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挑戦してみっぞ、会話劇。

以下の記事を読んだワシは・・・

(抜粋)書きあがったら、お前の作品の予備知識が全くない人間に読ませてみてほしい。無理そうなら心頭滅却して「自分はこの作品を何も知らないし特に好きでもない人間だ」と自己暗示をかけて無心で読んでみるのだ。俺にダイレクトメールで送ってくれてもいいぞ!! ワイは五月はヒマやねん。


さらに、以下のトゥイートを見て・・・


いっちょ会話劇に挑戦してみる。
といってもワシは連載でいうと1作完結・1作連載中、しかないので、完結済のハードボイルド・ババア小説ジュディ婆さんの事件簿、デンバー16番ストリートに店を構えるメキシコ料理店 ”デビルズキッチン” での会話をアレしてみることにする。


………(以下、会話劇)………


「あらゴードン、今日は非番?」
「いや、ジュディに用事が」
「また事件? ジュディさんは化粧室」
「いるんだな。コーヒー、頼むよ。急いで来たから喉がカラカラで」
「お水もいる?」
「ああ、じゃあ両方たのむ」
「ようゴードン。水だのコーヒーだのと言わずに一杯どうだ」
「やあヴィクター。あいにく勤務中なんでね」
「へっ、カタブツめ。少し脳にアルコールを与えてやったほうが捜査も捗るぞ」
「そう言ってバッジを手放すハメになった同僚がいたよ。そっちこそ、飲み過ぎは体に毒だろ。医師のクセに」
「そうよ。ヴィクターは少し控えた方がいいわ」
「なんだソフィアまで。二人して老い先短いワシから生きがいを奪おうってのか。ワシ、悲しい」
「もう3本目よ? 店としてはありがたいけど」
「フン。飲まないと手が震えてオペができないんじゃないのかい?」
「あー? なんだとこの長便ババア」
「耄碌ジジイのアンタと一緒にするんじゃないよ。キレッキレさ」
「やあジュディ、探していたんだ」
「こっちは探してない」
「そう言うなって。興味深い事件だ」
「お前さんの ”興味深い” って言葉ほど信用ならないモンは無いね」
「いいから。俺は ”奴ら” の仕業だとほぼ確信している。この資料、目を通してみてくれ」
「はいゴードン、お水。コーヒーは少し待ってね」
「助かる」
「こんにち…… わ、みんな揃ってるなんて珍しい!」
「あらエリザベス」
「おうリズちゃん。ワシに会いに来てくれたのか?」
「お前、大学は? サボってないだろうな」
「午後はお休みですぅー! そう言うゴードンこそサボりじゃないの?」
「俺は仕事。ジュディに協力を頼みたいんだが……」
「え! 事件? どんな事件!?」
「どう思う? ジュディ」
「フン。……クサイっちゃクサイ」
「だろ?」
「えーっ、ジュディさんがそう言うとなおさら気になるなぁ」
「ホラ、読んでみな」
「やった!」
「え、私もちょっと気になるな」
「ソフィアさんも一緒に読みましょうよ」
「ちょ、捜査資料」
「ガタガタ言うんじゃないよ。チームだろ?」
「ま、まあそうだけどさ……」
「うわっ、これ、アレですよね? 食肉工場とかにある」
「酷いわね。今日の夜は肉料理がメインなんだけど……」
「ミートフックだ。現場に持ち込まれた物らしい」
「えーと…… 身元不明の男性遺体、拷問の痕あり…… 発見場所に血痕はナシ」
「切り刻んで殺すための場所を別に確保してあるってこった」
「ジジイは口を挟むんじゃないよ」
「あぁ?」
「若き女性二人の意見を聞いてみようって話しさ」
「むぅ」
「うーん、なんて言うか…… 殺人を見せびらかしていますね」
「ギャングの見せしめかしら。被害者が敵対グループの一員とか? 確かに異常殺人だけど、”奴ら” って感じじゃないかも……」
「ああ、一応、その線も洗っている。なあソフィア、コ、コーヒーは……」
「あ、ごめん! ちょっと待ってて」
「でも、ギャングにしては計画的で、秩序的というか。拷問の痕から見ても、どちらかと言えば純粋なサイコパスに思えます」
「ククッ。二人とも目の付け所は悪くないね」
「やった!」
「ジュディはどう思う? 俺は他に気になる点が」
「えー、ゴードンが気づいて私たちが気づかないなんて……」
「俺は訓練を受けた特別捜査官だぞ」
「この犯人はプロだね。拷問の痕からは豊富な経験とスキルが見て取れる。吊るし方も大胆で拘りがあるね。かなりの自信家だ。一番興味深いのは――」

(続かない)

1000文字程度のつもりがオーバーしまくりなのでここで終了



◆おまけ◆
個人的に意識していることを、少しまじめに整理してみる。
※実現できてねーじゃん! とかいうツッコミはこらえてください

●一人称に違いをつける(キャラ性格に合うように。相手によって使い分ける奴も)

●二人称に違いをつける(キャラ性格に合うように。相手によって使い分ける奴も)

●セリフの中で相手の名を言う(「ああジュディ。深夜にすまない」……ワシがよくやる手口。次に話すのはその名の人物になる。キャラによっては使わない)

●口調に違いをつける(キャラの個性を活かしつつ、年齢や役割がわかりやすくなるような)

●定番の口癖をつくる(一部のキャラ)

●好物をつくる(酒、ギア、など…)

●性格に違いをつける(キレやすい、誰にでも丁寧、もったいぶり、嫌味ったらしい、など…)

●役割に違いをつける(何かと説明する雷電、一対多のときまず前に出る、道具マン、揉めゴト起こしやすい、仲裁役、たまに鋭い指摘する、など…)

●職業に違いをつける(現代でもファンタジーでも)

●口数に違いをつける(これ単体だとキツイが)

●キャラに上下・左右の関係をつける(一部のキャラ。関係性というか立場的な、そいつらに違和感なく自然に発生するもの)

●そもそも会話の参加者をしぼる(その場にいても無言の奴がいたっていいじゃない)。初作『ジュディ婆さんの事件簿』も、現在連載中の2作目も、だいたい会話の場に置くのは最大で5、6名。

●よく会話する者同士をつくる(関係だもんで登場してすぐには無理)

●大勢でキャッチボールするにも、皆で好き勝手に何球も投げず、ひとつの球を全員が目で追ってるような流れを意識する(うまく言い表せない)

など。
他の人の、「自分はこういうこと意識してるっぺ!」てのも気になるので、みんな会話劇チャレンジして…… バール=サンにドシドシ送ってみよう!

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