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ハードウエアスタートアップ・exiiiに聞く「シンプル義手」が生む変化

小寺・西田の金曜ランチビュッフェ 17号(2015年01月09日発行)より

1月19日のゴールに向け、小さなハードウエアスタートアップが、クラウドファンディングに取り組んでいる。企業の名はexiii。作ろうとしているのは「義手」だ。現在同社は「handiii」と名付けた義手の開発に取り組んでおり、このクラウドファンディングにより、開発協力者2名が日常的に使う試作品を作り、より完成度・実用性を高めることを狙っている。「ガジェットが手に入る」というタイプのクラウドファンディングではなく、開発支援型のものになる。

・exiii 企業ページ
http://exiii.jp

・exiiiの義手、handiii

現在exiiiは、義手・handiiiの開発のためにクラウドファンディングを募集中。1月19日締め切りで、出資額は500円から50万円まで。

http://kibi-dango.jp/info.php?type=items&id=I0000063&ui_medium=exiii&ui_source=exiii&ui_campaign=web

exiiiはたった3人のチームだ。だが、彼らは独自のポリシーを持ち、今までとは違う考え方で義手の開発に取り組んでいる。handiiiは「JamesDysonAward国際2位」
「Gugenコンテスト大賞」「文化庁メディア芸術祭優秀賞」いった成果を挙げている他、2015年3月に米オースティンで開かれる「South by Southwest(SXSW)Trade Show」にも、東京大学関連のスタートアップベンチャー支援プロジェクト「Todai To Texas」の支援により参加が決まった。


彼らの開発姿勢からは、「義手」というビジネスの抱える課題と、新しいモノ作りの現場の状況が見えてくる。同社CEOの近藤玄大氏(ソフトウエア担当)、CTOの山浦博志氏(機構担当)、CCOの小西哲哉氏(デザイン担当)に話を聞いた。

・exiiiの3名。左より、CCOの小西哲哉氏・CEOの近藤玄大氏・CTOの山浦博志氏。

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