夫婦と未練、恋の途中なのかもしれない〜TVドラマ『リコカツ』に毎回涙腺がゆるむ。

TVドラマ『リコカツ』。物語も折り返しにきて、離婚活動=リコカツのピークが、今週ようやくやってきた。

「未練」

ドラマの最新話を観終えて、この言葉が、ふと浮かんだ。主人公のふたりの中に渦巻いている感情、ほんとはふたりは好き同士、一緒にいたいはずなので、一緒にいられない。いざ、離婚届けを出すギリギリまで、ふたりの中に、未練がつきまとう。

この未練が、終始ドラマを包んでいる。そのせいか、物語の節々で描かれる、夫婦のたのしい時間が際だってくる。

必ず、毎回ドラマの終わる直前に流れる、米津玄師による、主題歌『Pale Blue』。

ずっと

上擦ったフレーズがやってきて、感情がわぁー、ざわめき立つ。

ずっと

ずっと

恋をしていた

大袈裟かもしれないのだけれど、主題歌が流れると、毎回ほぼ涙腺がゆるんでしまう。

恋をしていた

個人の勝手な解釈になるのだけれど、この「恋をしていた」が未練という言葉に、妙にリンクして、心が締め付けられる。せつない。 

新婚して、すぐに離婚というワードが、主人公ふたりの会話に出てきた。

新婚夫婦の場合は、まだ、結婚とは、恋愛の途中なのかもしれない。淡い青、薄らいだ青春。


ぼくは、結婚して、もうすぐ8年ぐらいになる。年月はだいぶ経っているので新婚とはもう言えないが、よく喧嘩もするし、何度か夫婦やってられるかって、なったこともある。たまに妻との離婚のことを想像すると、未練と未来の後悔を強く感じてしまう。

ちょっとだけ、ドラマの主人公ふたりよりは、先輩のせいか、ふたりを妙に応援したくなってしまう。「ほんとうにそれでいいのかい」余計なお節介を心の中で思うのである。2人の表情は、離婚したいって顔じゃないのに。

恋をしていた(している)

ここのフレーズが、せつなさとほんの少しの希望が含まれているように感じるのは、気のせいか。

今後のドラマの続きが気になる。


余談だけれど、『Pale Blue』のサビのラストの「恋をしていた」が、米津玄師の『海の幽霊』のサビの終わりの雰囲気に似ていて、気に入っている。哀愁と淡い希望。

また会いましょう


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