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「禅マインドフルネス」で、子どもに生きる力を!〜Kodomo eduのSEL教育法

Kodomo Edu International School 代表の上田佳美です。
Kodomo Eduは、レッジョ・アプローチにインスパイアを受けた中目黒拠点のインターナショナル・スクールです。

当校は、レッジョ・アプローチに「禅マインドフルネス」を取り入れたSEL教育実践を行っているユニークなスクールです。スクール施設内にも「Zen Room」というマインドフルネスを実践するお部屋も用意しています。

Kodomo eduの「Zen Room」

マインドフルネスの起源は日本文化!?

昨今、日本でも「マインドフルネス」の言葉がメディアや書籍でよく見るようになりました。MIT(マサチューセッツ工科大学)のジョン・カバット・ジン教授が開発したこの「マインドフルネス」。実は起源は日本文化にあったことはご存知ですか?
ジョン・カバット・ジン教授が、マインドフルネスを開発する前に出会ったのは、「禅仏教」。ちょうど彼が禅を実践し始めたのが、1960年代後半なので、まさにアメリカでヒッピー文化など社会運動が起こった頃。この時期に日本の禅仏教もアメリカの一部で深く広まりました。この時のジョン・カバット・ジン教授と禅仏教との出会いが、今のマインドフルネスを生み出したと言っても過言ではありません。そして、スティーブ・ジョブズが日本人の禅僧、乙川弘文と出会ったのは、この禅ブームから10年程度たった頃。
そう、私たちが”アメリカ発”だと思っていたマインドフルネスは、実は日本の「禅の哲学」にインスパイアされて始まったのです。いわば、禅の哲学・実践の一部(主に瞑想)を、科学的に証明したのがマインドフルネスです。

禅マインドフルネスとは?〜 Kodomo edu 独自のSEL教育

マインドフルネスは状態。「物事をありのままに見る」=物事を正しく認知するための手法として「瞑想」をテクニックとして学ぶのがマインドフルネス。子ども向けのマインドフルネスというのはまだ体系化されていませんが、Kodomo eduは子どもの発達段階に合わせたマインドフルネス実践を研究・開発しています。インターナショナルスクールでありながら、日本文化を大切にしているKodomo edu独自のマインドフルネスとして「禅マインドフルネス」をKodomo eduの子どもたちと実践しています!日々子ども達の変化が少しづつ見られ、より良いプログラムになるよう試行錯誤中です!

これはKodomo edu独自のSEL教育の一環。今話題のSELですが、一言で言うと、「自分の感情と他者の感情を理解し、どう社会と関わりを育んでいくか」というスキル。自分の感情を理解しコントロールするには、物事を正しく認知する必要があります。でもそのためには、瞑想だけではなく、物事を俯瞰的に見直す「メタ認知」の力も必要です。”メタ認知の育成”も目指しているのが、Kodomo edu独自のSEL教育です。先生が子どもたちと共に物事を客観的に見て、一緒に思考を整理し、計画を立てる。少人数制のスクールだから実現できることです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、じゃあ、Kodomo edu独自のSEL教育の一つ、「禅マインドフルネス」ではどんな力が身につけられるのでしょうか?

禅マインドフルネスで身につけられる力

Zen Roomでの子ども達と禅マインドフルネス

禅マインドフルネスで身につけられる力は、①集中力と、②感情のコントロール。正しい姿勢で深い呼吸をすることで、自然と脳に十分な酸素が行き渡ります。最近の子供たちは姿勢が悪いなどど言われていますが、姿勢の良さは思考力にも影響していきますので、子ども達には正しい姿勢を上手に促したいですね。また、禅では、「心と体は一つ」と言われますが、正しい姿勢が正しい心を作ります。感情に焦点を当て、自分で感情のコントロールができるようになると、自然に心も整っていきます。アカデミックスキルばかり追ってしまうと、一番大事な「正しい心」が疎かにいなってしまいますが、「禅マインドフルネス」を使って、心身ともに伸び伸び育みながら、”その子らしさ”を引き出していくのがKodomo edu独自のマインドフルネスです。

家庭で実践しよう!禅マインドフルネス

「禅マインドフルネス」にご興味のある方は、おうちでも是非実践してください!お家での実践するときのポイントは、子どもに分かりやすいように目的を説明すること。ただ「瞑想しよう」「目をつぶろう」といっても、子どもにとってはつまらなくて、イヤになってしまいます。Kodomo eduでは子ども達に、「瞑想をすると、悲しい気持ちや怒っている気持ちがなくなるんだよ」と声がけします。この目的を意識することで、瞑想の効果も変わってきます。Kodomo eduの生徒達の中には、お家でお父様やお母様に「嫌な気持ちがなくなるからdeep breathingしよう!」と言って、家族みんなで瞑想しているお子さんもいます。これは家族円満のためにとてもおすすめです!子ども達が自主的に瞑想する習慣がつけば、自然と生活にメリハリが出て、計画立てて勉強できる子にも育っていきます。子どもたちの「生きる力」を育むには、誘惑に負けず自分を律することのできる強い心が不可欠です。
是非ご家庭でも禅マインドフルネスをやってみてください!

子ども達の未来のために、私たち保護者が出来る事を一緒に考えましょう!

上田 佳美

#レッジョエミリア #インターナショナルスクール #幼児教育 #多様性 #教育 #育児 #子育て

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