思いのほか忙しく、この時期の発表になってしまいました。ACLプレーオフの結果や駆け込み補強を把握している分、予想の精度を上げていきたいところです。

01位:セレッソ大阪
02位:鹿島アントラーズ
03位:川崎フロンターレ
04位:横浜Fマリノス
05位:柏レイソル
06位:ヴィッセル神戸
07位:FC東京
08位:北海道コンサドーレ札幌
09位:サンフレッチェ広島
10位:ベガルタ仙台
11位:ガンバ大阪
12位:大分トリニータ
13位:名古屋グランパス
14位:浦和レッズ
15位:清水エスパルス
16位:横浜FC
17位:サガン鳥栖
18位:湘南ベルマーレ

01位:セレッソ大阪
ロティーナ体制2年目を迎えるセレッソの初優勝を予想。昨年リーグ最少失点を記録した守備陣は現有戦力の保持に成功。課題の得点力については、豊川、坂元の獲得により改善されるのではないか。昨年長期離脱していた都倉の復活にも期待したい。水沼の退団こそあったものの、戦力バランスが非常に整っており、一番安定した戦いができると見た。

02位:鹿島アントラーズ
1月1日に天皇杯決勝を戦った後、同28日にはACLのプレーオフというハードスケジュールもあり、コンディション面には苦労するのではと思われる。ただ、ACLプレーオフで敗退したことはリーグ戦に専念できるという意味では大きい。戦力的には大型補強でスケールアップしており、新監督もブラジルで実績を残している前評判の高い人だが、優勝となると新外国人2名のフィット次第になるかと。

03位:川崎フロンターレ
昨年は勝ちきれない試合が多く、優勝はおろかACL出場すら逃してしまった。ただ、今季は一転して4-3-3を試しているようで、まずはそこがうまくいくかどうか。戦力補強という意味では昨年固定できなかった右サイドバックに山根とジオゴマテウスを迎え入れたくらいだが、年代別代表の常連である大卒新人の旗手、三笘については1年目からレギュラー争いに食い込む力はあるはず。

04位:横浜Fマリノス
昨年は下馬評を覆し見事優勝。今オフは広瀬、マテウスの移籍はあったものの、各ポジションに補強を行い、バランスの良いスカッドを作成できた。ただ、ACLが今年から加わることによる過密日程の影響は少なからずありそうで、万が一チアゴ・マルチンスが離脱するようだと大きな影響が出るのではないかと思われる。また、昨年コーチを務めていたクラモフスキーが清水に引き抜かれた影響もあるのではと考え、この順位予想とした。

05位:柏レイソル
J1復帰初年度となるが、こちらもオフに大型補強を行い、ある程度の離脱者が出たくらいでは影響のなさそうな分厚い選手層を手に入れた。昨年はJ2優勝したとはいえ決して圧倒的な成績だったわけではないことを考えると優勝予想まではできないが、残留争いに巻き込まれないことはもちろんのこと、ACL争いに絡んでくる可能性は高い。

06位:ヴィッセル神戸
昨年はシーズン中に7連敗があったものの、シーズン途中のフィンク監督の就任、酒井高徳、フェルマーレンの獲得もあり最終的には8位、天皇杯では優勝を果たした。監督の優秀さやスタメンの豪華さを考えると今年は上位進出に期待がかかるが、スタメンと控えのレベル差が大きいことやACLによる過密日程、EURO期間のフェルマーレンのチーム離脱を考慮すると、簡単に上位進出とはいかないと予想する。ただ、いざとなったら資金力で何とかなる点は強みと言える。

07位:FC東京
昨年はクラブ史上最高位となる2位を記録した。今年はACLプレーオフに見事勝利し、ACLと並行しての戦いになるほか、新フォーメーションとして4-3-3を試しているが、これがどう出るか。補強についてはオマリ、レアンドロ、アダイウトンとJリーグ経験のある計算が立つ外国人が中心だが、安部、紺野といった大卒新人の活躍にも期待したい。若手が底上げできればもっと上を目指せそう。

08位:北海道コンサドーレ札幌
今オフは監督も継続、選手については加入も放出もほぼ無しという状況だが、これが吉と出るか凶と出るか。少なくとも継続性という点ではプラスになるはず。選手数の少なさは気がかりだが、複数ポジション出来る選手が多いのである程度は何とかなりそう。大学生ながらA代表デビューを飾った田中がどのポジションで出場するのかにも注視したい。

09位:サンフレッチェ広島
絶対的なレギュラーだった稲垣が退団したにもかかわらず、そのポジションに一切補強がないのは大きく気になる点である。川辺を下げるのか、松本の成長に期待するのか、はたまた今から新外国人が来るのか。ここがクリアされればもっと上を目指せるはず。また、選手層という意味ではDFももう1枚欲しいところ。ただ、元々手堅いチームであり、けが人が多発しなければ大崩れする可能性は低い。新外国人のエゼキエウも楽しみである。

10位:ベガルタ仙台
アシスト王となった永戸が移籍したものの、代わりに新外国人のパラを獲得、それ以外にもクエンカ、ゲデスなど要所に補強を行っており、パラ次第な部分もあるが戦力的にはスケールアップが見込まれる。ただ、早速ゲデス、長沢とCFW2名が負傷離脱しており、監督交代による戦い方の変化も含めまずは序盤戦がどうなるのかというところ。また、昨年クラブ史上最高額の赤字を記録してしまったことで、夏の補強が思うようにいかない可能性もありこの順位予想とした。

11位:ガンバ大阪
今オフはinもoutも小規模であり、静かなオフとなった。開幕前になって昌子を獲得できたが、トゥールーズでは何度も負傷離脱を繰り返しており、コンディション調整にしばらく時間がかかると予想。菅沼がキャンプ中に負傷離脱したこともあり、3バック継続であればCBの枚数的に苦労するのではないか。一方で、井手口、宇佐美がシーズン開幕からフル回転できそうな点はプラス要素である。

12位:大分トリニータ
昨シーズンは前半戦こそ好調だったものの、対策を取られた終盤戦は失速してしまった点は気がかり。ただ、補強と言う意味では主力の流出はオナイウのみにとどめたうえで、知念、渡、野村、佐藤などの獲得に成功し、戦力的には昨年以上のものになっている。片野坂監督が優秀なこともあり、今年も残留はできるのではないか。

13位:名古屋グランパス
今オフは稲垣、阿部、山﨑とフィッカデンティ監督が好きそうな選手を次々と獲得。ただ、ネットの退団が濃厚なことや長谷川が負傷離脱してしまったことを考慮すると、やや中盤の枚数が手薄に見えてしまう。また、ジョーが負傷離脱中で開幕には間に合わないのも痛い。恐らく固いサッカーを行うチームに生まれ変わるのだろうが、今度は得点力が不足してしまう可能性が高い。

14位:浦和レッズ
昨年はACLによる過密日程の影響もあったかと思われるが、シーズン終盤の14試合で1勝6分け7敗という散々な成績に終わった。さらに、今オフは選手の獲得に相次いで失敗してしまうというかなり不穏な状況である。どうやら今年は4-2-2-2で行くらしいが、純粋なサイドハーフが不足している点も気になるところ。何だかんだお金はあるので、シーズン途中に良い監督に交代できればポンと上向く可能性もありそうだが、現時点では昨年以上の評価をすることは難しい。

15位:清水エスパルス
新監督に、横浜FMでコーチを務めていたクラモフスキーを招集したことで、サッカーの方向性が大きく変わることが予想される。2年前の横浜FM同様、開花に向けた我慢の1年になるのではないか。今オフは主力の移籍が相次いだが、ネト・ヴォルピ、ヴァウド、岡崎、金井、ティーラシンと穴埋め以上の補強ができており、さらにCFWは加入の情報がある。外国人のフィット次第では上位進出もあり得るが、序盤うまくいかなかった際に我慢できずに低空飛行となる可能性もありそう。

16位:横浜FC
2007年以来のJ1の舞台となる。今オフは右SBのレギュラーである北爪の移籍こそあったものの、手塚、小林、志知といった下平監督のサッカーに合いそうな選手を中心に良い補強ができた。ただ、主力にはJ1初挑戦となる選手も多く、彼らがどこまでJ1でも通用するかが一つの鍵となる。また、昨年川崎では思うようにフィットしなかったマギーニョがはまらないようだと厳しいのではないか。

17位:サガン鳥栖
ここ2年途中就任でチームを残留へと導いた金明輝監督が初めて開幕から指揮を執るが、どうやら4-3-3に挑戦しているようだ。今オフの補強も考慮すると、ボールを保持する方向に持っていきそうだが、宮、内田、小屋松といった新戦力がどれだけ退団した主力の穴を埋められるか。また、緊縮財政に方針転換したこともあり、夏補強が思うように進まないリスクもある。

18位:湘南ベルマーレ
昨年は入れ替え戦で何とか残留を決めたが、多くの主力選手が退団してしまったことで、戦力は大きくスケールダウンしていると言わざるを得ない。特に、秋元が移籍して全体的に経験値が不足しているGK、山﨑が移籍したことで35歳の石原に大きな負荷がかかりそうなCFWといったセンターラインがどれだけ耐えられるかが気がかりである。また、CBの枚数も不足しているように見える。外国人枠に余裕があるので、ここからの補強の可能性もあるが、どうなるだろうか。

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