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Aと発する僕・Bと受け取るあなた、”伝える”ことの難しさ

“伝える”ことはなんて難しいんだろうと最近強く思います。

発することは簡単で、受け取ることも簡単。けど、その送受信の内容が合致していることはあまり多くないんじゃないかと思う。人によって言葉の定義は様々で、自分は自分の定義で言葉を話し相手は相手の定義で言葉を受け取る。ここにいつも微妙な差が生まれます

オリジナル用語や、方言、専門用語など、難しい言葉を話すときは、相手とちゃんと定義をすり合わせてから話すけど、一般用語に関しては”わかっていて当然”という前提で、自分も相手も話すので、定義の擦り合わせが行われることは少ないです。(例えば、”マーケティングに力を入れよう”という会話一つとっても、人によって微妙に”マーケティング”の定義が違うので、そこから擦り合わせないと、話した側と受け取る側に齟齬が生まれます。)

ここの微妙なズレが、ちりつもで色々なところに響いてくる気がしてます。


ズレによって生じる”負”

ズレはいくつかの"負(マイナス)"を生じさせます。

①知らぬ間に傷つけてしまう

「え、そんなつもり1ミリもなかったのに、、」という所で、知らず知らず自分が発してた言葉によって、相手を傷つけてしまう可能性があります。

ちょっとベクトルは違うかもしれませんが、関西弁は関西以外の人からしたら”少しキツイ口調”に聞こえる時があります。”しばくぞ”とか、”お前殺すぞ”とか、通常会話の中に入ってくるイメージです。それは関西の人からしたら普通のコミュニケーションで、悪意は1ミリもないのに、関西以外の人からしたら、いきなり言われたらちょいびっくりする気がします。

そんな感じで、自分が当たり前に話してる言葉が悪意なく誰かを傷つけてしまうことがあります。


②良いアウトプットができない

仕事面でも悪影響が生じます。単純にコミュニケーションにズレが生じているので、お互いが目指すアウトプット像(やこだわりなど)が一致しない可能性が高いです。

“最高のプロダクトを作ろう!”と言っても、”最高”の定義は人によって違います。使ってくれてる人数を軸に”最高”と定める人もいれば、自分たちの納得感を元に”最高”と定める人もいるかもしれません。もっと言えば、”プロダクト”も、製品だけを指す人もいれば、製品+マーケティング(届く過程)までを指す人もいます。

こんなわかりやすい単語で、よく使われる言葉なのに、全然意味合いが変わってくるんですね。当然、解釈してる定義が違えば、目指すべきアウトプットやこだわりは違うので、良いアウトプットはできません。

目指す言葉は同じで、お互いに一生懸命頑張るのに、なんか噛み合わないのは辛いですよね。。


③人間関係うまく行かない、誤解してしまう

①と②の結果、みたいなところがあります。「この人はなんでこんなひどいことが言えるの?」とか、「発注と全然違うアウトプットがきた、仕事できないわー」とか、そんなことを思ってしまい、誤解によって、人間関係がうまく行かないケースが発生するかもしれません。

もうちょい深く聞いてみたら解決するかもしれませんが、受け取る側が自分の定義で受け取ってしまうからこそ、起きる現象ですね。


解決するための作戦

解決するためには単純なことを愚直にやり続けるしかないのかな、と思っています。

①理解
定義は人によって違う、擦り合わせないとズレが生じるものだとちゃんと理解する。
②傾聴
その人の本心を掴もうと、体全てで人の話を聞く。
③擦り合わせ
一つ一つの言葉を根気よくディスカッションですり合わせる。

この3つを、この順で、やり続けるしかないのかな、と思ってます。すごい地味な作業で、半永久的に続く作業なので、まず”理解(+ここに時間を使うという意思)”がないとできません。そして、相手の話をよく聞き、擦り合わせていきます。


組織文化に繋がる行動

個人的に、その積み重ねこそが、「1人1人違う&相手を受け入れる」という価値観を組織の文化として根付かせ、心理的安全性と多様性が生まれる組織に繋がるのかなと思っています。

ビジネス界隈では「多様性のある組織がいいよね!」と言われることが多々ありますが、僕はこの意見には賛成ですが、いつも微妙な違和感を感じます。(こういう違和感も定義の違いで、コミュニケーションのずれなんでしょうけど、、。)

というのも、多様性というのは結果であり、目的ではないのかな、とか思うんです。1人1人の価値観を尊重する組織にした(マイノリティーの許容をした)結果、多様性が生まれる気がしてます。

ワンピースの麦わら海賊団は多様性で溢れてますが、あれは別にいろんな種族の人を仲間にしたいと思っていたわけじゃなく、仲間にしたいと思った人がたまたま変なやつだったってことが多いです。(チョッパーとかもなんかよくわからんまま誘ってましたし、、。)

なので、僕らのチームはまだまだ人数は少ないですが、価値観の許容は意識して、一つ一つの言葉の定義は今から擦り合わせておきたいなと思っています。それが、人数が増えた時の組織文化の基礎となり、将来的な多様性にも繋がる気がするので。

“伝える”って難しい、、。


何か参考になれば幸いです。(もし少しでも参考になったと思った方は、SNS等でシェアしていただけると、とても嬉しいです!)


おわり。



-----オシラセ-----

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