『Tomorrow's Ahead』に寄せて…

【遅ればせながら…】

参加していた企画が東京都の「アートにエールを!」に採択されました!
Trp.佐藤友紀さん、Hr.福川伸陽さん、Tub.次田心平さん、Pf.城綾乃さんの豪華メンバーによる"Tomorrow’s Ahead"、ぜひお聴きくださいませ!
やっと検索でも出てくるようになりました…!
(今までなぜか限定公開になってました)

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 Tomorrow's Ahead、早いもので公開してから4か月が経ちました。
プロアマ問わず延べ250を超える演奏動画を投稿していただき、本当にありがとうございます。
 中には航空自衛隊中央音楽隊の皆さまによる吹奏楽版(https://youtu.be/foOtxikz0rI)、おーけすとら・ぴとれ座の皆さまによるオーケストラ版(https://youtu.be/J1em8IZuh6E)など、大編成の動画もあり本当にうれしい限りです…!
 アンサンブルの動画も数多く投稿され、中にはジャズ風のものや英語詩をつけての歌唱(https://youtu.be/LVuPvqiWAMg)など幅広いアレンジもされていて、日々感激しながら聴いております。
 ここまでこの曲が広まったのは初期のころに名だたる演奏家の皆さまに素晴らしい演奏をしていただけたことが大きいかと思います。それも公式のピアノ伴奏の城綾乃さんの素敵な演奏あってこそです。本当にありがとうございます…!


 音楽家を取り巻く環境は4か月前とは少し変わったものの、いまだにコンサートは観客数の半分にすることを強いられたり、舞台上でもソーシャルディスタンスをとらねばならないなど、音楽活動も新型コロナウイルス発生前とは大きく異なる様式をとらざるを得ない状況に陥っております。

 しかしコロナ”禍”とは言うものの、悪いことばかりではありません。
コンサートも観客を入れる以外に配信を試みてみたり、オンラインでのイベントを企画してみたり、と音楽家は新たなフェーズへと一歩進めるきっかけを得たのではないでしょうか。そしてこの”Tomorrow's Ahead”も、この状況がなければ生まれなかったはずです。

 良い時も悪い時も私たちは世界に、そして社会に否応なしに巻き込まれています。
いつまでもこの状況を嘆いていても仕方のないことです。もちろん嘆くこと自体を否定するものではないですが、現状は打開せねばなりません。
 現状と闘う音楽家の皆さま、音楽を愛する皆さまに、この曲を通して少しでも闘う勇気を、希望を、あるいはそのきっかけを与えられたのであれば、作曲家である私にとってこれ以上のことはありません。私自身もその事実に勇気づけられていることは間違いないでしょう。

 この作品は「vsコロナ」のための作品としてだけではなく、「明日へ向かって」という普遍的なテーマをも含んでいます。コロナ禍が収束した後も、皆さまにはぜひ演奏し続けていただきたいと思います。

 ところで台湾のNationalなプロオーケストラ・台湾フィルハーモニック(NSO)さんの、この8月から始まる野外コンサートツアーのプログラムの1曲目に”Tomorrow's Ahead”を据えていただきました。これは大変喜ばしいことです(教えていただいたS先輩、ありがとうございます…!)。
 ぜひ音楽家の皆さまにおかれましても、バンバン演奏会で取り上げていただければ嬉しい限りです。
 もちろん、動画にして配信していただくのも大歓迎です!
 そしてこの曲がきっかけで私の他の作品も知っていただければ、なお言うことなしです(笑)

 …だいぶ長くなってしまいました。最後に”Tomorrow's Ahead”の作品解説から一節を取って、この記事の〆といたしましょう。

『…音楽は病気を治すことはできません。しかし、心の栄養にはなります。昨日より良い今日、今日より良い明日が来ることを願って…』


西下航平

こちらから少しでも応援いただければ大変うれしいです! 作品の創作により専念できるように、 何卒よろしくお願い申し上げます。