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こどもの乳幼児揺さぶられ症候群について

乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)とは、まわりから見れば「あんなことしたらこどもが危険だ」と誰もが思うほど激しく乳幼児がゆさぶられた時に起こる重症の頭部損傷です。
今日はこどもの乳幼児揺さぶられ症候群についてお伝えします。

★あかちゃんの特性
あかちゃんというのは頭が重くて首の筋肉も弱いので、ゆさぶられたときに頭を自分の力で支えることが出来ません。その結果、早く強く揺さぶられると頭蓋骨の内側に脳がなんども打ち付けられて、あかちゃんの脳は損傷をうけます。これだけでも重大な脳損傷を起こす可能性がありますが、揺さぶられて具合が悪くなったあかちゃんをみて驚いた保護者があかちゃんを放り出したりすれば、頭部はさらに大きな衝撃をうけてしまいます。
こうして命を落とす乳幼児は少なくないです。

★どんなときに起こるのか
保護者がこどものことでイライラしたり、腹を立てたときに乳幼児を激しく揺さぶってしまうことによって発生します。
特にこどもが泣き止まないときにおこります。

高い高いやおひざでピョンピョンさせるといった通常のあやし行動は乳幼児揺さぶられ症候群は起こりません。
ただし、高い高いはあかちゃんを落としてしまう可能性があるので、そのことでけがをしてしまうこともあります。

★症状
元気がなくなる・機嫌が悪くなる・傾眠傾向(すぐ眠ってしまう状態)嘔吐・けいれん・意識障害・呼吸困難などの症状がでます。
一刻も早く受診してください。

★あかちゃんが泣いたら
いつもうまく対処できるとは限りません。
あかちゃんはなかがすいても泣くこともあれば、疲れすぎて泣くこともあります。寒いと感じているのかもしれないし、オムツをかえてほしいのかもしれません。
特に問題ないのに泣くこともあります。
まずはおむつをかえる、げっぷをさせる、寒すぎたり暑すぎたりしていないかチェックします。病気に罹っていないか、痛いところはないかチェックし、抱っこやおんぶでリズム取りながら、ゆっくりと揺らしあやしましょう。
工夫
お気に入りのタオルや毛布をもたせる
あかちゃんとあそぶ
あかちゃんにおうたをうたってあげたり、音楽をきかせたりする
だっこやおんぶ、ベビーカーにのせたりして外を散歩する
あかちゃんを車にのせてドライブする
などの工夫もしてみましょう

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ぜひ遊びに来てください☺

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