親子らしさを失わない別居協議をしよう

子育て戦略としての別居協議術について考えを巡らせていた

夫婦の同居義務がある反面,別居が家族の終わりのような印象で忌避させられ,それを歯止めようというばかりに,別居を回避するための呪いの言葉などが飛び交っているような気がする

ひとりでできるわけがない
貧乏になってもいいのか
送金はしないぞ

経済格差のある中での共同生活を送っていれば,家事の分担にも役割分業があって,別居はその影響も大きいのだろうか・・・それゆえに,経済的条件の問題で別居の自由がないことも現実にはある

時代は,共働き共稼ぎ共育児

家事なんて,特に自分のこと,そしてわが子のお世話なんて,当然自分でまかなうものという発想が,ジェンダー教育を享受した世代には身についているのではないだろうか

『別居したら,オレのメシはどうするの』なんて,死語である

別居とは,子どものおうちが2つになること

当然,各おうちの管理者は,世帯主となって稼ぎ家事もする

男女がそれぞれ個人として自立していることが前提にあり,ふたつのおうちがあってもコストこそかかったとしても,困ることはない

そうなると,節約にもなるからといって,好きで好きで離れたくないふたりは自ずとひとつのおうちになることはあるかもしれないけど,それは決して義務でもない

おうちが2つという選択肢

そんなの結婚でもないーみたいな結婚理想主義者?からの反発もあるかもしれないけど,おうちが2つ,夫婦別姓,何をしたって,夫婦らしさ,家族らしさはそこが本質ではない

別居婚ではなく別居という域になると,夫婦らしさは失われるのかもしれないけど,せめて,親子らしさは守っていけるし,守ることが子どもの福祉だ

ここの信念を社会が表明するためにも,共同親権制が不可欠であることは明らかなのはともかく,親子らしさを失わない別居協議をする心掛けだけでも,ずいぶん実現可能に思う

父母としての関係が,ギッタギタに切り刻まれる前に,父母らしさが残っている間に,ぜひ,子どものための別居協議を実現する術を身につけておきたい

そのコツとしては,タイミングも大切だし,話合いが重要という意識の反面,呪い合戦の罠にはまらないようにする知恵と工夫も不可欠だったりする

得てして,心掛けたいのは,長文禁止ルールかもしれない

自己体験の振り返りにもよるし,私は,長文を発信することで,感情の整理に役立ったという理解で反省もしないけども,長文メッセージは,相手に伝えるツールではないということを肝に銘じた方がいい

裁判所での書面も長文化しがちな傾向があるが,大切な意味のあるものは,薄っぺらい表現になることの方が多い

親子らしさを失わないための別居協議も,短く,簡潔に,要件のみに絞るということを意識した方がよかったりする

実体験を振り返っても,ほとんどは,無視される一方通行のコミュニケーションでも,それでも,行動というリアクションが見れたこともあったし,おかげで,エアと言いながらの共同養育的子育てが叶ってきたと自負している

仕組みの方が重要というわけだ

協議に有効な思考術は,別の機会に提供してきたものが役立つように改めて思う

次回は,別居協議のポイントを挙げたい

つづく

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