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オランウータンの住む森でおきていること

オランウータンが絶滅する

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オランウータンを知っていますか?

子供のころ動物園に行ったときにみたり
壮大なジャングルの中で過ごす姿 をテレビでみたことがあるかもしれません。

オランウータンへのイメージや思い出は人それぞれだと思いますが
オランウータンを、「知らない」「聞いたことがない」という人はいないと思います。

次の質問です。

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オランウータンはどこで暮らしていますか?

森の中っていうのはわかるけど…。
きちんと、どの国というのはわからない人が多いかもしれませんね。

オランウータンは、インドネシアの「スマトラ島」とマレーシアの「ボルネオ島」の豊かな熱帯雨林でのみ生活しています。

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最後の質問です。

今、オランウータンが絶滅危機であることを知っていますか。


えっ?とびっくりされた方も多いと思いますが、私たち誰もが知っているオランウータンは絶滅の危機の中にいます。
それもかなり深刻な。

なぜなのか。それは遠い他国の話ではなく、
私たちの身近にあるあるものが原因の1つです。

そのあるものとは?


私たちの大好きな、チョコレート ポテトチップ カップラーメンなどの加工食品や

私たちの生活に欠かせない、石鹸、化粧品、洗剤などの日用品にあります。


スマトラのオランウータンの現状

 ●オランウータンの生活


オランウータンは、マレー語で「森の人」という意味の、アジアで唯一の大型類人猿です。

オランウータンは熱帯雨林の高木で生活しています。
地上に降りることはなく木の上で、移動しながら果実などを食べて暮らしています。

つまり
木がないとオランウータンは生きていくことはできません。

 ●残酷な状況


オランウータンの減少がどれだけ深刻かは、2つの数字でわかります。

オランウータンは、100年で80%減少した。
ボルネオ島のオラウータンは16年間で15万頭減少した。

今後もさらに減っていくといわれています。

レッドリスト(国際自然保護連合が作成した絶滅のおそれのある野生生物リスト)では「CR近絶滅種」に分類されており、絶滅危惧種のなかで最も高いランクになります。

レッドリスト参考:
英語サイト▶︎こちらから日本語サイト▶︎こちらから

オランウータンを絶滅危機にある理由

 ●オランウータンの性質

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オランウータンは、繁殖スピードが遅く、6年〜7年に1頭しか赤ちゃんを生みません。
そのため、様々な減少の要因が絶滅に向かわせます。

オランウータンの絶滅の原因は、ペット取引による密猟や

森林火災、森林伐採による生息地の減少や温暖化などいろいろあります。

オランウータンは赤ちゃんのいるメス以外は、移動しながら単独で生活し滅多に他のオラウータンと接触せず暮らすため、森林の減少は大きな問題となります。

そして、その森林の減少の1つが「パームオイル」です。

 ●パームオイル人気

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パームオイルとは、アブラヤシから取れるオイルで
安価で加工しやすいことから、日本でも菜種油の次に消費されている油です。

日本人は1年間に平均4キロのパームオイルを食べているそうです。

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参考画像:あぶない油の話「日本の植物油の消費量」より

日本で使用されている、パームオイルのほとんどは、オランウータンの住むマレーシアとインドネシアからきているそうです。


 ●パームオイルの栽培法

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パームオイルがなぜ、オランウータンと関係しているかというと
その栽培法にあります。

効率的に、パームオイルを作るため
もとまった面積にアブラヤシだけを栽培する単一栽培と言われる農法で作られています。

それはもともと森林があった場所を更地にして作ります。

オラウータンの生息地は、もともとの面積の約80%が失われた

と言われているほど、今、熱帯雨林は驚異的なスピードで消えていっています。

自然とは多様性の中で成り立っていますが
単一栽培で、その多様性が失われることで

自然豊かでたくさんの生き物が住んでいた場所は死の土地になります。

生き物が生活することが困難になったアブラヤシのプランテーション跡地は鳥のさえずりさえも聞こえないそうです。

そして熱帯雨林の減少はオランウータンだけではなく
そこに住む、様々な動物にも影響しています。

 ●参考動画 


どれも、思っている以上の規模にびっくりしませんか?
最後の動画は、そんな中でもそこに暮らしていく人の工夫と森を敬う気持ちに考えさせられます。

パームオイルを避けることは不可能!?

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私ができることとしてまず考えたのが

パームオイルの入った食品や日用品を使わない。
もしくは使用頻度を減らす。

ということです。

ただ、そこに問題があります。

パームオイルの使用量が菜種油に次いで2位と知ったとき

「パームオイルってなに?」

って思いませんでした?

実は、パームオイルは「見えない油」と言われていて

パームオイルに使われているポテトチップやカップラーメンの原材料名には、植物油脂としか明記されていないんです。


表示されている植物油脂がパームオイルなのか他の菜種オイルなどなのかはわかりません。

それがパームオイルを使ったものなのかは食品では見つけることができません。

では、どうすれば良いのか。

次からの更新ではそんな見えない油を避ける方法と、私のパームオイルフリー生活のご紹介、これらの問題に取り組んでいる企業の紹介をします。 

追記

ポテチやカップラーメンを一生食べない!
てできたら、健康にもオラウータンにも良い話ですが
それができない人もいます。

(私もカップ焼きそばが無性に食べたくなる…。)


0か100で考えるのではなく、日用品から変えてみたり
ポテチを週2回食べていたのを週1回に変えたり月2回に変えたり。

アクションはそれぞれの考えのもと、それぞれのペースでしていけたらよいですよね☺️

そして、小さなアクションを継続していくこと。
みんなでチリを集めて山にしましょう!

私も、取り組みます。仲間を募集中です!

参考記事

LUSHJAPAN

あぶない油の話

WWF JAPAN

About me

ころの庭 KOIKE
熊本県で無肥料、無農薬の自然菜園に勤む日
植物療法/嗅覚反応分析の勉強中です
そんな植物の力を借りる日々をシェアできたらと思います
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