ソフトウェアドリブン

デザインドリブンな経営ではなく、ソフトウェアドリブンな経営がイノベーションには必要不可欠

私たちZEPPELINには長い間ソフトウェアエンジニアがいませんでした。しかし、数年前からエンジニアを採用し、一緒に仕事をするようになってよく分かってきたことがあります。それは、デザインドリブンな経営がイノベーションを生むといわれていますが、本当はソフトウェアドリブンな経営がイノベーションを生む時代だということです。

そして、「現代はソフトウェアドリブンの時代だ」という意識があるかどうかが企業の分かれ道になると、今更ながらひしひしと感じているのです。

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問題解決のアイデアは、割と誰もが思いつくことができる時代

もちろん、ソフトウェアエンジニアリング先行で物事を進めると、技術的なことにばかりフォーカスしてしまい、新しい価値を生み出すという発想が失われるということも気をつけなければいけません。

問題解決のデザイン思考で、新しい価値を生み出す発想こそが今求められている。と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、まず考えるべきはソフトウェアドリブンな経営です。
優先順位としては、ソフトウェアドリブン > デザインドリブン だと思います。

なぜなら現代では、イノベーションが起こるような問題解決のアイデアというのは、割と誰もが思いつくことができる時代になってきているからです。

例えば、テスラは物理的なブレーキの不具合を遠隔アップデートで修復するという、信じられないことを行っています。
しかし、こういうとんでもないことも、「アイデア」自体は誰もが思いつくのです。日本のカーメーカーでも誰もが同じことを提案しているはずです。

「車のことを全て遠隔でアップデートできるようになれば、より素早く顧客のニーズに応える価値提供が可能だ!」と思いつくのです。

しかし問題の根本は、実現できないことなのです。

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全てが絵に描いた餅になってしまう

昔iPhoneが出た時に、日本の各メーカーが「こんなのはウチだって考えてた」といっていたのは有名な話です。それと同じことが今も起こっています。

「ウチだって考えていた」「そのアイデアはすでに持っていた」ということをずっと語り続けるだけになっているのです。

繰り返しになりますが、アイデアだけなら割と誰もが思いつくのです。問題は実現できるかどうかだということです。
じゃあデザインの力だけで実現できるか?というとそれは不可能です。

デザインドリブンではアイデアを形にしたり、実現のための戦略や方法を考えることができますが、残念ながら「実現する力」をもたないのです。
現代において、それをできるのはソフトウェアエンジニアだけです。

デザインがあれば、デザイナーさえいれば、と思っていると、ここに大きな壁があることに気がつきません。
「革新的なアイデアも戦略も具体的な方法も考えた、あとは実現力だけだ」といっているようなものです。

なので、そもそも社内にソフトウェアエンジニアがいて、ソフトウェアドリブンで経営しなければ話にならない。全てが絵に描いた餅になるということなのです。

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日本企業におけるソフトウェアエンジニアのポジションはとても低い

ここのところ日々、社内に優秀なソフトウェアエンジニアがいれば、全ての状況が変わることを実感しています。

エンジニアが戦略や企画を立て、それについて話を聞き、ユーザーの視点とシンプルさをそこに注入し、デザイン視点でよりよくする。
その後そのアイデアをすぐに具現化して自分たちで確かめてみる。
そこから得られたフィードバックをもとに、さらに上の次元の企画を立て直すということが可能になります。

しかしながら、非常に残念なことに、日本企業におけるソフトウェアエンジニアのポジションはとても低く、ソフトウェアエンジニアが戦略も企画もできない状況を、私はよく目の当たりにします。

そして、ほとんどの大企業はソフトウェアエンジニアリングを外注するということを繰り返しています。

ソフトウェアエンジニアが同時並行で戦略も企画も考えなければならないのに、ソフトウェアエンジニアが社内の意思決定できるポジションにいないのです。

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ソフトウェアドリブンな経営が必要

デザインドリブンな経営が叫ばれていますが、まずはソフトウェアドリブンな経営が必要です。
そして、もちろんデザインの思考も取り入れ、ソフトウェアエンジニアリングとデザインが高度に融合した組織体制をつくるとうまくいくと思います。

ZEPPELINも今後はソフトウェアエンジニアの採用を増やし、よりソフトウェアドリブンな組織へと変革していくつもりです。

また気づきがあればどんどんブログに書いていくようにします。

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ZEPPELIN代表。UXの変態。企業HP「ZEPPELIN」→https://www.zeppelin.co.jp/ 個人ツイッター→https://twitter.com/koheitorigoe
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