さくらとももみ

Web作家をやっています。恋愛系の小説が多めですが、ファンタジー小説にも興味があります…

さくらとももみ

Web作家をやっています。恋愛系の小説が多めですが、ファンタジー小説にも興味があります。そのうちアップしていくので、よろしくお願いします。 kindleで「センセイとパパ活」発売中です。 ◆公式サイト Lover's pedia https://loverspedia.com

記事一覧

センセイとパパ活 1.高校編

第1章 高一の冬 1 女子と私 「コレ虐待じゃね?」  そうぼやいたのは、近くに居て毎日顔も見るけど、別に親しくない人だった。  私は彼女の数歩先をゆっくりと走っ…

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オンラインゲームは頭が悪くなる。

オンラインゲーム、やってますか? 私はドラクエ10やFF14を始めとした、様々なオンラインゲームをやってきました。 「頭が悪くなるなぁ」とか、「想像力が低下したな…

死にたい人が書いたノート

 2000年ぐらいから「死にたいな」と思い始めてからはや20年。  まだ生きてます、私は。  今では、「死にたい」というよりも「ラクになりたい」と思うようになってきまし…

我が輩は猫かもしれない。

 我輩は猫かもしれない。  家には現在、四匹の猫たちがいる。みんな我輩の家族である。  というか、最初に言っておこう。これはフィクションである。もしかして実話では…

オシ恋のライバル

私には憧れの先輩がいました。 それは高校1年の5月頃の話です。まだ校内に不慣れだった私は、実習室からの帰り道がわからなくなって、廊下でウロウロしていました。 その…

雨の日とボロボロの教科書

その日、私は入学する高校の、教科書や道具を買いに行く日でした。 あいにくの天気で傘を差していましたが、ずっと降っているかというとそうでもなく、降ったり止んだりす…

光のような彼と影のような私

私の家の隣には、家族ぐるみの付き合いをしている家族が住んでいました。ひょうきんなおじさんと優しいおばさん、そして私より2つ下の男の子A君が住んでいるお家です。 A…

ココロがコワれてしまった彼

私には幼稚園の頃から幼なじみの男の子がいました。私の住んでいた地域には同世代の女の子がすくなく、同じ学年となると彼と私のふたりだけしかいなかったのです。そんな理…

営業の彼と品質管理の私

彼はウチの会社に訪れる営業の人でした。私より七つ年上で、真面目で清潔さがある人です。すこし優しくて思いやりに溢れ、知性を感じるところにも惹かれていました。 キッ…

センセイとパパ活 1.高校編

第1章 高一の冬
1 女子と私

「コレ虐待じゃね?」
 そうぼやいたのは、近くに居て毎日顔も見るけど、別に親しくない人だった。
 私は彼女の数歩先をゆっくりと走っている。彼女の声は背中越しだったり向かい風だったりで、あえぐ呼吸の中で小さく音を放っていた。
「ササオカのヤツ、マジありえないんだけど」
 彼女の隣で並ぶように走っている女子が答える。濃いぐらいに焼いた肌が暑苦しい。黄色がかったパサパサ

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オンラインゲームは頭が悪くなる。

オンラインゲーム、やってますか?

私はドラクエ10やFF14を始めとした、様々なオンラインゲームをやってきました。
「頭が悪くなるなぁ」とか、「想像力が低下したなぁ」とか思うことがありながらも、辞められず新しいゲームを始めたりしてしまいます。

今回は、オンラインゲームが与える影響について考えてみます。

◆オンラインゲームで頭が悪くなる理由3つのポイント
・同じ作業の繰り返し
・基本的に終わり

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死にたい人が書いたノート

 2000年ぐらいから「死にたいな」と思い始めてからはや20年。
 まだ生きてます、私は。
 今では、「死にたい」というよりも「ラクになりたい」と思うようになってきました。
 これって、ある種タチ悪くって、「生きてても死んでもいいからラクになりたい」って感じなんですよね。
 別に生きることへ諦めがあるわけじゃなくって、だけど希望があるわけじゃなくって、生きたいのに生きられなかった人もいて、そういう

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我が輩は猫かもしれない。

 我輩は猫かもしれない。
 家には現在、四匹の猫たちがいる。みんな我輩の家族である。
 というか、最初に言っておこう。これはフィクションである。もしかして実話では? と思えるほど各所が地味な話ではあるが、断言しておく。
 これはフィクションである。
 もちろん、ちょっとした仕掛けも用意しているが、フィクションなのだから当然だ。基本的には、実話では? と思わせるほど地味で現実的でつまらない話である。

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オシ恋のライバル

私には憧れの先輩がいました。

それは高校1年の5月頃の話です。まだ校内に不慣れだった私は、実習室からの帰り道がわからなくなって、廊下でウロウロしていました。

そのとき、「どうしたの?」と声をかけてくれたのが、3年のM先輩だったのです。

3年は本来、新1年生からすると恐怖の対象でしかありません。しかし、先輩はまた違っていて、どちらかと言うと先生に近い、妙な安心感がある大人に見えました。

私は

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雨の日とボロボロの教科書

その日、私は入学する高校の、教科書や道具を買いに行く日でした。

あいにくの天気で傘を差していましたが、ずっと降っているかというとそうでもなく、降ったり止んだりするうっとうしい天気でした。

学校へは電車に乗って3駅ほどしてからバスに乗り換え、6つめの停留所で降りて10分歩くという道のりです。バスの中は混んでいて、閉じた傘が他の人に当たらないように注意していました。

バスには私と同じように学校へ

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光のような彼と影のような私

私の家の隣には、家族ぐるみの付き合いをしている家族が住んでいました。ひょうきんなおじさんと優しいおばさん、そして私より2つ下の男の子A君が住んでいるお家です。

A君はどちらかというと物静かで、可愛らしいタイプの子でした。同じように内向的な私と気が合うのか、一緒にいることが多かったのです。

私はA君を弟のように扱っていました。小さな子供の話ですから、たまに意地悪をすることもあります。するとA君も

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ココロがコワれてしまった彼

私には幼稚園の頃から幼なじみの男の子がいました。私の住んでいた地域には同世代の女の子がすくなく、同じ学年となると彼と私のふたりだけしかいなかったのです。そんな理由から、ふたりで遊ぶことが多くなりました。

私は喘息持ちだったので、あまり過激な運動はできませんでした。それを知っていた彼は、遊びの内容も私に合わせてくれていました。遊ぶときはもっぱら私の趣味が中心となり、ママゴトや人形遊びなどをして過ご

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営業の彼と品質管理の私

彼はウチの会社に訪れる営業の人でした。私より七つ年上で、真面目で清潔さがある人です。すこし優しくて思いやりに溢れ、知性を感じるところにも惹かれていました。

キッカケは、応接室で何度か応対している間にイイカンジになって、お互いの連絡先を交換してデートをする、という普通の流れです。会社に知られると仕事に悪い影響があるかもしれないので、お忍び恋愛でした。

自分の会社に対して、後ろめたい気持ちは多少あ

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