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共同養育を社会化する共同親権

共同親権研究会西東京チームが発足した

かねてからつぶやいていたことが同志の集いによって実現していく喜び

しかも,お声かけいただいているのは非当事者という点が大きいと思う

頼もしく,貢献していきたい

昔の発信にも発掘していただいた

3年前からブレないし,でも研ぎ澄まされてきたこともある

共同養育だけでは足りないことについても言葉になるようになってきた

わかりやすく例えるならば,私立学校があるなら,公立学校の用意をしなくていいのか,ということなのではないか,とひらめく

予算も人員もかけて,公立学校を全国一律に用意をしてはいるけども,まだまだ学校現場には課題が多くて深刻だ

だからといって,公立学校の廃止が正解か

私立学校だけでよいのか???

裕福な家庭であれば,理想的な教育を用意できるが,そうでなければ,教育が与えられなくても自己責任の問題で済ましていいのか

親の貧困(経済的・文化的問わず)の責任を子どもに背負わしていいのか

私立学校でも,自由奔放というわけではなく,ある程度の枠組みは整備されている・・・それが合理的であることは詳述する必要もないだろう

現行の課題

単独親権制のままでも共同養育はできる

適切な支援や,教育が充実する中で,当事者の努力で実現できるだろう

共同親権じゃないと共同養育ができないわけではない

だが,それゆえの負担について向き合う必要があるだろう

現行に支障があるのは,当事者のマインドにとどまらない

当事者が共同養育に向けて努力しようとしても,社会全体が理解をしていなければ,障壁に直面してしまう

偽装離婚?という表現が用いられた芸能ニュースも容易に思い出される

共同親権制を欠く状態では,いかに共同養育の理念に沿って遂行しようにも,社会が障壁を造ってしまうのだ

養育費未払い問題について,想像して欲しい

払えるのに払わない親の人格非難ともいえる声が高まっている一方で,それは無責任な父親に対する批判をイメージするが,背後にいるのは,そんな父親と再婚した女性の問題でもあると気づく

父子家庭の養育費支払い率が母子家庭のそれよりも低いことも問題だが,いかんせん払えない状況にあることもあるので,それは別の問題の可能性がある

母子家庭の養育費の支払が,取り決めがあることによってある程度改善されることが徐々に判明しているところと思われるところ,それであっても伸び悩みを見せるのは,たとえ高収入の父親だったとしても,だからこそ再婚する余裕があり,再婚し新しい家庭をもって,子どもが生まれることによって,扶養義務の分散を招くことになる

養育費未払い問題の規制の緩さを奇貨として,新しい家庭での生活を優先することが許されているのである

単独親権制における共同養育はとても脆い

養育費の支払を免れる(養育費減額請求を裁判所は肯定するかもしれない)とその後ろめたさ,新しい家庭と元からいた子どもへの想いの板挟みの結果,わが子に会いたいと強くいうこともできなくなることが想像できる

新しい家庭への遠慮,養育費を免れたことへの遠慮,新しい家庭が,面会交流に対し理解を示さないこともあるだろう(同居監護親側の新しい家庭においても同様なことが起こり得る)

再婚家庭にとどまらず,子どもの両親にとどまらずその親世代や親族の意見が飛び交いだすと,やはり共同養育は揺らいでいく

関東人が関西にいって,エスカレーターを利用しようとしたら,少しとまどうことと似ているかもしれない

ちょっとしたことでエラーは起きうる

その結果子どもが泣かされるようなことがあってはならない

共同親権制の整備が一刻も早く必要なのである

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