(公財)ベネッセこども基金

未来ある子どもたちが、安心して学習に取り組める環境のもとで、自らの可能性を広げられる社…

(公財)ベネッセこども基金

未来ある子どもたちが、安心して学習に取り組める環境のもとで、自らの可能性を広げられる社会を目指しています。 https://benesse-kodomokikin.or.jp/ https://www.facebook.com/benessekodomokikin2014

最近の記事

東日本大震災での実体験。障がいのあるお子さんやご家族の避難生活は?

災害への備えはだれにとっても大切。でも、もし病気や障がいのあるお子さんを守る立場だったら、なおのことかもしれません。今年開催11年目を迎えた「障がいのある子と家族のための サバイバルキャンプ & 防災ワークショップ」。一般社団法人みらいTALKさんが主催した、障がいのあるお子さんや医療的ケアの必要なお子さんとそのご家族のための、一泊二日の防災訓練です。 防災訓練の全体像については、先日こちらの記事でレポートしました。今回は、プログラムの一つである「防災シンポジウム」の内容

    • 障がいのある子と家族のための「サバイバルキャンプ・防災ワークショップ」に参加しました!

      もしも災害が起きたら、障がいのある子どもとどう過ごす? いつどこで起こるかわからない大災害。 たとえば首都直下型地震は、今後30年以内に70%の確率で起こると言われています。(2014年・地震調査委員会より) 備えが大事とわかっていても、本当にちゃんと準備ができているかと言われると、少し自信がない方も多いのではないでしょうか。 特に、障がいのあるお子さんや、医療的ケアが必要なお子さんの場合、 「電源を失ってしまったらどうなる?」 「いつもと違う環境は不安」 「一般の避難所

      • ニューメディア開発協会×ベネッセこども基金 共同プロジェクト発表会vol3特別支援学校発表「心温まる、子ども目線でのアバターロボット実践成功事例」レポート

        2023年3月23日、アバターロボット実践成功事例の第3回発表会を開催いたしました。 2022年12月の第2回発表会に続き、今回も新たな実践成功事例として、特別支援学校11校による13の取り組みが紹介されました。いずれも、現場の先生方が様々な工夫を行い、子どもたちが笑顔になる取り組みばかりです。今回はその一部をご紹介するとともに、現在進めているメタバースの活用事例についてもご報告いたします。 ■共同プロジェクトのねらい2022年、病気療養の子どもに向けたアバターロボット活用

        • 『子どもの声を聴くってどういうこと?子どもの権利と子どもアドボカシー』ベネッセこども基金MeetUpイベントレポート

          ベネッセこども基金では、子どもたちを取り巻く社会課題を一緒に考えるイベント「ベネッセこども基金MeetUp」を定期的に実施しています。 2022年11月に実施した「MeetUp2022 #1」では、「子どもの権利と子どもアドボカシー」をテーマに取り上げ、500名にお申込みいただきました。 イベント全体は本記事の最後に掲載されている動画からご覧になれますが、イベントの要点をぎゅっとまとめましたので、ぜひお読みください。 西崎さんに聞く、「子どもの権利って何?」「子どもの声

        東日本大震災での実体験。障がいのあるお子さんやご家族の避難生活は?

          ベネッセこども基金×ニューメディア開発協会による2022年共同プロジェクト発表会vol.2レポート(2022年12月2日オンライン開催)※当日の動画も公開中

           2022年12月2日、一般財団法人ニューメディア開発協会と公益財団法人ベネッセこども基金の第2回共同事業発表会をオンラインで開催いたしました。  今回は「心温まる、子ども目線でのアバターロボット実践成功事例」として、学校イベントや授業参加、友だちづくり、進学支援など、特別支援学校7校による11の成功事例発表を行いました。 ■ニューメディア開発協会×ベネッセこども基金 共同事業発表会について 発表会では最初に、ニューメディア開発協会の永松荘一理事長が開会のあいさつを行い、「

          ベネッセこども基金×ニューメディア開発協会による2022年共同プロジェクト発表会vol.2レポート(2022年12月2日オンライン開催)※当日の動画も公開中

          ベネッセこども基金×ニューメディア開発協会による2022年共同プロジェクト発表会vol.1レポート(2022年5月27日オンライン開催)※当日の動画も公開中

          2022年5月27日、公益財団法人ベネッセこども基金と一般財団法人ニューメディア開発協会による共同プロジェクト「病気療養の子どもがアバターロボットで学校生活に参加し『笑顔』になる。学び、体験のモデル拠点校支援事業」の共同プロジェクト発表会をオンラインで開催いたしました。 2022年8月9日追記 大変ご好評をいただきましたため、発表会当日の動画を特別に公開させていただくことにしました。ぜひ、記事とあわせてご覧いただけますと幸いです。 https://vimeo.com/71

          ベネッセこども基金×ニューメディア開発協会による2022年共同プロジェクト発表会vol.1レポート(2022年5月27日オンライン開催)※当日の動画も公開中

          【漫画☓社会課題】こども家庭庁創設へ!知っておきたい「子どもの権利」

          オンラインイベント:子どもの権利って何だろう?子ども支援の現場から『子どもの権利』を考える会3月19日開催3月19日(土)に開催するベネッセこども基金MeetUp#3「子どもの権利って何だろう?子ども支援の現場から『子どもの権利』を考える会」の理解を深める一助として、子どもの権利が守られていない事例5つをとりあげたマンガを制作しました。 マンガの主人公は基調講演「子どもの権利とはなにか-大人たちがすべきこと」にご登壇いただく林大介氏! 高校生のひとみと一緒に子どもの権利につ

          【漫画☓社会課題】こども家庭庁創設へ!知っておきたい「子どもの権利」

          子どもの権利って何だろう?子ども支援の現場から「子どもの権利」を考える会 ベネッセこども基金MeetUP#3

          ベネッセこども基金MeetUpとはベネッセこども基金MeetUpは、子どもたちを取り巻く社会課題を発信し、多様な関わりを増やし、解決策について一緒に考えていくイベントです。 今回は「子どもの権利」について取り上げます。 どなたでもお気軽にご参加ください。 イベント概要 みなさんは「子どもの権利」と聞いて、どのような権利を思い浮かべるでしょうか。 18歳未満を子どもとした「子どもの権利条約」(1989年国連採択)では、大人と同様に子どもも一人の人間として「あたりまえ」

          子どもの権利って何だろう?子ども支援の現場から「子どもの権利」を考える会 ベネッセこども基金MeetUP#3

          【第3部トークセッション】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          本記事は、2021年12月6日(月)に行ったベネッセこども基金MeetUP2021#2イベント 第3部:トークセッションのレポートです。 トークテーマ1:社会的養護のもとの子どもたちの「学び」について >>事務局小松 トークセッションでは、2つのテーマでお話ができればと思います。 1つ目のテーマは<社会的養護のもとの子どもたちの「学び」について>です。 学び=主要科目の学びに限らず、児童養護施設を卒業するまでに、身につけてほしい力がありましたらお聞きしたいと思います。

          【第3部トークセッション】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【第3部 質疑応答】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          本記事は、2021年12月6日(月)に行ったベネッセこども基金MeetUP2021#2イベント 第3部:質疑応答のレポートです。 Q1 『ボランティアの採用や研修はどうしているの?』 HUG for ALL 村上氏回答HUG for ALLのボランティアは、現在約80人いらっしゃいます。 30~40代の社会人の方が中心で、一番若い世代では20代の学生さん、一番上は70代ぐらいの方まで、多様な方々に関わって頂いています。 ボランティアの方々に共通することは、子どもたちに寄り

          【第3部 質疑応答】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【第2部活動団体報告:チャイボラ 大山遥代表】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          本記事は、2021年12月6日(月)に行ったベネッセこども基金MeetUP2021#2イベント 第2部:活動団体報告 NPO法人チャイボラ 代表理事 大山遥様の講演内容のレポートです。 ご経歴 みなさん、こんばんは。 NPO法人チャイボラで代表をしております大山遥と申します。 私は元々ベネッセコーポレーションで働いていました。 リニューアルに際して破棄されてしまう教材を児童養護施設に寄付できないかと考え、児童養護施設に連絡をしました。 その時、 『欲しいのはモノでは

          【第2部活動団体報告:チャイボラ 大山遥代表】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【第2部活動団体報告:HUG for ALL村上綾野代表】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          本記事は、2021年12月6日(月)に行ったベネッセこども基金MeetUP2021#2イベント第2部:活動団体報告 NPO法人HUG for ALL 代表理事 村上綾野様の報告内容のレポートです。 ご経歴 NPO法人HUG for ALL活動紹介 はじめまして。NPO法人HUG for ALL代表の村上と申します。 今日は、 ① HUG for ALLの活動理念 ② 児童養護施設の子どもの学びの現状 ③ HUG for ALLの取り組みについて をお話させていただきま

          【第2部活動団体報告:HUG for ALL村上綾野代表】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【第1部基調講演:子供の家 早川悟司施設長】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          本記事は、2021年12月6日(月)に行ったベネッセこども基金MeetUP2021#2イベント第1部:基調講演:子供の家施設長 早川悟司様の講演内容のレポートです。 ご経歴 児童養護施設「子供の家」とはみなさんこんばんは。清瀬市にあります児童養護施設子供の家の早川です。 私からは「社会的養護とその背景にある『児童虐待』そして市民の役割を考える」というテーマで報告をさせていただきます。 はじめに子供の家をご紹介します。 東京都清瀬市にあり、定員48名~となっています。児

          【第1部基調講演:子供の家 早川悟司施設長】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【アーカイブ動画公開】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          みなさんは、「社会的養護」という言葉を聞いたことがありますか。 また、「児童相談所」「養護施設」「虐待」という言葉からは、どんなことが思い浮かぶでしょうか。 社会的養護とは保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。 社会的養護が必要とされる背景には、経済的困難に起因する課題も多いと言われていますが、「児童相談所」「養護施設」「虐待」など、どこか遠い存在とし

          【アーカイブ動画公開】ベネッセこども基金MeetUP2021#2 ― 社会的養護のもとの子どもの現状と課題 ―

          【漫画☓社会課題】「社会的養護」はじめの一歩

          「社会的養護」という言葉を聞いたことがない方も、「児童相談所」「児童養護施設」「虐待」という言葉を目に耳にすることはあるのではないでしょうか。 2021年8月厚生労働省から、2020年度の虐待対応件数は20万件を超え過去最多と発表され、ニュースなどで多くとりあげられましたが、相談を受けた子どもたちはその後どうなっているのでしょうか。ここについて言及している記事が少ないのではと感じていました。 「社会的養護」とは保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を

          【漫画☓社会課題】「社会的養護」はじめの一歩

          【漫画×社会課題】分身ロボットOriHimeを活用した「院内学級」の子どもの学び

          小児がんなどの重い病気が理由で、長期入院をしている子どもたちがいます。重い病気を抱えながらでは学校に行けないため、「院内学級」と呼ばれる病院の中の学校で学ぶケースがあります。 大人はつい、「入院中は治療に専念して、退院したらまたお勉強がんばろうね」と接しがちですが、長期入院中の子どもたちは「友達と同じように遊んだり、勉強したり、友達と会話したい!」と感じています。 そのような子どもたちの学びを支えているのが、院内学級や訪問教育の先生たちです。この漫画は、重い病気を抱え

          【漫画×社会課題】分身ロボットOriHimeを活用した「院内学級」の子どもの学び