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Mendelssohn Op63. Nr.3 (#025)

前回は韻について少しみていきましたが、今回はその中で取り上げた”aue”から二重母音についてみて行きたいと思います。唯、今回だけでは説明しきれないこともあるので、何回かに分けて少しずつ理解をして頂ければと考えています。

さて、二重母音と言っても母音が2つ重なったものを全てそう呼ぶのかと言うとそう言う訳ではありません。単純に5つの母音が二つずつ重なれば25通りあるかの様に思われますが、そうではありません。皆さんのよくご存知の作曲家ベートーヴェンですが、アルファベット表記だとBeethovenとなります。”ee”が重なっているので勿論二重母音ですが、今回そう言うものを指している訳ではありません。それなら「どこからどこまで?!」と思われる方もおられるかと思いますが、とにかく3つだけ丸覚えして下さい。

au, ei, eu (äu)

実際に文字としての二重母音はもう少しある事は知っておいて下さい。ai, ay, ey, (ie) またこれら以外にも外来語の場合はそちらの言葉に準じた表記を使っている事が多いので例外は存在します。ほんと非常に残念な話です。

唯!この3つは”特徴的”、”特別”な読み方になるのでとにかく覚えて下さい。はい。(„äu“は“eu“と同じ発音です。あんまり出て来ないので覚えなくて良いです。)

ど頭に例を挙げた”Aue”は三重母音じゃないの?と思われるかもしれません。確かに母音は3つですが扱いは2つ(au+e)と考えて下さい。この様にこの3つの二重母音は1つの母音として扱うので、特に音符上では常に1つの音符に置かれます。

みんな大好き、カタカナ表記だと“au アオ、ei アイ、eu オイ”で良いと思います。唯、個人的に最近“au アォ、ei アィ、eu オィ”の方が響き的には近いかなぁって思ってます。皆さんはどう感じられますか?何か違いを出せますか?

今回の二重母音の話は少し長くなるので続きはまた次回にします。

Kohei S.

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