第24球 クリスマスの思い出

 皆さま、こんにちは。横浜シーガルスターズの内野手、糸山 強(いとやま つよし)です。須崎さんの指名で今回のエッセイは僕が担当します。
 須崎さんとはリーグが違うのですが、今季の交流戦で対戦しまして……ホームランを打ちました! そうです、100号ホームランというのは僕の記録のことです。須崎さんがメモリアルによく絡む、というのはあとから聞いた話なのですが、エッセイを読ませていただいて、本当だったんだとちょっとビックリしました。来季も対戦があるかはわかりませんが、メモリアルでなくとも打ちたいと思います!

 今回のエッセイテーマはずばり「クリスマス」です。クリスマス、いいですね! 世の中がなんだかワイワイ賑わっていて、楽しい音楽も流れているし、ショーウインドウもなんだか華やかだし、いろんなところにクリスマスツリーがあるし、サンタさんが贈り物を届けてくれそうだし……。
 なんて……実際の僕はトレーニングルームでバーベル持ち上げてるんですけどね! いいんですよ、それはそれで。僕、トレーニング大好きなんで。クリスマスに大好きなことをできるなんて幸せ者ですよ、ええ。寂しいなんてことはないです、ほら、筋肉はなんとかって最近耳にしませんでしたか? 僕、この言葉、ほんっとに名言だと思うんですよ。楽しいからいいんです! そして、トレーニングのあとはプロテイン。ケーキの代わりに、いえいえ、プロテインがケーキなんです!

 クリスマスをテーマに書くはずが、ここまで全然、クリスマスっぽくないですね……。でも僕は彼女もいないから、この日にどこかのレストラン予約して、夜景を見ながらメリークリスマス乾杯、みたいなことできないんですよ。なんていうと、本当は彼女がいて、隠してるんじゃないの? なんて疑われたりするんですが、本当にいないのにいるって言ってたらそれこそダメでしょ……。

 書いててなんだか切なくなってきました。僕もそりゃあ、クリスマスらしいことをしたいといえばしたいですよ。クリスマスツリーを眺めたり、イルミネーションを見るのは結構好きなんですよ。え? 一人で見ているのかって? ええ、ひとりですよ、ひとりですとも。でも綺麗なものは僕もじっくり見たくなるんです。でも一番じっくりみたいのは筋肉……なんていっちゃうからオフの恒例イベントである点灯式のゲストに選ばれないんだろうなぁ。来季もちゃんと成績残せたら、点灯式のイベントゲストに僕を選んでくださいって直訴しようかな。
 ということで、来年僕がどこかの点灯式に呼ばれていたら、希望が通ったんだな、良かったねーと思ってやってください。

 うーん、クリスマスというテーマだったらもうちょっとサクサク書けるかなぁなんて考えていたのですが、このところクリスマスらしいことをしていなかったせいか、ここへ来て詰まってしまいました。……よし、人海戦術でいこうと思います。

 このエッセイの〆切までまだ少し日があったので、トレーニングルームに来ている選手にクリスマスについてアンケートとりました。なぜトレーニングルームかというと、僕はオフの間、だいたい毎日ここにいるからです。最初は一人でも、必ず誰かがやってくるので寂しくもないんです!

 質問内容はそのままズバリ、クリスマスの日はなにをしているか。

 3日くらいかな、聞き込み調査をしました。みんな、このエッセイの為だと話すと、快く答えてくれました。いい人たちばかりです。
 で、アンケート結果ですが……

 家族と過ごす・彼女と過ごす・友達と過ごす・地元に帰る・ここ(トレーニングルーム)にいる・まだ決まってない・クリスマスに興味なし……
 こんな感じでした。
 家族と過ごす→ご結婚されている先輩たちに多かったです。奥さんが料理上手でホームパーティーをするという話もあって……いいですね。
 彼女と過ごす→うらやましい……でも、プレゼントとかいろいろ考えるのが大変だって話していました。
 友達と過ごす→僕もこれが候補の一つではあるんですが、結構みんな彼女持ちだったり家庭があったりして、独り身が少ないんですよね……。
 地元に帰る→僕、地元が東京なんで、地元に帰るって感覚がほとんどないんですよね……。実家すぐそこだし……。
 トレーニングルーム→こう答えたのは後輩なんですが……よし、今年のクリスマスは後輩とここでトレーニングしようかな! 一人じゃないから寂しくないし。ホールのケーキ買って思いっきり食べるのもいいよなぁ。まだ決まってないっていってたあいつと、興味なしって答えたあいつも誘おうかな。

 というわけで、今年のクリスマスはおそらくどこかでガッツリご飯食べて、夜は久しぶりにホールのケーキを食べていると思います。計画通り行けば!

 それでは、次回のエッセイもお楽しみに。
 横浜シーガルスターズの糸山強でした。


◇糸山強プロフィール◇
横浜シーガルスターズの内野手として今季140試合に出場。その鍛え抜かれた体躯でホームランを量産。本塁打王には1本及ばなかったが、40本は自身のシーズン最多ホームラン数。来季は悲願のタイトル奪取を狙う。

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