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ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
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#書くこと

書くことはアイデアの地図を作っていくようなものです。

2017年2月28日 (火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています) 本を書き上げて感じることはいろいろありますが、一番大きいのは気持ちがすっきりするということです。それは「書き上げた!」「原稿から解放された!」ということも、もちろんあります。しかし、本当は、頭の中で渦巻いていたさまざまな考え方や概念や事実が文章という形になって整理されるからなのです。それがとても気持ちいいものなのですね。 書いていくと、さまざまな考え方と概念の座標が決まっていきます。

出張中は文章は書けないのですが、逆にネタはたくさん浮かんできます

2017年2月15日 (水曜日はフリーテーマのコラムを書いています) 先週末は出張で講演をしてきました。このnoteの記事は毎日出したいという気持ちはあるのですが、出張中にも書き続けるのはなかなか難しいですね。もちろん、記事を書きためておいて、日付を指定して自動的に公開するという手段はあります。 自動公開という方法があることは知っているのですが、長年ブログを書き続けて、その機能を使ったことはありません。なんというかあまり使いたくない。書き溜めておいて順次出していくという

【考え】ただ書き続けるのだが、そのプロセスでは色々なことが起こっている

2024年4月1日(月) 自分の位置を可視化する『上手な教え方の教科書 実践編』の執筆はコンスタントに続けている。一日1,000字くらいのペースだ。字数が進むと、机に貼ってあるポストイットのマス目を塗りつぶす。 こんなふうに可視化することはとても重要で、マラソンで「◯◯km地点」というポイントが見えることが重要であることに匹敵する。人は自分がどの位置にいるかを常に把握しておくことによって、次のがんばりにつなげることができる。 書くことに飽きないこともうひとつの工夫は、一

カスタマーレビューには、その本が「どのように読まれたか」ということが端的に反映されます。

2017年2月11日 (土曜日は昔のブログ記事を振り返って書いています)  「認知科学」誌から書評を依頼された。それで東京に行っている間にその2冊の本を全部読んだ。考えてみれば、本全体に目を通すということはあまりない。ほとんどの本は流し読みであり、本当に読んだといえるところは自分の興味のあるところだけである。通常はそれで不都合はない。しかし、書評を書くとなると、始めから終わりまで読むのがマナーである。取り上げるところはそのごく一部であるとしても。  書評を書くのはこれが

向後千春の「200字/1000字/1万字の法則」

2017年2月8日 (水曜日はフリーテーマのコラムを書いています) 研修設計の専門家であるRobert Pikeは、授業・研修・訓練の時間の区切りについて「90/20/8の法則」を提唱しています(『クリエイティブ・トレーニング・テクニック・ハンドブック[第3版]』)。 パイクの「90/20/8の法則」というのは次のことを示しています。 90分以内に1つのセッションを終わること(休み時間を入れる) 20分以内にペースを変えること(レクチャー、グループ活動、ビデオなど)

マガジン記事を書く丁寧さは本の原稿を書くプロセスに近いものがあります。

2017年1月25日 (水曜日はフリーテーマのコラムを書いています) noteでこのマガジンを書き始めて1ヶ月になろうとしています。最初は自分の文章に値段をつけることに抵抗がありましたが、やっているうちにこれは良いシステムだということに気づきました。 読んでくれる人が確実にいるという意識のおかげで「書こう」という気持ちがわいてきます。 ブログですと、自分がわかっている部分はつい書き飛ばしてしまうのですが、そういった部分を丁寧に書こうという気持ちになります。この丁寧さは

ブログに限らずどんな文章でも書いた瞬間に報われているのです。

2017年1月22日 ブログ歴20年の私もそう思いますね。 そうなんです。ブログに限らずどんな文章でも「書いた瞬間に報われている」。書いた瞬間に元は取れているのです。もし書かなければ、それだけです。損も得もしない。 しかし書けば必ず得をします。いつの日にか。いつ、得という形になるかはわかりません。しかしいつか形となってあなた自身に返ってくるでしょう。 私自身を作っているものは、自分自身が書いてきたものなのです。私が書いた文章が私自身を作っているのです。文章を書くという

曜日によってテーマを決めて書いてみたらどうでしょうか。

2017年1月8日 noteはなんでも自由に書けるところがいいですね。しかし、あまり自由すぎるのもよくありません。一日に複数の記事を書いてしまったり、かと思えば、しばらく書かない日が続いたりして、ムラができてしまいます。できれば、一日に一本ずつ、コンスタントに書いていきたいのです。 書くことは、毎日ジョギングするようなものです。私はジョギングはしませんが。 そこで、こんなことを考えてみました。1週間の曜日によってある程度テーマを決めておくようにしたらどうでしょうか。

小学生の頃、要約ができなかった。

2017年1月4日 今でこそ、分厚い本を要約して、1、2行にまとめてしまっているが、思い返してみると、小学生の頃、自分は「要約」ができなかった。 国語で、「この文章を要約して短くまとめましょう」という宿題が出ると、こう思っていた。 「なんで作者じゃないのに、まとめることができるのだろうか。作者じゃない自分がまとめたら、作者の意図とは違ったものになってしまうだろう。だから、短くまとめることはできない」 こういう論理だった。今書いてみても、正しいですね。だから、当時は要約

ネタ帳

2017年1月1日 2017年、あけましておめでとうございます。 去年の11月から始めた「note」の方でもよろしくおつきあいください。こちらでは、日誌的なブログというよりも、アドラー心理学、教える技術、研究のアイデアなど、思いついたことや考えたこと、感じたことを中心に書いていきます。 考えたこと、思いついたことは、分類せずに「一次メモ」として、一冊の手帳に通し番号をつけて書いていきます。これは、外山滋比古さんが『思考の整理学』(ちくま文庫, 1986)で紹介している方

文章を読んでもらうのに、お金を払っていただくということを始めてみると、これは良いシステムだなということに気づきました。

このマガジンを買っていただいた人が10人となりました。うれしいですね。このうれしさは、本を書いて、出版して、それを買ってもらうというのとはまた別のうれしさです。 読者と直接つながっている感覚が新鮮なのです。たとえば、講演会やワークショップをやると、何千円かを払っていただいて、聴きに来てくれる方々がいるわけですが、そういう人と会場で直接顔を会わせて話しているという感覚に近いものがあります。 文章を読んでもらうのに、お金を払っていただくということが、最初はちょっと抵抗がありま

【雑談】ストーリーが見えて、材料が半分くらい集まったら書き始めること

2023年12月17日(日) 原稿を書いている。締め切りが12月22日(金)なのであと一週間だ。6,000字の予定で、4,500字まで来た。

【質問】毎日書き続ける原動力は何ですか

2023年11月2日(木) 質問は「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 2021年2月6日 質問向後先生、いつもメルマガ拝見しております。先生が、毎日精力的に文章をお書きになられる原動力は何でしょうか? PCに向かうことが辛くなったりはされませんか? 継続は力なりと申しますが、とにかくすごい!と思っております。

002 [おとなの学び] おとながおとなであるために「書く」

先日のエクステンションセンター「アドラー心理学入門講座」の中でこんなことを言いました。話したり、書いたりするのはそれだけではなく、話したり、書いたりすることによって自分の人生に意味を与えているのです。 今回は、おとながおとなであるために「書くこと」についての話をお届けしたいと思います。

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