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味付けって難しい・・・と感じている方へ。味付けはセンスじゃない!まずはテンプレから始めましょ!

味付けと一口に言っても、作る側にとっては楽しいながら悩みも多いもの。野菜炒めからレシピが生まれていく入り口は見えてきた。けど料理は味。まずは一つの型で試してみましょう。

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わたしたちは料理研究一家です。

そう名乗って活動を始めて早8年。家族で「くらしをなりわいに」と取り組んでこれたのも、日常を楽しめているからだと思います。

夫婦という切り口だと結婚して12年目に突入。お互い料理好きで出会ったものの、妻マミィの料理は本人が楽しみつつ継続した結果、身内ながらすごいなと思うことばかり。

今、きっと多くの方がおうちで過ごして直面している問題は「ごはん何つくろう・・・?」ではないでしょうか。

私たちも同じく「ごはん、どうしようかね?」という会話がよく出ます。繰り返すうちに、献立の決め方について色々と発見が増えました。

無限のレシピと思えるほど毎日料理をするマミィの様子を、夫として観察もする中で気付いたこと、料理を楽しむヒントを記録していきます。

おうちで過ごす時間が増える中、ひとりでも、家族とでも、日々の食事を楽しめるきっかけにつながれば嬉しい限りです。

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結局「おいしい」って、どういうこと?

今まで食べてきたもので、これはおいしい!とか、味付けが上手だなぁ・・・とか、思ったことはありますか?

作るよりも食べる回数が多いのは当然で、私たちは食べてきた数だけ味に対する経験や判断力が知らず知らずのうちに備わっています。

自分がおいしいと思う食事を作りたい。

シンプルな願いで始めた料理であっても、食べる人が自分以外であることも多いでしょう。しかも相手は食べる経験をそれなりに積んできていて、おいしい・まずいの判断基準を持ち合わせています。

生きてきた背景も選択もバラバラな人が同じものを食べて、まったく同じ感想を持つなんてあり得るのでしょうか?

これ、おいしいね!

おいしいという言葉にも、色々な前提が込められている気がしてなりません。おいしいって、一体どういうことなんでしょうか?

答えは追い求めるより、決めてしまいましょう。

古川家の食事は家庭料理です。我が家にとって、おいしいの定義は「最後まで飽きずに食べきれる」です。1回の食事でそう感じたなら、きっと次も良い形を迎えられます。それが続いて日々のごはんを楽しめれば理想的ですね。

途中で味を変えたくなったり、物足りなかったり、残してしまうのは、料理と体調のバランスがかみ合っていない時です。

体調が良いのだとしたら、塩分や油分、もしくは量が多すぎたりと何らかの問題があるので体がこれ以上はいらないと判断したのだと思います。

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カンペキな味より、自分の「おいしい」を大切に

素朴な和食にすごくホッとした気持ちになったり、豪華でおしゃれな内容にワクワクしたり、「おいしい」と感じる条件や環境はいつもコロコロと変わります。

「おいしい」は、いつも変化するのだと考えておくと、味付けのハードルは下がっていきます。

カンペキな味付けを目指すより、今この体調で、今この気持ちで「おいしい」と感じられたなら、味付けは成功しています。

いつも通りだとしても、別にすごくもない味だとしても、生きるための食事なんですから、違和感がなければ十分に「おいしい」のです。自分でも驚くほど上手にできた!みたいなレベルを求めなくたっていいのです。

どれだけプロが食べてカンペキと言える料理であっても、精神的に辛かったり、体調に違和感があれば、おいしいとは感じられません。

逆にそんな状況に食べて「おいしい」と感じたものが、普段は大したことないと思っていた料理だったりもします。

人の心と体は、それだけ不安定なのですから、今の自分が「おいしい」と感じられるラインを探るぐらいがちょうど良いでしょう。

「うん、まぁ、食べられる味かな・・・?」それは、おいしいの条件を満たしています。

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味付けのタイミング=○○のタイミング

味付けのタイミングと回数は、料理の経験値によって変わってきます。

毎日のように料理をしていて、体に染みついてしまっているレベルだと、味付けは1回で味見不要だったりします。これはもはやプロの領域。

繰り返しますが「おいしい」はいつも変化します。

外食は瞬間の料理ですが、家庭料理のように毎日のものは事情が違いますよね。固定メニューではありませんし。

食材の状態も季節によって、日によって変化します。天候だって影響します。極端に言えば、1日として同じ味付けがベストにはならないのです。

では、どうやって味付けをすれば?

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料理研究一家のマミィが作る様々な古川家ごはん。いつも食べる側でもある夫のダディが見て気付いた、料理に対する考え方や楽しむコツなどを書いてい…

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