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「ノンフィクションの筆圧」を見せつける安田浩一さん、新たなシノギの手法を見つけた模様

令和4年8月に安田浩一さんが見せつけた「ノンフィクションの筆圧」

 まだ8月が終わるまでには何日かありますが、安田浩一さんが見せつけた「ノンフィクションの筆圧」8月分は無料記事1本、有料記事1本です。

  今月の記事で注目すべきは、いずれもが過去に他のメディアで掲載された記事であるということです。

 作家・李良枝さんが亡くなってから30年。共同通信の依頼で李さんの著書『由煕』について短いコラムを書いた。すでに各紙への配信も済んだので、ここにあらためて掲載する。

【無料記事】コラム 李良枝没後30年に寄せて

 今回、2018年に『一冊の本』(朝日新聞出版)に書いた記事をここに再録する。
 少し古い記事だが、ここで主張した「笑いの暴力」は、いまでも多くの差別の現場で目にすることができる。
 私はその軽薄で下卑た笑いが、たまらなく嫌いだ。
 差別は多くの場合、人を見下した「笑い」から始まる。
 それが何より許せない。

「笑い」という暴力 杉田水脈に見る「笑う側」の無責任さ

 安田浩一さんが過去に他のメディアに掲載した記事ということは、そのメディアから原稿料等の対価をすでにいただいた記事ということでもあります。無料記事として掲載するならともかく、有料記事として月額660円を徴収して読ませる記事としてはどうなのかと思いますが、安田浩一さんにとっては前書きだけを書き加えれば有料ウェブマガジンの記事が完成するし、新たな金脈を見つけたという気分なのかもしれません。

衆議院議員当選3回で総務大臣政務官という杉田水脈衆議院議員は要職に就いているといえるのか

 安田浩一さんは次のように述べて岸田内閣を批判しますが、私は衆議院議員当選3回で総務政務官就任という人事に対する考え方が完全に異なります。

 これではっきりした。いままで幾度も差別発言を繰り返してきた杉田議員をあえて要職に起用することが、岸田政権の意思なのだ。

「笑い」という暴力 杉田水脈に見る「笑う側」の無責任さ

 杉田水脈衆議院議員は、衆議院議員当選3回で総務大臣政務官に就き内閣の一員となりました。総務省ということは内閣の中でも重みのある省庁であることは確かですが、当選3回で初の政務官就任という点が引っ掛かります。

 例えば、同じ総務大臣政務官に就任した中川貴元衆議院議員は、小選挙区である愛知県第2区で落選し比例東海ブロックで当選しており、「小選挙区当選→比例単独当選→小選挙区落選比例復活」という自由民主党内での評価基準に照らせば、杉田水脈衆議院議員より評価が低い衆議院議員ですが、当選1回で総務大臣政務官に就いています。

 また、参議院議員当選2回の小野田紀美参議院議員は、「参議院議員当選1回=衆議院議員当選2回」という基準で換算すると当選4回に相当しますが、法務大臣政務官を経てすでに法務大臣副大臣に就いています。

 少なくとも他の議員と比較して杉田水脈衆議院議員が優遇されているわけでもなく、日本維新の会から自由民主党に転身したことが原因かどうかわかりませんが、議員としての出世は決して早くないと考えてよさそうです。

相も変わらず褒めて拡散する「ノンフィクションの筆圧」の読者たち

 すでに他のメディアで発表した原稿の再掲という有料記事に対して

私はその軽薄で下卑た仕事が、たまらなく嫌いだ。
差別は多くの場合、人を見下した「仕事」から始まる。
それが何より許せない。

と怒っているのかと思いましたが、そうではないようです。彼らは、過去に1年6か月も記事を更新しなかったことがあり、最近でも月に1度も記事を更新しなかったことのある月660円の購読料が必要な有料メルマガについて何の断りもなく褒めて拡散していますが、新たに購読し始めた読者が失望して批判に転じるかもしれないとは考えないのでしょうか。