走ることを編集してみる。

こんにちは、上田です(今回から、試しに記名してみることにしました)。

先日、ぼくは、年明け1発目の皇居ランニングをしてきました。皇居ランニングとは、何かというと、東京の真ん中にある、広大の敷地面積(115万平方メートル ※東京ドーム約25個分)を占める皇居の周りの一部を、ひたすらぐるっと廻って走るのです。

マラソンが趣味のオンラインコミュニティの友人が、ちょくちょくランニングイベントをコミュニティ内で開いてくれて、たまに、ぼくは参加しています。

毎回参加する、ぼく個人の動機としては、複数あるのですが、いくつか挙げてみると、「コースの距離を知っているから」「みんなと走るから」「走った後ごはんをみんなと食べるのを知った、知ってたのしかったから」です。

1周5km

そもそも、なんで、わざわざ皇居に行ってまで走る必要があるんだと、思われるかもしれませんが、理由は、単純、皇居周りを走るコースが、1週5kmだからです。分かりやすい。

1週しただけで、5km走った実感が味わえる。しかも、コースが工事中でない限りは、赤信号で途中、走りを邪魔されるような交差点の横断はないから、煩わしさがありません。

あとは、走っている時の景観がいいんですよね。皇居の周りは比較的に、車道幅が広く、高い建物がない緑が多い皇居の敷地に対して、周りには高層ビルが立ち並んでいます。

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夜間走る時は、ビルの窓からの灯で溢れていて、走るムードとしては、ちょっとロマンチックにさせてくれるコースです。

昼間は走ったことがないのですが、またきっと違う景観が見えるんじゃないでしょうか(青空が広く感じられる気がします)。

みんなで走る、ごはんを食べる

友人が用意してくれるランニングイベントは、複数人で走ります。1人だと心が折れてしまいそうですが、みんなで走ると意外に走れてしまうところがあります(友人がペースメーカーの役割をしているところも大きい)。

あと、これけっこう大事なんですが、走った後、有楽町付近の居酒屋でハイボールとごはんを食べることが約束されているのは、参加する動機に大きく関わっています。

個人とグループによる達成感(5km走り切ったぞ)と、終わった後のご褒美(ハイボールとごはん)が企画にただ入っているだけで、走る動機が十分あって、たのしみが膨らみます。

これって、じぶんたちにとって、走ることを、どうおもしろくするか、少しカッコつけた言い方をすると、コンテンツをどう編集するかってことかなぁと思います(主催している友人は、そこまで意識しているかは分かりませんが)。

皇居ランニングは、調子がいいと、2周ぐらい走れちゃったりする時もあるので、「おれ、今日10km走ってきたんだぜ(えへん)」って、多少胸を張れるわけです(無理に張る必要はありませんし、そもそも誰に向けて張るのやら)。

ランニングイベントへの毎回の参加継続と、毎回5km走り続けられてしまう要素としては、これらの達成感とご褒美の威力は、かなりあると思います。

2つの新しい発見

友人の開くこのランニングイベントには、今回で、たぶん4回目の参加になりますが、昨年の夏走って以降、ご無沙汰でした。時間が空いて、今回あらためて走ってみて、個人的に発見が2つありました。

①皇居ランニングのテンションマップ(10kmの場合)

1つは、皇居の周りを走るコースのポイントによって、じぶんのテンションの上がり下がりタイミングや、肉体的にしんどいと感じるところが、分かってきました。

なので、2周目以降は、比較的に、たのしんで、走れるようになってきました。走っている時はしんどいですけど、じぶんのことが少し分かってくると、余裕が生まれてきます。

具体的に、普段ぼくらが走っている皇居ランニングコースが、どういうところかポイントを説明します(即席でマップつくってみました。図の距離感や位置はざっくりです)。

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1周目
【1】スタート地点(皇居前広場付近)〜三の丸大手門付近。はじめは高層ビルの窓灯に心を奪われながら走るんですが、1周目は呼吸が整っていないので、ちょっとしんどいです(冬は、空気が乾いて冷たいから特に、しんどい気がします)。でも、一緒に走っている参加者と、雑談しながらだと、あっという間に通過してしまいます。

【2】東京国立近代美術館付近からの上り坂ですが、1周目は体力があるので、まだ楽勝です。

【3】北桔橋門付近に交番があって、真向かいに、ベンチが一個だけある休憩スペースがあるのですが、警察官に直線でじっと見られるので、休みづらいと思います(休憩したことないので、想像です)。

【4】国立劇場前付近から、だんだん桜田門が見えてくると、テンションがあがります。そして、下り坂になるので、走るペースも自然にあがります。1周目、調子にのって、ペースをあげがちなので、用心が必要です。

【5】ぼくはやらないのですが、主催者である友人は、桜田門を抜けると、全速力で、スタート地点(皇居前広間)まで、なぜかダッシュをします(もう、そういう慣習らしいです)ぼくからしたら、そんなことしたら、2周目の体力が失われてしまうじゃないかと思っていますが。。。

とりあえず、5km完走です。スタート地点で、少し休憩します。水分を補給、軽くストレッチしたりしなかったり、呼吸を整えます。

2周目
【6】スタート地点から、先ほどの上り坂くらいまで、体もあったまって、呼吸も整っているので、比較的にペースが安定しています。余裕が生まれるので、また一緒に走っている参加者と雑談とかしちゃうんですが、ネタが尽きてくるので、だんだん、走り終わった後のことに自然と意識がシフトしていきます。

「この後、どこに食べにいく?何食べたい?」みたいな会話が自然と生まれてきます。まだ、走り切っていないのに、気が早い話です。でも、終わった後のことを、たのしみながら走れるのは、幸せです。

【7】先ほどの上り坂に入ると、2周目はきついです。前傾姿勢になって、雑談は、いったん中断します。ぼくは、ここで一番テンションが、だだ下がります。ようやく坂道を越えて、平坦な道になると、「よく頑張った俺!」と、心の中で、じぶんを褒めます。別に、歩いても構わないんですけどね。

【8】さぁ、また桜田門が見えてくるとですね、もう走り終わった後のことしか考えないようになるので、テンションがあがって、ペースがどんどん早くなります。もう、3周目走る気がないからですよ(そもそも走る気力が残っていない)。

【9】すみません、マップに入れるの忘れました。。。特にありません。

【10】ペースが順調なら、21:00で桜田門のライトが消える前に、ゴールできます。19:00過ぎくらいに走り始めて、だいたい1周40分くらい(ぼくらの場合)なので、ペースを崩さなければ、21:00前には、10km完走です。もう、走り終わった後は、ごはんとハイボールのことしか頭にありません。

走り終わって、あらためて、42.195kmを走るマラソンランナー、50kmを歩く競歩選手の人たちの、すごさを実感するのです。毎回、走り終わって、その話題になります。

以上、皇居ランニングのテンションマップでした。

②お腹が空きやすい体になる

もう1つは、今更と思うかもしれませんが、個人的な発見として、お腹が空きやすい体になることです。

「ん、何をいってるんだ、運動したら、お腹空くに決まっているじゃないですか」と思った方いるかと思いますが、空くのではなくて、空きやすくなるということです。ちょっと順を追って説明しますね。

走り終わった後は、体から汗がたくさん吹き出ていて、水分が欲しくなります。ついでに、お腹も空いてきます。ですから、走り終わった後のハイボールとごはんは、もうね、ご褒美待ってましたと言わんばかり、ぼくらは喜ぶわけです(ダイエット目的で走っていたら、むしろ地獄で、たのしくないかもしれませんが)。

で、走って体重が一時的に減ったと仮定して、ハイボールとごはんを食べて、結果的には、元の数値に戻ってしまうかもしれない。そんなことを思いながら、明日(もしかしたら明後日)には、じぶんの身に起きる腰や太ももあたりの悲鳴を予想しながら、帰宅します。

悲鳴は、案の定、ほぼ100%起きるのですが、言いたいことはそこではありません。筋肉が悲鳴をあげると同時に、お腹がやたら空くのです(科学的根拠はありません)

ぼくは、半年以上前から、ゆるく糖質制限をしていて、普段からそこまで、がっつり炭水化物をとって、お腹いっぱいにならないようにしています。

で、だんだん、ゆる糖質制限が習慣になってくると、自然と体も順応していくんでしょうね、そんなに食べなくても、体がそこまで、ごはんを求めなくなります(その間、激しい運動もしていません)。

でも、今回ランニングをして、数日間、悲鳴と合わせて、お腹がやたら、ごはんを求めてくるのです。「くれくれ」と。

もう、我慢できなくて、結局、夜中に普段積極的に食べていなかった、即席でつくれるパスタなんぞをつくって、食べてしまいました。もう、「おれは、今日炭水化物を摂取するぞー」と言わんばかりに、体が断固主張してくるのです。

この主張してくる体が求める食に対して、ぼくは向き合わなければいけませんでした。きっと、この食を続けていくと、リバウンドすると思うから、「しょうがないなぁ、今日だけだぞ、じぶんのお腹よ」となだめるように、夜な夜なパスタを茹でておりました。

久しぶりに、食も細めで、ろくに運動していない人間が走ってみたら、体はじぶんに、たくさん問いかけてきました。なんだか、それが実感てきたことが、うれしかったです。じぶんの体がちゃんと反応している。

ろくに体を動かしていない人間が、10kmとか走っちゃうと、不思議と、当たり前の感覚でも、普段とは違う受け取り方ができたのは新鮮(ぼくだけかもしれませんが)でした。2つ目については、ほんと個人的な話になってしまって、恐縮です。

達成感とご褒美を

強引にまとめてしまうと、普段運動しない人には、皇居ランニングは、おすすめです。とりあえず、ゆっくり走っても、途中歩いてもいいので、1周走れば、「わたしは、今日5km走ったよ」と言えちゃうのがいいんですよね。走った後のごはんもハイボールもおいしい。その日、走ってよかったなぁと思います。

ヒトリもいいですけど、グループで走ると、いつもと違う体験ができるかもしれません。ちなみに、企画内容は、じぶんたちで考える方がたのしいです(走るイベントを、じぶんたちで編集してコンテンツにする)。

たまたま、友人が開いてくれたのは、ハイボールとごはんというご褒美がついていましたが、走ってたのしむための動機付けは、なんでもいいと思います。男女で走る。タイムを競う。走った後サウナに行く。などなど。達成感と紐付けるご褒美を考えるのは、クリエイティブで、たのしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

高校生の時に、マラソン大会があって、男子20kmで、女子が10kmだったかな。とにかく、ストイックでヒトリで、ぼくは、カッコつけて走っていました。

走っている途中、目の前を、先発で走っていた、女子数名が横に並んで、雑談しながら走っていました。当時は、そんな彼女らを見て、真面目に走ればいいのにと思っていましたが、今は彼女たちの雑談しながら走っていた気持ちが分かったような気がします。そっちの方が、たのしかっただろうなと(学校の先生は、怒るかもしれないけど)。

サポートありがとうございます。カフェでよくnote書くことが多いので、コーヒー代に使わせてもらいますね。