【創作大賞2024 ファンタジー小説部門】 奏太とコインの物語 第3話『奏太vsアオイ』
第3話 奏太vsアオイ
奏太とアオイは、ゆっくりと薄暗い部屋の中に入っていった。ひんやりとした空気が漂い、古びた石畳が敷き詰められていた。壁には奇妙な模様が刻まれ、不気味な雰囲気を醸し出している。
「ここにコインがあるの?」
奏太は警戒しながら一歩を踏み入れた。アオイもまた、緊張した面持ちで辺りを見渡している。その瞬間、部屋の奥から不気味な声が響き渡った。
「よくぞここまで来たな!」
声の主は、黒いローブを纏った男たちだった。
「お前らか!何度もこの私を襲ったのは!」