見出し画像

“香木としての白檀の香り”を気軽に楽しむには?──天の海シリーズ「星の林」

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

先日店頭でお客様から「白檀のお線香の香りと、日用品にある“白檀の香り”は印象が異なりますね」という言葉をいただきました。ときどき聞いてくださる方がいるので、今日はこの言葉を踏まえて香雅堂のお線香を紹介したいと思います。

画像2

いろいろな「白檀の香り」

たしかに、お線香の白檀と、スーパーに売っているトイレットペーパーや消臭剤の白檀とはかなり違った香りに感じられますよね。

お線香の白檀は落ち着いた印象を与えるものが多いと思いますが、日用品の場合には甘い香りがしたり、ときにはバラのような香りがしたりします。もっと言えば、お香に親しんでいくと、白檀と書いてあるお線香のなかでも、かなりのバリエーションがあると感じるはずです。

どうしてこのような違いが生まれるかというと、さまざまな香りを調合しているからです。白檀そのものはインド原産の木ですが、そこにさまざまな香りが混じり合っています。たとえば、漢方薬に使われるような天然香料が調合されていたり、現代的な香りをつくるためには合成香料が調合されていたり。

画像4

また、調合の目的もさまざまです。香木としての白檀の香りを際立たせるような調合が行われることもあれば、むしろ別の香りをつくりだすような調合が行われることもあります。こうした理由で、さまざまな白檀の香りが産まれているのです。

“香木としての白檀”を楽しむ「星の林」

それでは、香木としての白檀の香りはどのようなものなのでしょうか?

興味を持っていただいた方がいたら、私たちが制作したお線香「天の海」シリーズの「星の林」をぜひ試してみてください。このお線香は、“つなぎ”として必須の「タブ粉」(タブノキの樹皮を粉末にしたもの)を除いて、インド・マイソール産の白檀だけを用いて製作しています。

白檀

これまでは香木としての白檀の香りを楽しむためには、香木自体をお買い上げいただく必要がありました。しかし、白檀の香木は、とりわけ高品質なものになると1gあたり約100円で取引されるほど高額なのです。

そこで「星の林」は、お求めやすい価格で手軽に香木そのものの香りを楽しめるように開発しました(ちなみに、こういうコンセプトはかなり珍しいものだと思います、そのため、開発の過程にもいろいろ苦労がありました、それはまたいつか別の記事に書きたいと思います)。

画像2

天の海シリーズ「星の林」

もちろん、どのような香りが好きかはお客様ひとりひとり違っています。お好みに合うかは試してみないとわかりません。ですから、初めての方は【5本入】をお買い上げいただけたらと思います。

ほかのお線香とも比べてみたいという方には、「星の林」も含まれる【香雅堂のお香11種お試しセット】をどうぞ。さまざまなお線香を試し、自分にぴったりの香りを見つけてみてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?