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歌舞伎のように翻訳してあるシェークスピア

世界中でいまだに人気の衰えることのないシェークスピア!日本には明治時代に文明開花とともに入ってきたんですが、文学者の坪内逍遥によって全翻訳がなされました。
彼が翻訳を始めた明治時代は、今のテレビドラマのような日常のしゃべり言葉でセリフは書かれていません。なんでかと言うと、演劇の種類に、歌舞伎とか能とか、日本の古典芸能しかなかったからです。
坪内逍遥は、言文一致運動にも関わった文学者ですから、やっぱりセリフも普段のしゃべり言葉のように書こうとしたらしいんです。
でも、この翻訳本を読む限り、頑張ってしゃべりのセリフにしたんだと思うんですが、ほぼ完全に歌舞伎のセリフ回しです。
でも、古い日本文化と西洋の文化が混ざり合ってできた坪内逍遥の翻訳には、演劇の本場イギリスやフランスにはない、日本文化の魅力が詰まっているんです。
そんな世界に誇れる翻訳本について、僕がフランスで朗読したエピソードなども交えて語りました!

ブックカバーチャレンジ7日目


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