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わたしは、『発展途上国のあなた』に夢中

コエテコエ

初めまして、コエテコエメンバーの鴨野珠里(カモノジュリ)です!

大学では政治学専攻で、現在は発展途上国の社会問題に興味があります。
学生団体にてフィリピン児童養護施設支援のほか、モンゴルの山奥で生活したり、休学してタンザニアで活動したりしていました。

好きなことは、きれいな景色を見に行くこと、小説を読むこと、料理、友達とくだらないことで背中が痛くなるまで永遠に話すことです。雨でやる気が起きないときは家でずっとNetflixを見たりしています。ちなみに韓国ドラマと洋画!(韓ドラは「賢い医師生活」、洋画は「グリーンブック」がオススメ♡)

今回は私が『熱くなれること』について書きたいと思います。 

みなさんは今、どんな事に夢中ですか?

私は、発展途上国でのボランティア活動です。誰かがスポーツに、音楽に、ファッションに熱中するように、私は途上国での活動に夢中になっています。

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でも、そんな私を見ると、周りの人は「めちゃくちゃ優しい子」「偉い」「尊敬する」と言います。そんな言葉をもらった時、私の心の中は、嬉しい気持ち99%(絵文字)。

そして1%は、少しの違和感。

ボランティアというと「無償で自分の時間と労力を人のために使う存在」を思い浮かべる人がほとんどでしょう。私もかつてはそう思っていました。確かに奉仕活動は、素晴らしい行為です。
けれど、途上国での生活を通して、それは時に自己満足にもなり得ることを私は知りました。

〇フィリピン、孤児院の子どもたちとの出会い

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私が、はじめて海外ボランティアをした場所はフィリピンです。

きっかけは、中学生の時に見たフィリピン大震災後の映像。貧困に苦しむ中、「お金があったら、お母さんの病気を治したい」と語る少年の姿が衝撃的でした。そのことがずっと心の片隅にあり、大学一年生のとき、渡航を決めました。

マニラ空港から車で約5時間。ビルが並んでいた景色が、緑や畑に変われば到着はもうすぐ。運転の荒い車で行きます。私は毎回吐きます。そんなところにある児童養護施設で、私のボランティア生活は始まりました。

人見知りをせずに全速力で駆け寄ってくる子どもは本当に可愛く、仲良くなるのに時間はかかりません。抱っこ、おんぶ、肩車、鬼ごっこ、折り紙、とにかく遊びまくります。高身長の私は、肩車のターンになれば誰よりもモテます。

一発芸や変顔で彼らを笑わせた夜は、なんだかやり遂げたような気持ちになり、スベった日には、夜な夜な翌日の作戦を練ります。ただただ、友達のような家族のような、そんな温かいときが流れ、携帯を触っている時間さえもったいなく感じるほどでした。

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最後日。夜になり、さよならパーティーと題した別れのときがやってくれば、子どもたちは私たちに一人ずつハグをしてくれます。私の胸に入る身体はあまりにも小さすぎて、こんなに幼い子が、両親と離れてここにいる、それも無期限で。この時、初めてここが施設なのだと実感しました。

今まで笑ってしかいなかった思い出の中に、強く刺さるこの真実があまりにも悲しい。顔が分からないくらい泣きじゃくっている私たちに対し、子どもたちは笑顔で立っています。もしかしたら彼らは、最初から私たちが去ることを知っていたのかもしれない、そんなことを考えると、大きな無力感にさいなまれました。

10日間という短い間、いや、子供の隣にいた時間ならば数十時間。そんなわずかな時間の中で、私が彼らの人生において直接的な手助けになったことは多くはないはずです。私はただ楽しい思い出を作りに行っただけだったのでしょうか。

 2019年3月。私にとって5度目のフィリピン
字が書けなかった子が勉強を始め、いつも怒られていた子が家事を手伝うようになり、無口だった子が夢について語るようになりました。
私が一方的だと感じていた思い出は共通の話題に変わり、ボランティアからアテ(タガログ語でお姉ちゃん)へと、私たちの関係も少しだけ変わった気がします。

わたしは今、『発展途上国のあなた』に夢中です。

私にとって海外ボランティアは、遠くにいる友達に会いに行くこと。お互いの時間を共有し、笑い合うこと。

コロナ禍で会えない時間が続くけれど、彼らにアテと呼ばれる日が早く戻ってくることを楽しみにしています。

次回は、アフリカ初上陸!7カ月に渡るタンザニア生活について詳しく書きたいと思います!!

#国際協力 #ボランティア #フィリピン #コエテコエ #学生団体  


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