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すごい人たちについて

snsにはすごい人たちが溢れている。
彼らは凄い。
素直に認めよう。
同時に自分はその凄い人たちになれないことに落ち込んだりもする。
学も金もない、膨大な知識も専門性もない。
そこら辺にいるおっさんがオジサンの正体だ。
いやまさにその通り、オジサンを名乗っているのだからおっさんなのだ。
若い頃、自分はシドビシャスになれると思っていた。
しかしそれは椎名林檎の歌だった。
残念ながらここでキスしてと願う女性には出会えなかった。
それはそれで納得している。
なんというのだろうか、真っ赤なポルシェに乗れなかった事に後悔している。
しかし真っ赤なポルシェに乗る機会は多分あった、944辺りなら。
あと一歩でアルファの156辺りには乗れたし、SRには乗った。
とりあえずフージョンのリアブレーキぐらいは組めるし車検ぐらいはとってこれる。
ディスクブレーキはなんとなく組めるし2stなら腰上くらいは動く程度なら組めてなんとなく動画編集はできたしYouTubeにアップロードくらいはできるらしい。
空冷ビートルも運転したことがあるぞ。
などと少し特殊な経験を積み重ねてもやはりsnsの凄い人には敵わない。
何せもはやタワマンには住めないだろうし911には乗れない気がする。
間違うとカイエンくらいは中古で買いそうだが。
ああ、オジサンはこの歳になってもみっともなく凄い人になりたいのだ。
が、なれないのは知っている。
そもそも怠惰だ。
成功者がどんな人かはあいにく知らないが個人的に多分これは間違ってないだろうなという要素がある。
マメさ、だ。
決定的にない、致命的にない。
いい加減に諦めるべきなのだ。
凄い人にはなれない。
それでいい気はする。
ここに書けないような経験も実はたくさんある。
そしてそれは多分自分をかなり強く支えている。
そうして囚われている。
割と真剣に凄い人も経験してないような事だ。
だからどうした、僕ドラえもん。
できる事をしよう。
機会があったら怪しい中古外車を買おう。
そして自分にできることをしよう。
オジサンはオジサンを過去から支えてもらう必要はもうないし凄い人にはなれない。
しかし昔憧れた昼行灯にはなれそうだしこれからも好きな事して生きられそうだ、義務さえ果たせば。
割と鉄火場は得意だし今まで生き残ってきた。
信じられないかもしれないがオジサンを昔から知っている人間はオジサンが犯罪も犯さず死んでないことをある一定奇跡と認めてくれるだろう。
これからもなんとなく奇跡を起こし続けて生き残ればもう十分強運ってヤツだ。
もしこれ以上を望むのならマメさが必要だ。
それはそろそろ獲得できそうだ。
生き残るのに必要な時代が来そうだから。
怪しい外車とポンコツバイク、少々の軽トラそして文章。
凄くないのは分かってる。
多分凄い人が永遠に羨ましい。
だけど、それがどうした僕ドラえもんだ。
驚くほどあの時ああすればと思わない人生だ。
クソみたいな過去に戻って今を手に入れられるとは到底思えない。
相当上手くやった分岐だと自信がある。
凄い人は凄い。
しつこいようだがそれがどうした僕ドラえもん。
ここから先も上手くやってやる。
凄くはない、だけど案外普通でもないんだぜオジサンは。

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