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新刊の電子書籍の予約と読者の方の熱意について。

9月15日に私、古池ねじの新刊「京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ」が富士見L文庫から発売予定です。

今日ふと見たら電子書籍の予約が開始してました。配信は紙の本と同じ9月15日です。富士見L文庫は同時配信なのがありがたいですね。

とりあえずめぼしい電子書籍サイトを。

ブックウォーカー

ここはKADOKAWA直営です。

amazonのKindle

楽天Kobo

https://books.rakuten.co.jp/rk/3375464747aa33979a733d3ebbe271ed/?l-id=item-c-kobo-title

とりあえず予約ができるのはこのあたりみたいです。今ちまちま調べたのですがストアによってはまだ予約できないようですね。


ところで紙と電子書籍のどっちで買うのが作者のためか…という話がよくTwitterで盛り上がってますが、個人的には、ほかの作者さんはわかりませんが、私、古池ねじ個人としては、どこでもいいです。こういうご時世ですし、手段の点でも形式の点でも、一番自分に心地いいものを選ぶのがいいと思います(そもそもKADOKAWAは電子書籍ストアを持っているのでちょっとほかの出版社とは事情が違う気もしますが)。

一番自分に心地いいものを選んでください。それが私も一番うれしいです。

そう言えるのは私が物語を大きな規模で組み立てない(というか、文庫本一冊分より長い話を書いたことがありません)ので続刊をあまり目指してない…というところが大きいと思います。私も事情が変わって、どうしても続けたいシリーズがある…となったら、どうすればいいのか探ったうえで読者の方に応援を頼むかもしれません。でも、それは今ではないです。「京都烏丸のいつもの焼き菓子」、ご縁があって続いたらいいなと思いますし、続けられるお話ですが、一冊に今詰め込めるだけ詰め込んで、おしまい、と本を閉じられるようにした、と思っています。
まさに今読者の方の応援や熱意を必要としている方もいて、もし熱意があるのなら、それは私みたいなタイプではなくそういう方に届けてくださったらいいかなと思います。もちろん古池ねじ用の、私にしか届けられない…という汎用性のない熱意があるのなら、それはほかに回さず私にください。よろこんでいただきます(返せるものがあまりないですが…)。

出版業界はなかなか大変で、私は今日も閉店した書店の跡地の前を通ったりもして、なにか「がんばり」のようなものが必要なんだろうな、と思うのですが、それでも本は娯楽なので、自分のためのちょっとしたご褒美として、ただ自分のためだけに手に入れて読んでほしいです。紙の本と電子書籍、という選択肢を提示しましたが、もちろん図書館でもいいですし、古本や、誰かに貸してもらったりでも構いません(前に無断転載サイトに前作のタイトルを載せられていたことがあって、それはめちゃくちゃに嫌でしたが……違法はやめろ)。

自分の書いたものが楽しんでもらえたら嬉しいですし、そういう読書というものの「楽しさ」は業界を支える土台のようなもので、そこが崩れたら何かを変えるための頑張る力も必然的に弱くなるのではないかな…と、そんなふうに私は思います。

読者というかたちで精いっぱい頑張りたい、というときに頑張ってくださるのは素晴らしいことですが、ただ本を楽しむ、ということも、本当にありがたいことです。著者としての私だけじゃなく、業界の外と中の境目みたいな隅っこでぼーっとしている人間としても、そういうかたちで関わってくださる方がいないと本当にどうにもならないんだ…と思います。

なんだかいろいろめんどくさく語ってしまいましたが、とにかく「京都烏丸のいつもの焼き菓子」、楽しんでもらえたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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