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ちはるのファーストコンタクト(2017年)

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2017年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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2017年8月の記事一覧

【号外日記】熱海にゼミ合宿。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 大学院のゼミ合宿で1泊2日で熱海に行って来ました。 熱海は割と賑わっていて 寂れた感じを想像していたのとは違っていました。 大学院のゼミ合宿なので、 おとなの合宿という感じで良かったです。 ちなみに早稲田大学は 伊豆川奈にセミナーハウスを持っています。 かなり昔に一度使ったことがありますが、 そのときは

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【本】ルドガー・ブレグマン『隷属なき道』:ベーシックインカム制をエビデンスによって支持する。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 ルドガー・ブレグマン『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』(文藝春秋, 2017) ■要約実質所得が増えても人々は幸せになっていない。国別に見ると、富裕層と貧困層のギャップ(社会の不平等さ)が大きいほど、平均余命、識字率、子どもの死亡率、殺人発生率、受刑者の総数、10代の妊娠、不況、社会的信頼、肥満、依存症、流動性などの社会状況の指標を悪くする。つまり「収入の不均衡は、すべて

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講師はグループの発表を板書して、コメントとまとめをしよう。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは、授業や研修の設計と実施について書いています。 前回は、どんな内容を扱っていてもいつでも使えるグループワークの方法を紹介しました。標準的には、(1) グループは5±1人で編成する (2) お題(テーマ)を提示する (3) 各自がポストイットに考えをメモする(1分) (4) じゃんけんで一番勝った人から自分の意見を発表する(1人1分)という流れです。 これでいったん各グループの活動は終わります。各自がポ

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【号外日記】Netflix版スティーブン・キング「ザ・ミスト」を視聴中。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 なんか毎日のようにこの「号外日記」を書いています。 もはや「号外」ではなく普通の日記のような感じです。 本当にありがたいことに、 これでもまだバックログが7本あるのです。 というわけで本題。 基本的にテレビはほとんど見ません。 その代わりNetflixというインターネット配信の ドラマや映画を見ています。

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怒り感情は「今目の前で起きていることについて何か問題がある」ということを知らせるために自分が起動するのです。(感情論#07)

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。 前回は、過去の出来事に対して起動する「後悔」という感情を取り上げました。 後悔感情は、アクティブ(能動的)傾向の人であれば、「あのときこうしておけば良かった」と考えて、自分がその行動を取らなかったことを悔やみます。これが強くなると、自分の思う通りにしてくれなかった他者を怨んだり、行動できなかった自分を「怨む」という感情に変わります。 一方、パッシブ(受動的)傾向の人であれ

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【号外日記】大人は勉強したがっている。[アドラー]を学んで自分の何かが変わったということ。「お人柄」の効果は強力だ。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 夏のアドラーフェストがぶじ終了しました。 50人近くの人に参加していただき、盛況でした。 土曜日の午後の3時間半という長さも ちょうどよかったですし、 講演(自分ですが)も研究発表もよかったし、 参加者が一体となる感じもよかったです。 最後に参加者同士でグループを組んで、 「この会で学んだこと、おもしろ

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【注目記事】子育てに関するエビデンス/「タイムイン」という方法/社会人向けオンラインのマスターコースの鍵/書くことで得られるたくさんの効果

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 37 子育てに関するエビデンス1. 過保護な親は子どもをうつに追い込む 2. 子どもをガミガミ叱っても、火に油を注ぐだけ 3. 規則正しい睡眠時間で賢い子に 4. 運動の習慣がある子どもは学校の成績も優秀 5. 兄弟の性格はそれほど似ていない https://www.lifehacker.jp/2017/08/170815_child_rearing.htm

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【号外日記】いつでも手元に置いてたまたま開いたページの文章を読む。そんな読み方をしたい本です。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 白梅学園大学の無藤隆先生から退職記念の本をいただきました。 『クロニクル 137 全ては幼児期に始まる』と題された その本は、フェイスブックなどに書いてきた 文章を一冊にまとめたものです。 2012年から2016年まで 一年ごとに選ばれた137編の文章が 無藤先生自身が撮られた写真とともに 載せられていま

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【連載】オトナの研究(第11回):すでに確立した理論が自分の現場においても適用可能なのかということを検証するところからスタートする。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、Google Scholar で先行研究の調査をして、関係のありそうな論文を探して、その論文を読むことについて書きました。学術論文には共通の形式がありますので、それを把握していれば、読むのは難しくありません。もし難しく感じるとすれば、それは自分にその知識がないだけの話です

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【号外日記】自分が文章を書くときになって初めて自分が何も知らないということに気づくのです。勉強はそこから始まります。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 noteの記事は、出張中と午前中からの仕事が入っているときを除いて毎日書くようにしています。書きだめをしていないので、午前中の時間が取れないときはきっぱりと書かないようにしています。 「それにしても毎日書くのは大変じゃないですか」とよく言われます。確かに大変です。「ああ、今日は書けない」という日もあります

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【本】八巻秀、深沢孝之、鈴木義也『臨床アドラー心理学のすすめ』:心理臨床にアドラー心理学をどう活かしていくかのパースペクティブを与えてくれる。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 八巻秀、深沢孝之、鈴木義也『臨床アドラー心理学のすすめ』(遠見書房, 2017) https://www.amazon.co.jp/dp/4866160330?tag=chiharunosite-22 ■要約臨床心理学としてのアドラー心理学をどのように活かしていくかについてのパースペクティブを与えてくれる本。ものの見方、関わり方、見立て、介入、連携のそれぞれの視点からアドラー心理学を導入するとどのようにな

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【号外日記】涼しいし、森の空気が香る。夜は晴れていれば、星がたくさん見える。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 通学生のゼミ生たちと一緒に軽井沢で合宿をしました。 早稲田大学の軽井沢セミナーハウスです。 このセミナーハウスは、私が学生だった頃から使っていた 歴史の長いセミナーハウスです。 最近、メインの建物が建て替えられて一新されました。 しかし、バンガロー風のコテージは古いまま使われています。 寝場所としては

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なぜ、後悔や怨みや罪悪感といった、過去の出来事についての感情があるのでしょうか。(感情論#06)

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。 前回は、未来の出来事に対して生じる不安感情を取り上げました。不安感情は、アクティブ(能動的)傾向の人であれば、「焦り」や「イライラ」という感情に変化しやすくなります。一方、パッシブ(受動的)傾向の人であれば、「心配」を経て「諦め」や「ふてくされ」のような感情に変化します。 未来の出来事に対しては「不安」という感情を起動させます。一方、過去の出来事に対しては「後悔」という感情

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【号外日記】個々の技法をマスターしたら、それを組み合わせて新しいストーリーを生み出す。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 ピアノの鍵盤は誰が叩いても同じ音で鳴ります。 「道具」の性質とはそういうことことです。 誰が使っても、同じように動作してくれること。 道具もそうですし、技法も同じでしょう。 マニュアル化された技法は、 そのマニュアル通りにやれば誰がやっても 一通りうまくいくようにできています。 そこまではいい。 そこか

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