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職の肥やし③~サンダルで仕事~

今の私の職に対する自分の感覚を研ぎ澄ますため、面白いことをいつも考えながら「自分の職に使えることって?」を考えてインプットをしている。

そんなきっかけを与えてくれたのは以前アルバイトをしていた時の社員さんだった。仮にSさんと名付けよう。

今となっては人事異動が多い職場なので、すぐに人と話せるようになったが、アルバイト当時の私は人との関わりを作ることが面倒臭かった。

アルバイトを選ぶときも「新規開店!」という場所を選んで応募し、仕事をしていた。Sさんとはそこで出会った。

私を採用してくださったのもSさんだった。

新規開店でたくさんの社員さんがいる中での面接。その中でSさんだけが私を採用したいと言ったそうだ。後から別の社員さんから話を聞いたのだが、他の社員さんは私を不採用と言っていたらしい。

採用した理由は「面白そうだから」だそうだ。

それで押し通してアルバイトとして採用された。私はあまり自分のことを面白いと思っていないですが、当時、そう思っていただけたようです。


Sさんはいつもサンダルで出勤して仕事をしていた。仕事はできて、かなりキレものだったが、ギャンブルもやっていて、よく一緒に行って楽しんだものだった。

サンダルで仕事をしていることを指摘すると、

「足元見えないし、サンダルで人柄や仕事ができるかできないかなんて判断できないでしょ?サンダルの方が楽なんだよ。仕事は楽しくしなくちゃ」

と笑いながら私の指摘を一蹴。

仕事中も、どうやったら、みんなが楽しく働けるかを考えていた人だった。そういう人だったので、私が採用されて、新規開店の店を一緒に立ち上げさせていただいてから間もなく別の店に異動となってしまった。

結局、私は数か月でやめようと思っていたその店に数年間在籍することになり、アルバイトとしても少し役職がついてしまった。

それでも、その時Sさんから感じとった、いや、学んだというのかな、

「面白いこと」を大事にする感覚の大切さ

は今でも、自分の判断基準の1つになっている。

その判断基準は最近になってゆるぎないものになってきたのですが、それはまた、別のnoteで。