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【アドラー実践講座】#08 まとめとふりかえり【最終回】

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校で開講中の「アドラー心理学実践講座」からの話題を取り上げてお届けしています。

今回は全8回の最終回です。まとめとふりかえりをします。これまで以下のような内容を扱ってきました。

01 「アドラー心理学」とはどんな心理学か。
02 自分のやりたいことがわからないと考える「自分」。
03 「勇気」とは人生の課題に対して共同体感覚にしたがって対応すること。
04 自分が所属しようとする「共同体」は自分自身で選ぶことができます。
05 「感情」の意味を知ればコントロールすることができる。
06 自分の「ライフスタイル」とうまくつきあう。
07 「共同体感覚」とは何か

まとめてみると、アドラー心理学は「自分、社会、そして自分が社会の中で生きることの意味」についてきちんと説明しようとしています。

さまざまな試練と機会を提供してくれる世界の中で、「私」は自分がどのように生きていくのかについてたえず考えています。自分の生き方を決めていくために、私たちは感情と認知と行動を使います。この3つは独立しているわけではなく、お互いに影響を与えています。しかし、最終的にそれらを統合するものがあるはずです。アドラー心理学ではその仮説構成体を「個人 individual」と呼びます。

その個人は発達と成長の各段階で、劣等感と補償、ライフスタイル、共同体感覚というハードルを越えていこうとします。

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