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重症化リスクを下げる食事

集団ヒステリーと呼べるほど、今社会はパニックになっているわけですが、パニックにならない為には、「知る事を増やす」のが地味ですが一番の特効薬だと思います。

結局のところ、今のような状況で人がパニックになるのは「知らない事への懼れ」である事が大きいからです。

前回の記事では、

・感染をいたずらに拡げないように努める事
・感染しても重症化リスクを下げるための免疫力を高めておく事

の2点を今は心がけたほうが良いとごくありふれたことを書いたわけですが、感染を広げないためにする事、できる事は嫌と言う程言われているので、今回はあえて割愛しますが、重症化リスクを下げる為の免疫力を高める話に関しては、感染拡大防止に比べれば意外と少ない気がするので、それについて触れておきたいと思います。

『人は食べたモノでできている』とよく言われるように、僕たちの健康を大きく支えているのは食事です。

食べたモノが免疫力にも影響しますので、何を食べるか、どのように食べるか、いつ食べるかで体への影響は大きく変化します。

言うまでもありませんが、カップ麺等のジャンクフードは飢えを凌ぐことはできても、強い体を作るには適していません。

では、どんな食事を心がける事が新型コロナウイルスによる重症化リスクを下げるのかというと、むくみ予防に効果的な食材や、風邪予防に効果的な食材をバランスよく食べる事です。

風邪予防がなぜ、新型コロナ対策に関係しているのかというと、そもそもコロナウイルスというのが、風邪の1種だからです。

風邪と聞くと平凡な病に思いがちですが、実は『風邪が最も恐ろしい病』と言われるほど、風邪には多くの種類があります。

正確には、風邪症候群と呼ばれるのですが、【群】とつくからには様々な要因があります。

主にウイルスによるものが多いのですが、コロナウイルスを始め、インフルエンザや、ライノウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルスなどがあります。

他にも様々なウイルスがあり、マイコプラズマやクラミジア、細菌などによる風邪もあり、その数は200種を超えると言われています。

その為、今回の新型コロナウイルスも、新型コロナウイルスによる風邪と呼ぶ事もできるのです。

なので、風邪予防に効果的な食材を取り入れる事で免疫力を高め、重症化リスクを下げる事に繋がるというわけです。

また、むくみ予防がなぜ、重症化リスクに繋がるのかと言うのは、これは主に高齢者の方が重症化リスクが高いと言われる事にも繋がるのですが、むくみは肺でも起こるからです。

つまり、高齢者の肺は浮腫んでいる事が多く、浮腫んだ状態の肺にコロナウイルスが付着する事で、重症化を引き起こしやすいというわけです。

足や手が浮腫んだ場合は一目見れば分かる事ですが、臓器が浮腫んでいるかどうかなんて、普通は分かりませんよね?

その為、普段から浮腫みやすい人は、今の状況下においては臓器も浮腫んでいると考えて浮腫み予防に効果的な食材を取り入れた方が良いです。

浮腫むという状態は、分かりやすく言うと体内の毒素が浮腫んだ箇所に溜まっている状態の事です。

その毒素を適切に排泄してあげれば、善いわけで、食事で改善する他には適度な有酸素運動による心肺機能の向上や、足…特にふくらはぎや足裏を鍛える事で、体のポンプ機能が向上するので、有効とされています。

では、具体的にはどんな食材を気にかけたら良いかを、比較的どこでも手軽に手に入りやすいものをまとめていますので、参考にしてください。

・浮腫み予防
栄養素:カリウム、硫化アリル、カプサイシン
・風邪予防
栄養素:カロテン、ビタミンC、E、たんぱく質、硫化アリル
・主な食材
切り干し大根、白菜、みそ、たまねぎ、にら、ナス、生姜、パセリ、ココナッツミルク、スイカ、パプリカ、ゴボウ、玄米、小豆、カボチャ、トマト、にんにく、洋ナシ、キャベツ、大根、大根葉、キノコ類、人参、ジャガイモ、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、ピーマン、アスパラガス、モロヘイヤ、オクラ、さやいんげん、さつまいも、山芋、レンコン、ネギ、セロリ

比較的代表的なモノを挙げていますが、ご覧の通り、割と常備菜も多く、種類も豊富です。

その為、バランスよく、飽きもなく、様々なレシピで調理ができるモノたちばかりなので、こうした食材を意識して摂り入れるようにしてみてください。

なぜ、このような事まで幅広く学んできたのかというと、祖父を癌で亡くした際に、母の看病を間近で見てきたからです。

亡くなる間際まで祖父が口にしたのは、いつも母のボルシチやミネストローネでした。

最期が近づくにつれ、病院食を含め、他の固形物は一切口にできなかったというのに、母の作るボルシチやミネストローネだけは最後まで口にしていたのです。

その甲斐あってと僕は今でも信じているのですが、当初余命半年と宣告されていた祖父は、その倍以上の1年半も生きる事ができました。

当時10歳、11歳だった僕は、子供ながらに「あぁ、食べる事って生きる事なんだな」と感じたのを今でも覚えています。

それから、紆余曲折あって、美容師になったわけですが、美容という言葉の意味が「容姿を美しく」する事だという本来の意味を考えた時、美と健康、そして食を学ぶ事はすべてにおいて通じ大事な事だと感じました。

それと同時に、祖父と母との想い出が蘇ってきて、これからの時代の美容師にはこうした知識も必要になると考えた僕は、真剣に学ぶ決意をしました。

今回は、風邪予防や浮腫み予防に絞ってお伝えしましたが、当然ヘアケアを支える食というのもあります。いつ、どんなものを、どのようにして食べれば良いかという事もかなり大事です。

状況が落ち着いたら、その辺りの事に関しても書いていこうと思いますが、今は何よりもまず、可能な限りの対策を心がけてください。

僕に今できる事はそうした事に繋がる知識や情報を広く伝える事だと思うので、本来の投稿と路線を変えてこれからもお伝えしていくつもりです。

共にこの難局を少しでも明るく楽しく乗り越えていきましょう。

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