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小1の壁にぶち当たる

小1の壁。皆さん、ご存知ですか。私は正直知りませんでした。

主にはワーキングマザーに関することが多く言われているようです。一年生になると仕事と子育ての両立が難しくなるということだそうです。保育園ではフルケアですべてお任せだったのが、突然、子どもの自立が求められるのです。とはいえ、幼稚園・保育園を修了したばかりの子はどこまで自立心が芽生えているのでしょうか。

 一般的に言われている<小1の壁のひとつ>は学童問題(預け先)についてです。学校の行事や都合で午前授業になったり休校になったりしてしまうので、学童施設の預かり時間は重要なポイントです。預かり時間が短かったり、ルールが厳しく直前では延長ができなかったりするとワーキングマザーは仕事を休まなければならなかったり、早退しなければいけなかったりします。

また、小学生という新しい環境に慣れるだけでも7才の子どもには大きな変化。学童や塾・習い事など、一気にいろいろスタートしたら元気に通っているように見えてもストレスは溜まるものです。実際に息子のお友達にも小学校入学を機にママがフルタイムで働き始め、初めて会うサポーターの方と民間学童へ電車で通い、塾や習い事も通っていて、入学して3カ月で爆発しました。学校で暴れだしたのです。

 息子の場合は、幼稚園入園当時より幼稚園が終わった後にアフタースクールとしてインターナショナル保育園に通っていましたので、毎日のルーティンに大きな変化はなくこれまで通り夫婦で手分けして送迎しました。ただし、小学校の後に行くアフタースクールは少し距離が遠く、電車の乗り換えもありましたので少しだけ大変になりました。仕事の都合上、車やタクシーを使うことが増えました。また、そこは学童ではなくスクールでしたので時間もきっちり決まっていますし、小学校の都合で預かり時間を融通してもらうことはできません。そこで小学校に併設の預かりサービスも利用して時間調整をしていました。ここの預かり施設では好きな本やゲームをして過ごせるので精神的には楽だったようです。

 長期休みもこの二つの施設を利用していました。塾の夏期講習もあったので送迎は時間を縫うようにして二人で手分けしました。夏期講習が終わった後はアフタースクールのサマースクールが3週間、その他は学校併設の預かりサービスに預けました。しかし、だんだん学校併設の施設には行きたくないというようになり、パパが在宅ワークをしながら一緒に家にいてくれる日もありました。

 <小1の壁のふたつめ>は提出物や持参物を忘れること。うちも忘れ物多かったと思います。私も毎日チェックしてあげられる余裕がない時もありましたし、月間スケジュールと週間スケジュールが配布されるのですが、両方に同じことが書かれていないことも多く、月間スケジュールにのみに書かれていることを忘れること多かったです。また、学校の図書館で借りた本を忘れることも多かったです。ただ、忘れても学校で用意してくれるので、本人も忘れ物に対する意識は低いように思います。そしてコロナ禍での小学校生活には健康チェックカードは必ず必要でした。これも度々記入することを忘れました。(幼稚園の時は忘れたら登園できず、取りに帰らなくてはいけませんでした。小学校は忘れたら先生が測ってくれていました)2年生になるとオンラインフォームに変更になったので毎日アラームをかけて入力フォームを送信しています。

そ<小1の壁の三つめ>は学習についてです。うちでは<宿題いつやる>問題ですごく悩みました。宿題はいったいいつやるのがベストなのか試行錯誤しました。最初のころはアフタースクールでやっていましたが、一学期が終わる頃に日本語の宿題禁止と通告されました。学校に併設されている預かりサービスでは自発的にやらないと助けてくれません。宿題をしてきてね!と念を押して送り出していました。しかし、音読は自宅でしかできません。結局、18時30分過ぎに帰宅後、宿題をやるというのがルーティンになりました。

このようにワーキングマザーに関わる小1の壁も多くの障害がありますが、私が一番頭を悩ませたのは環境です。交友関係です。

1年生ってこんな感じだったのかな~??自分の頃のことはさすがに覚えていません。最初の1か月は緊張やとまどいなどもあり、授業という授業もないので何事もなく過ごしていると思っていました。しかし、徐々に異変を感じ、授業中カオスへと向かっていきました。まず、授業中に静かに座っていることができない、自分のタイミングで話し始める、先生の話しを聞いていない、指示通りに動けない、歩き回る、走り回る、友達を叩く、大きな声を出す、漫画を読んでる等、、、。息子もそれが当たり前だと思っているようでした。普通に自席で授業を聞いていてもお友達が自分の机までおしゃべりしに来るそうです。

 一番悩んだのは叩かれたり押されたり、ぶつかったりが本当に毎日のように起こることでした。ほとんどとが故意的なものではないと説明を受けていますが、イライラしたお友達が近くにいたから手が出てしまったということもありました。1学期後半から2学期中旬までうちの子は保健室の常連さんでした。頭を打ったり叩かれたりするので、度々呼び出され保健室の先生にも何度もお会いしました。担任の先生からはその度に厳しく指導しますと言われるのですが何も変わりません。

 息子は一度もお友達に手を挙げていないそうです。それはなぜか、先生がやり返してはいけないと言うからだそうです。暴力をふるう方に注意しても直りません。やり返してはいけない、強い口調で言い返してはいけない。やられてる方だけが我慢するのでしょうか。一体どうやって叩かれる方は自分の身を護るのでしょうか。

 また、暴力を振るった子のママから謝罪の連絡を度々頂戴するのですが、あまりにも回数が多いと返す言葉も分からないくらい煩わしい気持ちになります。先方もそういう気持ちだったかもしれません。

 息子は1年間で本当に成長したと思います。小1の壁は確かにありました。退職するまでに至らなかったのは本当に息子の成長のおかげだと思っています。春休みは預かりサービスも利用せず、長時間でもひとりで自宅で留守番できるようになりました。アフタースクールにも送迎なしでひとりで電車を乗り換えて行けるようになりました。徐々にできることが増えてきています。

 4月から2年生になりました。クラス替えもあり、先生も変わりました。どんな環境でも様々な経験を通して成長してほしいです。これからも家族みんなで協力していきます。

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