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疑心庵日記

本当についてないというか、ろくなことがない日々が続いている。
友人が亡くなり、夫が倒れ(一応復帰しています)、諸事情あって推し活を休むことになり、仕事は増え、休みは減り、白髪が増えた。家庭内は、なんかずっとギスギスしている。友人の残した仕事もできれば引き継ぎたい……けど力不足は明白だし同じようにできないのはわかってる。加えて所属しているダンスチームの中で経験者と練習時間のたっぷりある若者に追い越されとうとうビリになってしまい(これは落ち込みを理由に練習を減らしていたので自業自得)、ダメ押しのように7月から可愛がっていた二匹のカタツムリの小さい方(ななと呼んでいた)が死んで、相変わらず頭痛は止まなくて吐き気がする。

せめて推し活だけでも楽しみとして生きていればと思うのだけど、先月のライブのMCで「忘れろ!忘れたらまた来い!」という謎の発言があり、わたしは今現在、疑心暗鬼に魂が乗っ取られているので「あぁ、推しが”忘れてくれ”と懇願している……うん、わかった、忘れますね!」みたいなマインドなのでこの暗闇が去ってくれるまで、もう当分推しは観に行けない。部屋に飾っていたグッズをクロゼットに仕舞い、全速力で忘れる努力をしている最中だ。こんなしんどい状況だし推しの存在があればまだ救われるかなと思うけれども、自分が歓迎されない(かもしれない気がするだけだけど)場所に行くのは今は自分が弱りすぎていて諸々無理だ。というわけで手元にあるチケットを誰かに譲りたいのだけれどこれも腰が重い。

疑心暗鬼がひどくなってるのは自分でも感じている。昨日コンビニで買い物をしていたら店員さん①がわたしをチラッとみて店員さん②に「ちょっと防犯カメラ見てくるわ」と言ってバックヤードに消えた、それで(え?万引きを疑われている?)と青ざめてレジに向かい、店員さん②に「あの、もしかして防犯カメラでわたしのこと確認してますか?」と聞いてしまうほどには、そしてバッグの中を見せようとしたぐらいには、常軌を逸しつつある取り憑かれようではある。冷静な自分がすぐ後ろでそれを見つめていて、今こうして文章にしているのだけど、これが人間がおかしくなっていく過程の記録かもしれない。おもろ。だっさ。

今日はどこにも行く気になれずずっと眠っていた。夕方まで眠っていたら久しぶりに頭痛が止み少し力が湧いてきて、せめてダンスぐらいは挽回したい気力が湧いてきた。ビリッケツでも一番いいビリッケツになってやろう、チーム全員ぶっ倒すぐらいの気迫で二週間やればちょっとはましになるだろう。でもどこかで病気になったりいっそのこと狂ってしまいたい自分がいる、心配されたいし労られたい、きっと誰でもそうなんだろうな、だからわたしは先に愛する人間でいたい、返ってくるかは問題じゃない。抱きしめてくださいと懇願して抱きしめてもらってもあんまり嬉しくないんだよ、泣けもしない。わたしの小ささを思い知ればいい。



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