【期待と】3週間使ってわかった HHKB の意外な欠点【失望】
HHKB、非常にいいキーボードです。ですが、今回はあえて、使ってみて気づいた HHKB のイマイチな点を紹介します。失望って言うと大げさですが、何事にも裏表はあるよねって話です。
僕の個人的な用途における使い勝手の話なので、もちろん万人に当てはまるわけではありません。あと、かなり Mac に依存した文脈なのでその点もご注意ください。ちなみに僕が買ったのは HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列の墨モデルです。
HHKBを買ってから毎日のコーディングがさらに楽しくなりました
離れてみて初めて気づく記号たちの大切さ
まずキー配列です。概ね問題なく使えているのですが、Delete キーと一部の記号の位置が Mac の標準キーボードと違う配置になっています。
具体的には Delete キーが1段下に来ていて、『\』バックスラッシュと『`』バッククオートが代わりに配置されています。これは Delete キーがホームポジションに近くなって打ちやすくなっているというメリットがあります。逆に『\』バックスラッシュと『`』バッククオートが遠くなって打ちづらくなるのとトレードオフになっています。もちろん Shift キーとの組み合わせで打つ『|』パイプと『~』チルダも打ちづらいです。
打ちづらい…
プログラミングやターミナル(黒い画面のやつ)を使う方だとよくわかるとおもうのですが、この4つの記号はめちゃくちゃ使うやつです。遠いと単に押しにくいだけでなく、タイプミスしやすくなります。ホームポジションが崩れるのも辛いです。
キーボードショートカットの記事でも紹介しましたが、Delete キーは Control + H で代用できます。一方で『\』バックスラッシュ、『`』バッククオート、『|』パイプ、『~』チルダは唯一無二の存在なので、この優先順位の逆転はちょっと残念です。ハッピーなハッキング体験をちょっとだけ損ねています。ちょっとだけですが。
配置については買う前からわかってたんですが、まあ大丈夫だろうと高をくくってました。使ってみて初めて気づくことって多いですね。大事な記号キーが遠くに行ってしまって、離れてみて初めてその有り難みに気づきました。
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Shift と Control を打ち間違える
あと標準キーボードと異なるのが、Control キーの位置です。一番下の段から Caps Lock の位置に来ています。これは Control キーが打ちやすくなるだけでなく、Option キーとの打ち間違いを防ぐというメリットもあります。
ただ、Shift キーのすぐ上になったので、逆に Shift キーと押し間違えるようになってしまいました。どちらのキーもタイピング中は頻繁に使うので、押し間違いも頻繁に起こってしまいます。大文字のFを打とうと思ったのにカーソルが右に移動してしまったり、Cotrol + D で右側の文字を消そうと思ったのに大文字のDを打ってしまったりしてしまいます。
意外と押し間違える
購入前は Control キーが打ちやすくなってメリットしかないと思っていたので、これは使ってみるまで気づかなかった意外な盲点でした。今は Shift と Control どちらを使うかを意識してから使うようにしています。そのうち慣れると思います。
Mac だとシステム環境設定で Caps Lock と Control キーを入れ替えられるので、HHKB を検討している人は買う前に慣れておくといいんじゃないでしょうか。
ペアリング切り替えができない…!?
HHKB Professional HYBRID シリーズは Fn + Control + {数字} でデバイス切り替えができます。ただ、僕は購入当初、これがうまくいきませんでした。きちんとマニュアルにも書いてあるのですが
Fn キーを押しながら Control キーを押し、さらに(中略)数字キー(1〜4)
を押すというのが正しい切り替え方法です。
そのため、Fn キーより先に Control キーを押してしまうと切り替えられません。僕は Fn キーと Control キーを同時に押そうとしていたので、切り替え成功するときとしないときがあり、不安定でした。
マルチペアリングと切り替えに期待して HYBRID を購入したので、この間違いに気づかないままだったら無駄に失望してしまうところでした。
打鍵の圧倒的ATM感
あと、打鍵感はすごくいいです。いいんですが、『触れた瞬間感動する』とか『不要なときも無駄に触ってしまう』というレビューを見たことがあるんですが、個人的にはそこまで言うと大げさです。気持ちいいんですけどね。3,000円のキーボードの10倍いいかっていうと、そこまでではないと感じます。
あと ATM 感がすごいです。いや、そんなに ATM のキーボード触ったことないはずなんですが、ATM 感がすごいです。ATM のキーボードにも HHKB と同じ静電容量無接点方式が使われているという先入観がそう感じさせるのかもしれません。
よくHHKBの使いにくさとして挙げられるけど個人的には気にならないもの
逆によく言われているけど個人的には気にならないものもあります。オートスリープ機能と矢印キーの有無です。
オートスリープ機能
HHKBにはオートスリープ機能があります。30分無操作だと自動でスリープします。DIPスイッチでOFFにすることもできますが、僕はそのままにしてます。スリープから復帰するには本体の裏にある電源ボタンを押す必要があります。
これが面倒というレビューをよく見かけたんですが、個人的には気になりません。むしろ自動で省エネしてくれるので便利です。
矢印キーがない
英語配列の場合は独立した矢印キーがありません。 Fn キーとの組み合わせで矢印キーを入力します。このせいで人を選ぶキーボードだとよく言われています。これも個人的には気になりません。多分選ばれた人間だったんだと思います。
Control + P/N/B/F で上下左右にカーソルを動かせますし、Fn キーとのコンビネーションもそんなに違和感ありません。
今回はあえて HHKB の欠点を挙げてみましたが、総合的にはめちゃくちゃ気に入っているキーボードです。他にも HHKB 関連の記事も書いているので、そちらも読んでみていただけると嬉しいです。
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