たまったものを出すと、機嫌がよくなる。〜お通じがいいと、居心地がいい。
最近、機嫌がいい。ぼくも妻も。
機嫌がいいと、その日気持ちよく過ごせる。
そういう気持ちよかった日を記憶しておくようになったら、ぼくは、どうしたら機嫌よくいられるかを考えるようになった。
昨年、妻が在宅ワークに切り替わって、家では見せなかった仕事場の顔を見るようになった。
険しい顔していることが多く、余裕がなさそうだった。ぼくも、そういう時があったし、今もある。
お互いに、家にずっといて、同じ空間を過ごしてるものだから、気づかないうちに、仕事場のストレスによる、鬱憤のようなオーラが、部屋を覆う。
ある日、敷居の薄い隣の部屋で、妻がオンライン会議をしている中、テレビの音量を下げて、ぼくは昼ごはんの素麺をすすっていた。
そうしたら、突然、妻が敷居であったスライド式の扉を慌てて開いて、
「会議参加者から、生活音が聞こえるって言われたから、音立てないで!」
と言ってきた。
テレビの音はうるさいと思って、聞こえるかどうか微妙なぐらいに、音量を下げていたから大丈夫だろうと、ぼくは思っていたが、素麺のすする音は盲点だっった。
そういう音ですら、敏感にパソコンのマイクは拾ってしまうのか。なんか、食事くらい、堂々と食べたい気持ちがあったから、ぼくはモヤモヤした。
その日の午後、ぼくは少し機嫌が悪かった。自由だったはずの家での生活に制限がかかったようで、居心地がよくなかった。
納得がいかなかった。
ぼくに対して苦言を普段言いたくない性格の妻も、きっと、機嫌が悪かっただろう。
お互いに機嫌が悪い日が続くと、どこかで感情が爆発する日が、たびたびあった。
片方が機嫌が悪くて、もう片方が機嫌がいい、もしくはフラットな状態の場合、機嫌が悪い方が、もう片方に対して、あてつけがましくなる。
仕事相手ならまだなんとかしのげるが、夫婦だと、どうもそのあたり、お互いよくない態度を無防備にさらしてしまう。
夫婦互いに気を使ったり、喧嘩したりと、なかなか濃密な在宅ワーク生活を過ごしてきた昨年。
たぶん、妻とつきあって、結婚して、8年ぐらいになる。昨年は、一番妻と一緒にいる時間が長かった年だった。今後も、こういう生活がスタンダードになっていくのだろう。
お互い仕事に集中できるように、部屋のレイアウトを変えたり、お互いの会議の時間をその日共有し合うなど、工夫をするようになって、喧嘩の数は減っていた。
それでも、仕事で嫌なことがあったり、体調が悪かったりで、機嫌が悪い日は、どうしても発生する。
ぼくの場合は、外の人と直接会う機会は減ってきている。仕事相手や友人は、オンラインチャットか、たまにオンライン通話で話すことがほとんどだ。
機嫌が悪い態度は、たまに、チャットのことばから漏れ出してしまうことはあるのだが、からだの表情や態度をさらすことは、彼らに対しては、極端に減った。一方、毎日、妻だけにはさらしている。
妻といる時間が長くなる生活が、今後あたり前になっていくのであれば、機嫌がいいじぶんを、自然に振る舞えるようになるといいなぁと思うようになった(なるべく)。
ましにしていきたい。
それで、最近、ようやく、こういう状態だと、ぼくはその日機嫌がいいと実感できることがあった。
下品で恥ずかしいお話なのだが、
その日、ぼくはお通じがよかったのだ。
社会人になってから、かれこれ、10年以上経つ。20代、仕事に精を出すようになって、寝食が疎かになったせいか、便秘気味になった。
一時期、便秘がきっかけで、尿道の弁が開かなくなって、尿が出にくくなったことが、過去2回あった。尿が出ないことで、熱も出て、仕事中気持ち悪くてしょうがなかった。
どうにもならなくて、緊急外来へ。そのとき、生まれてはじめて浣腸を経験した。若い看護婦さんにあられもない姿をみせ、はずかしい気持ちなった。そして、真剣に看護婦さんが処置をしている姿を見て、なんか申し訳ない気持ちにもなった。
尿が出なくなってしまった原因や便秘の原因を探るべく、内視鏡検査を受けてみた。診断結果は、痔持ちだけど、腸に問題はないと言われた。
結局のところ、普段のお通じの機嫌がよければ防げる話なのだ。
外で忙しく動き回っているときは、あまり気にならないが、在宅ワークで部屋の中にずっと居て、からだを動かさない生活が続くと、終始からだに何かがたまっているような気がして、どうも居心地が悪い。
さらに便秘が続いているのをじわじわ感じてくると、なおさらだ。居心地が悪いと、だんだん、ぼくの機嫌は、無意識に悪くなっていくのだ。
だから、たまっているものが、ある日たくさん出ると、すごく気分がいい。些細な話かもしれないが、ほんとに、その日見える景色がガラッと変わる。
もう天気がよくて、風が気持ちいい日なら、なおよい。今日は、おいしいものを食べたいなぁと食欲もあがる。その日、生きている意味を見出せる。
便秘に限らず、運動したりお風呂に浸かって、からだの中にたまった水分を出すだけでも、機嫌はだいぶ変わる。
たまったものを出す。
食べたものに限らず、頭の中にたまっている、モヤモヤを、ことばにして出す(アウトプットする)。これも、機嫌がよくなる秘訣かもしれない。
ぼくは、noteを書いて、モヤモヤをじぶんのことばにできたとき、スッキリすることがある(ただ誰かの悪口ばかりなのは、よくない)。頭の中が整理されるのだ。
お通じの機嫌をよくして、たまったものを出せば、じぶんの機嫌はよくなる。じぶんの機嫌がよければ、余裕が生まれる。
最近、妻には、お通じがいい日は、うれしさのあまり「今日、お通じがよかったんだよ!」と伝えてしまう。彼女からは「ああ、そう」とフラット返事がくるが、少なくとも、妻には、ぼくが機嫌がいいことは伝わっているだろう。
お通じのいいからだを心がけることは、居心地のいいじぶんをつくる。
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最後まで、読んでいただきありがとうございます。
お通じがよくなった理由は、いろいろあると思うのですが、わかりやすいところでいくと、白菜とヨーグルトを、頻繁に食べるようになったことが挙げられます。ヨーグルトは、ヨーグルトメーカーで大量につくってます。
サポートありがとうございます。カフェでよくnote書くことが多いので、コーヒー代に使わせてもらいますね。