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コロナで人生観が変わったはなし

都会の一等地にあるオフィスを、ワンピースとヒールで闊歩したい。
海外出張は月に1回以上。オフィスからスーツケース1つで飛行場まで。
家は狭くてもいいから、都内のイケてるエリアの駅近マンション。
夫婦共働きなら、掃除もシッターさんも外注できるよね。

1年前までの私の価値観はこんな感じでした。
いわゆるバリキャリに憧れ、仕事がアイデンティティ。でも、コロナをきっかけに私の人生観は大きく変わることに。

出勤は週1-2回。ヒールはもういいかも。
海外転勤を繰り返すのではなく、永住場所を決めたい。
家は駅近じゃなくてもいいから、広くてテラスのある家がいい。
家族と過ごす時間を優先した働き方をしたい。

ここまで価値観が変わったのは、人生で初めてかもしれません。

初めてのリモートワーク

新卒でいわゆる「日本の伝統的な大企業」に入った私は、今までリモートワークという経験がありませんでした。

アメリカの企業で働くようになってから、

「今日は午後歯医者に行くから、WFH (Work from home)します」
「子守をしないとなので、WFHするね」

といったやり取りが増え、「自由に働けるんだな」と思ったものの、
相変わらず「特別な理由がない場合のリモートワークは禁止」でした。

それがコロナで一転。「リモートワークをせざるを得ない」状況に。やってみると、仕事は回るし、通勤時間が減ってムダな時間が減った。

「リモートワークの働き方、自分に合っているかも。」
と、やってみて初めて気付いたのです。

家で過ごす時間が増えた

コロナはライフスタイルも変えました。

先の予定までスケジュールがびっしり埋まっているタイプだった私。しかし、コロナがやってきて予定はゼロに。土日も家の中で過ごさなければならなくなりました。

でも、これもやってみたら楽しいし、心が満たされた。
ゆっくり本を読んだり、料理をしたり、新しい知識を学んでみたり。

外出して、友達に会って、レストランに行って、パーティーする。それだけが、余暇の楽しみ方じゃないんだと気付いた。
予定を詰め込んでいると、その瞬間の幸福感はあっても、振り返ると「何したっけ?」となることが意外と多いのです。ある意味依存症のようなものだったのかもしれません。

家で過ごす時間を楽しめるようになると、やはり広くて素敵なインテリアに囲まれている方がいい。外の空気も感じたいから、広いテラスのある家に住むことが一つの夢になりました。

家族と一緒に暮らすことの大切さ

何よりも一番大きな変化は、家族と一緒に暮らすことの大切さに気付いたことです。家族はやっぱり一緒にいた方がいい。

家族と自由に会えない状況で仕事に向き合う中で、

「この仕事は家族と一緒に過ごす時間を犠牲にしてまでも、取り組む価値のあるものなのか」

という思いが顔を出しました。
そして、「家族との時間を犠牲にする」というのは、何もコロナの状況に限ったことではないと気付いた。キャリアに邁進し、家族の時間よりも仕事を優先することも同じなのだと考えるようになったのです。

「家族を一番優先するという軸で、キャリアも築いていきたい」

自粛生活をきっかけに、こうした思いが強くなりました。その上で、今自分が進んでいる方向は正しいのか、と自問自答するように。

新しい人生観とキャリア

こうして、私の人生観は1年前から大きく変わることになりました。変化は怖いけれど、同時にワクワクするようなチャンスでもある。今は、この新しい人生観をもとにに、これからのライフキャリア(※)プランを立てていきたいと思います。

コロナをきっかけに価値観が変わったという方は多いのではないでしょうか。大変な時期ですが、変化をプラスに捉えて、日々進んでいけたらなと思います。
新しいキャリア観などについては、また別の機会に。

※ライフキャリアという考え方は、下記の岩崎ひかりさんの本からお借りしました。キャリアは仕事だけでなく人生そのもの、という想いが込められた素敵な言葉です。


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