連れ去り別居に遭ったときの道しるべ
昨日書き上げた記事がタイトルと齟齬があったので修正したので仕切り直し
このバズッたtweetのせいだな!込み上げるものがありました~
感動的な再会ではあるけども,そもそもそういう再会ではなくて,親子なんだから,当然関わり続け(同居に限らず),またね,が続くような関係こそ標準であってしかるべきだろう
再会はうれしくても,そのあとの親子関係はどうしてもよそよそしくて,頻繁に会う関係ではないといった別の親子再会のエピソードに触れたこともある
喧噪状態ではないにしても,親子がリラックスして,また本気でケンカしても最低限の信頼関係を崩さないで済む遠慮のない関係になるには,実は繊細かもしれない
とにかく長く関わることにあると思う
それは毎日衣食住を共にしない限り得られない,とも限らないと思う
私は,転勤族の核家族で転々と居住地を変えながら,九州の祖母(母方)のことが大好きだった
4歳のときには,祖母とお泊りできたし,遠方だから,年に数回の関わりしかなかったはずだけど,存在感は絶対的だった
距離とか一緒に過ごす時間とは別次元で愛着関係は構築できるのだと思う(一方で,その祖母と孫ながら異常な慕い方,それでも片思い,祖母には全部で5人の孫がいて,初孫でもないし,孫より,娘(私の母ら)なところも実はあったし,私と母の母子関係の密着ぷりの影響もしてある種の歪みが見られるという評価もありうるかもしれない・・・がそんな専門家ではないから知らん!私はおばあちゃんが大好きだった・・・亡くなったのはもう17年前か)
また,タイトルと偽りあり,に暴走しそうだ・・・反省
共同親権に向けたアクションは勢いが止まらないのに,日々新しく連れ去られていく当事者も増え続けている
元々,東京の端っこにある小さな事務所で小さく仕事を始めたころ,たまたま地元で相談できるところ,というかんじで,問合せされた内容が,配偶者に子を連れ去られて,離婚を求められているっていうケースで,初年度だけで数件立て続けにあったかな
奇跡的に1件,お子さんが戻ってきたこともあって,この分野,やりようによっては簡単にあきらめちゃいけないし,いろんな可能性を秘めている,という手応えを感じたのだった
でも,多くは厳しい結果ももちろんあって,どうしたものかと情報収集しようと,当時乳児の娘を連れて,当事者活動のイベントに飛び込んだ!
ホームページから参考になる資料だけでなく,直にお話を聞きにいって作戦を練る
そういうつながりで,口コミでご紹介いただくようになって,ますます,同種案件に取り組むことになる
口コミが流れる,ということはある程度の当事者歴の長い方,別居後の調停をひととおりやってきたところで,離婚訴訟段階で改めて弁護士を探して,というような案件が続いた
第三子の妊娠・出産を経て,ちょっと育児モード,と思いきや休む間もなく,登壇の機会をいただいたり,ちょうど松戸判決をめぐって話題になっていたので,その控訴審判決期日の傍聴をすることができたり
連れ去られ,といってもパターンが様々,そして,男性側からの子の養育をめぐる事件についてのバリエーションが豊かになっていく
教科書のどこにも答えがない問題を取り組んで結果を出していく冒険
気づいたら,親権者変更事件を複数重ねてやって,しかも,複数の変更を認める結果を得たりした
そうこうしているうちに登壇する機会を重ねていただき,ますます有名?になっていき,ママ友にリーズナブルに作成してもらったホームページがどんどん拡散いただき,ほとんど利用していなかったTwitterを活用するようになって,さらに世界が広がっていき,取材を受けるようになるのも重なり,AbemaTVに出演したり,担当する事件に関して複数のメディアに取り上げてもらって,NHKニュースにも登場,もはや共同親権がライフワークになっていって夢を描いている今ここ
連れ去られ直後の方,ひととおり過ぎてセカンドオピニオンを求める方からの問合せが続いている
アクセスしやすくなっているのはいいことだし,ご縁あって同志として仲良くさせてもらっているりむすびさんの共同養育理念も普及しているので,そういう知識も備えて,理想に掲げたオーダーが入ることもある
でもね
誤解なきように,伝えておきたいのが,なぜ,共同親権プロジェクトを応援し,また,数々の単独親権制被害に関する集団訴訟を応援しているか,ということ
とにかく個別の案件でできることに限界がある
連れ去られた,それだけでショックだろう
一生懸命家族のためだと思って帰宅したらもぬけのから,大切に育てていた子どもの姿がない,配偶者とも連絡がとれない,パニック
とりあえず警察に問合せてみると,詳しいことの説明がないまま取り合ってもくれなくなる
何これ?
世にも奇妙な物語のリアル?(昨日特番みた)
世の中便利になったもんで,SNSやインターネット検索をすると,自分の身に起きたことが何なのか,見えてくる
案の定,弁護士からの受任通知がある
裁判所からの呼出状がある
どうしたものか,とにかく子どものことが心配で会いたい
弁護士や裁判所対応だから,こちらも法律事務所に相談予約をしてみる
無理です,と言われることが重なることもある
何とか依頼に応じてくれるというが,この先の展開が見えない
法律相談を重ねて弁護士に会い続けてみたりもする
で,有名なRK先生ならばきっと,みたいな期待もあるのかな,とも勝手ながら伝わってくることがある
かといって,絶望には変わりませんよ
絶望が行き過ぎて,通り越したからか,お子さんが元気でいるだけで幸せだね,みたいな境地にあるだけだったりもしますから,ね
理不尽で悲劇的な仕打ちをいくつも見てきたし,一緒に憤ってみた
替わりに吠えてもみた
でも,その先にあるゴールは何だったか見誤らないように,ぶつかることも恐れずに,道を模索することだってある
そのまま通り過ぎることもあるけど,概ね一緒に乗り越えて,制約のある中でも納得に近い解決を掴みにいったこともある
本当に,裁判所っていうところがいかに無機質で,期待することがどれだけ無駄かっていうことを,経験しないうちは,あまりにもまさかそんなことはあるまいという一般的信頼との関係で無理なのだけど,本当に想像以上の裏切りが当たり前にある世界
裁判官のご機嫌を損ねたら,悪態を仕返しされたこともあった
全然,心がない
そういうところだということを,正しく伝えるのも仕事だし,その一方で,そんな裁判所をうまく活用しないと,親子断絶のリスクが半端ないのも事実
何だか矛盾していることを言っているような,だから,なかなか理解されがたいところもわかるけども,実際,依頼を受けて仕事をしているとそうなる
小さな喜びをわかちあって前進できれば,いい伴走だし,そううまくいかないこともある
どんなに,「標準」と比べて宿泊交流含め潤沢な親子の時間が叶ったとしても,かえって感謝されなかったりもする
何なのだろう,この不思議
他の当事者や先輩方の情報から,絶望を想像できる人か否か,なのかもしれないけど,得てして,別居直後の一番辛いときに,まだ裁判所でのやりとりが始まったばかりのときに,ひょっとしたら,自分だけはうまくいくのかもしれない,という期待をしない方が難しい
最近は,任意に面会交流が開始される場合もあるが,その価値もわからず,「当然」「もっと」になりがちなこともあったりもする
それは,早期離婚実現のために応じている可能性があることを計算していった方がいいというアドバイスも受け付けられなくなってしまうことも起こる
自分の人生は自分だけのものだし,他人に起こったことがいいことも悪いことも重なるとも限らない
何かをバーターにして得たにすぎないものかもしれないのに,自分のプレイ中はそれが見えない
ゲームみたいに,視点切り替えがあればいいのに
実は,すぐそこにエナミーがいるなんてことを,鳥瞰視点なら気づけるかもしれないのにね
離婚訴訟をやって一審判決があって控訴審で和解して,面会交流調停も成立して,ってところで一旦区切りのように見えるけど,実は,そのあとだって第2ラウンドが続いたような案件もあるし,様子を見守ってしかりだったりもする
数年来調停から訴訟までやりきって,それでも親子関係が奇跡的に良好といったケースもあったりする
先輩の体験談がそのまま該当するわけでもないし,予想を超える理不尽が続くことだってあるし,個別の案件では常々想像できない展開,あてはめて対応していれば突き進めないことばかりだったり
共通するのは親をやめない覚悟
何年断絶させられようが,判決で親権・監護権を奪われようが,自分の人生は自分で舵をとる覚悟
親らしさをことごとく奪われ,最後は非親権者になるかもしれない枠組みの中で,どう折り合いをつけていくのかという闘いになる
諦めるばかりではないのが悩ましいものの,親子にとってそのときの最善は何か,という点はやはり個々のケースによる
あまり望ましいことではないにしても,あらゆる裁判手続きを手段として知っておく,という意味は強い
共同養育という理想を選択できるのか,りむすびさんの支援を受けたら叶うのかどうかはわからない
係争を終えて,数年来の断絶のあと,とある学校行事で親子再会を果たしたという嬉しい報告をいただいたことがあるが,それを単純に喜ぶ,ような世界に私はいる
下手をしたら数年レベル(5年を超える)で親子が断絶することはあるわけで,しかも年数にかかわらず,お子さんの心が破壊されていく現象も実際にあるわけで(意外に心が守られていくことも一方で多いから,お子さんのことを信じる気持ちも大切である),理想を叶えるのは半端じゃないよ
反対派みたいなことをいうと,お子さんのために,働き方をいかに柔軟にコントロールできるか,というのも大変重要になっていく
お子さんを引き取るには,様々な条件が備わる必要があるところ,養育環境の整備が不十分のため,闘えない結果,連れ去った側の養育環境だって必ずしも十分とはいえないという状況だとしても結局よい結果を得られないといった事態が多くある(これが連れ去り勝ちの実情に思う)
何だかんだと支援機関に頼るのが現実的なケースもあったり,それも事案による
共同養育を実現するには,共同養育という単語を使わない方がいい,とかってどんな無理ゲーだろう
そんな世界である
怒らず,望まず,感謝と低姿勢を貫いて,もしかしたらその兆しが手に入れられるのかもしれない,くらいの奇跡である
共同養育的協議離婚の実績
も,もちろんあるが,従前から私と縁あった方で,同居中等離婚の協議が可能な状態という段階で,共同養育的解決のアドバイスを求めるケースだったりする
理想的だが,連れ去られた後となれば,すでに手遅れということは多々ある
世の中には,多くの予防策があるが,そういう機会を一切失って,危篤なうな状態といっていい連れ去り後に予防策などを聞きにきて役立つといえるだろうか
まずは延命措置,後遺症が残るかもしれません,的な段階であると受け止めたい
回復するのに数年レベルの時間がかかることも覚悟すること=数年の親子断絶
症状の安定が見られた段階で,徐々にリハビリをして,機能の回復を図る=親子再会・親子関係構築
小学生以上のお子さんで親子関係を築いていた場合には,その分回復の余地があったり,逆に,夫婦喧嘩に巻き込んできていて傷が深まってしまっている場合もある一方で,乳児など,幼いお子さんと引き離された場合には,まず親子関係を創ることから始めなければいけないことだってあることも現実として受け止めた対応を要することになる
世界が共同親権を標準としているのは,この危機的な病による致命傷を避けるだけの予防策が講じられているわけで
単独親権制が残る日本は,あまりにも無防備
ノーマスク山手線アクションどころじゃないリスクといったところだろうか
そういうわけで,ひとまず,法律相談に来られても,新規にしろ,セカンドオピニオンにしろ,まず私ができることは占いしかない
占いのポイント
1.家族構成
出身家庭の離婚歴の有無,実家との距離,交際・婚姻・子を授かるまでの期間,結婚生活の実像,お子さんの年齢,夫婦の就労状況,経済状態
2.弁護士の情報
受任通知の確認,弁護士の特性・カラー,セカンドオピニオンの場合の自弁の情報
3.離婚原因
不貞,病,実家依存,産後クライシス,教育方針,生い立ち
いろいろな手段はあるが,どれが効果的かは,事案による
いろいろな可能性を模索しつつ,それでも,現実的な展開が,最も人生の前進に役立つ
大っぴらには公開できないけども,しょせん,多くの解決パターンは,いわばツマラナイよくありがちなオチだったりする
それでも,納得に近づけるよう尽力することで,アタリの裁判官には傾聴してもらうという配慮を得たというだけで少しは慰めになる収穫があるケースや,ゴメンナサイで終わることで清々しい気持ちにたどりついたもの,親子再会を果たし,しかも良好な関係を守れたもの,けっこう早めに,新しいパートナーとの交際・再婚といった門出の報告をいただくなどなど,ほんのちょびっとでも幸せをつかんだ状態で事件を終了,終了後の報告を得るということが続いている
それも,多くは,みなさまの力あってのことであって,微力にも役立てなくて申し訳ないように思いつつも,単純に嬉しかったりする
人生のラビリンスにさまよいがちな罠があふれる状況で,ちょっと楽になって,ちょっと幸せになること,親の幸せは,お子さんの幸せにも役立つと思うし,そうやって子育ての応援にはなっていると思っている
問合せがあったら,率直にこの記事をご案内して,それでも,何を目指すか,ということを一致できたら,親子を守る冒険に伴走しようじゃないか
子育ては冒険だ
恩送りよろしくお願いします。
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