「生きづらさ」というのは。

「生きづらさ」ということばに対して、以前は、あまりピンときてなかったし、気にもしていなかった。じぶんには関係ないと思っていた。

ここ半年間、じぶんの中で、「生きづらさ」とは、こういうことなのかなと思えることが出てきた。

例えば、

嘘をつかないで、人とコミュニケーションをとろうすると、何を話していいのかわからなくなる。

嘘をつくと、相手に必ずバレてるなぁと感じる。よいしょとか、今はもうできないんじゃないかな。やっても後悔する。

相手の返事や表情などでなんとなく嘘がバレてるかもなぁっていうのが分かる気がする（あるいは、考えすぎか自意識過剰なのかもしれない）

「この人は本心で言ってないのかなぁ」と相手のことばや文章を見て聞いて感じることがある（これも、ぼくが自意識過剰なだけかもしれない）

逆のパターンもある。わざと嘘をついて、ユーモアを出して、相手を喜ばせたり、楽しませたりすることには、素直にじぶんは笑うことができる。本当のよいしょとかではなくてね。漫才やコントとかは気楽に見れる。

リアクションや感想をいう時は、困る時がよくある。なるべくしないようにしてても、愛想笑いをしてしまうじぶんがいて、やってしまった後、どっと疲れることがある。もしかしたら、太宰治の「人間失格」に登場してくる主人公みたいに、薄気味悪い表情をしているのかも。ドラマ「獣になれない私たち」の晶や恒星のように、愛想笑い、無表情だったりするのかもしれない。

以前、じぶんの奥さんに言われたことがある。ぼくが苦手な対象と接している時の表情を見て、「顔引きつってて、無理してるように見えたよ」って。

無理してニコニコしなくてもいいのではと思うけど、あからさまに不機嫌な顔してると、相手に不愉快な気持ちにさせてしまうから、やっぱり少しでも笑顔を作っといた方がいいんだろうと思う。相手への最低限の敬意として。

ぼくは、感情に流されやすいタイプだと思う。ちょっとしたことや、周りが置かれている状況に対して、敏感に反応しやすい。まるで動物のように。

20代の頃と比べて、感情に流されたり、敏感に反応することの感度があがってるように思うことがある。昔からそうだったが、どちらかと言うと、相手に合わせて、言い方やリアクションの仕方を変えなくなってきたと言った方が正しいかもしれない。周りから見たら、忖度を以前よりもしなくなったとも言える。だから、失礼で、生意気で、偉そうに見えてしまうかもしれない

なぜ、そう思うか。

じぶんが言ったことに対して、相手が不機嫌な顔になることが増えた気がする。特に年上の人に対して。敬意がかけてるのかもしれない。

20代に最初に働いた会社には10年勤めた。入った当初は、夢を持っていた。がむしゃらに仕事に没頭していた。出世願望も強かったし、ずっと遅くまで働いてるじぶんをどこかで誇らしげに思っていたところがあった。承認欲求もかなり強かったと思う。

でも、今思うと、相当じぶんをごまかして日々を過ごしていたと思う。

良いと思ってなくても良いと言ってたことが多かったと思う。なぜなら、相手が嫌な気持ち、不機嫌な気持ちになるだろうから。逆に相手をよいしょすることは、率先してやってた気がする。なんとか、相手の良いところを見つけて、そこを褒めるようにしていたけど、結構無理があるなぁと思う時もあった。無理が祟って、大きなしっぺ返しを食らったこともあり、じぶんの中で、黒歴史となっているものもある。

相手との利害関係でリアクションや言い方は結構変えていたように思う。とりあえず、対応に困ったら笑ってごまかしていた。今思えば、相手に見透かされてたんじゃないかと思うと、ゾッとする。過去のじぶんをあまり思い出したくない。

30代に入ってから少しずつ感情の感度があがった理由がなんなんだろうと考えてみた。いくつかあげてみる。

・ここ数年でSNSに触れる頻度があがった
じぶんと同じ価値観を持った人と出会えるようになった。同時に、タイムライン上に流れる強いメッセージを読んで共感してテンションがあがっていたが、最近は本当にそうなのかな？と思うことがあるから、モヤモヤする。視野が少し狭くなったかな。

・じぶんで文章を書くようになった
内省する時間が増えた。

・仕事に行き詰まりを感じていた
このままでいいのか？じぶんに今楽しいと問いて、楽しいとはうまく言えなかった。逆にじぶんを肯定するための言い訳ばかりだった。

・周りが嘘っぽい世界として感じるようになった。
これが良いってものにあまり飛びつかなくなったし、冷静に考えて、本当にそうなのかなと思うようになった。ただし、じぶんの興味のあるものは別で、盲目的になることがあり、信じ込んでしまうケースもある。

・20代のじぶんをごまかしてきた反動、虚無感。
用意されたレールで生きていくには、忍耐と我慢が必要。そこに時間をかけるのが、しんどくなってきた。

明日はもう少し前向きに深ぼってみよう。

ユーモアが欲しい。