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2017年9月の記事一覧
怒り感情が起きたら、それをやり過ごしたあと何か問題なのかを考えるトレーニングをする。(感情論#08【最終回】)
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。今回は「感情」の最終回です。 前回までに、おもに、怒りや不安、後悔というようなネガティブ感情を中心として、アドラー心理学の立場から見てきました。これまでの内容をまとめてみると以下のようになります。 ・感情は、感情(emotion)と情動(affect)に分類できる。情動は、特定の対象に対して短時間しか持続しないのに対して、感情は対象を特定しないで長時間持続するという特徴がある
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【本】R. レイヤード、D. M. クラーク『心理療法がひらく未来-エビデンスにもとづく幸福改革』:心理療法を通じて幸せな社会を実現するための指針を提示する。
木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 R. レイヤード、D. M. クラーク『心理療法がひらく未来-エビデンスにもとづく幸福改革』(ちとせプレス, 2017) ■要約身体の疾患は目に見えるが、うつ病や不安障害といった精神疾患は他人の目に見えない。西ヨーロッパ諸国での疾病負荷の38%は精神疾患によるものだ。このように大きな部分を占める精神疾患だが、「隠すべき」というスティグマ(偏見)によって、多くの場合治療されていない。イギリス政府に心理療法ア
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