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40歳目前で人生迷子!POSIWILL CAREEAで得たこと②~トレーニング・旅路のふりかえり 前編~

ついにトレーニングがスタート。
POSIWILL CAREEAを始めた経緯、前回の記事はこちら。

40歳目前で人生迷子!POSIWILL CAREERのトレーニングで得たこと①~申込み決断の経緯~|明日香|note

ゴールの設定

いよいよトレーニングが始まる。ドキドキしながらZoomをつないだ。コロナ禍以降、対外的な活動がほとんどできていない状況にあったので、会社以外の人と話すのは久しぶり。初対面の人と話すということも本当に久しぶりのことであった。
前回の記事でも紹介したが、担当してくださったトレーナーは永井さん
年齢を重ねた人へのトレーニング経験も豊富な方。

まずはゴール設定から行った。事前に記入したワークシートを一緒に見ながらトレーニングの方向性を定めにいく。
現在の状態や課題、トレーニングの目標などワークシートへの記載した表現は抽象的のものも多かった。『これってどういうことですかね?』永井さんから度々聞かれるが、案の定うまく答えられない。こんな状態で私は今後やっていけるのか。。。一抹の不安がよぎる。
言葉にできない思いを永井さんに引き出してもらいながら一緒に決めた目標はこちら。
(原文ママ)

  • 自己分析をして不十分な点も含め自分を受け入れ、自己受容を進めていく→自分を大切にできるようになる

  • ワークシート・デイリーワークの課題に取り組み、日々の小さな成功体験を積んでいく→出来る自分を知る!

  • 自分の気持ちを認識する→ネガティブになる傾向、そうなった時の自分の思考の傾向の理解とそれに対する対策を知る

  • キャリアの方向性(人生の方向性)を考えて、自分が前向きに取り組める仕事を言語化し納得できる企業に転職する

『盛りだくさんでやる気いっぱいの明日香さんですね!
 一緒に頑張りましょう!!』

永井さんに伴走してもらいながら歩んだ約3か月間の旅。
後から振り返れば一本道だったが、真っ白な霧に覆われていて道中は何も見えなかった。快走とはとても言えず、非常にゆっくりとした歩み。
立ち止まることもしばしば。そのたびに背中を押してもらっていた。
そんな旅路を振り返っていく。

はじめの一歩

2回目の面談より本格的にトレーニングがスタート。まずは今までの人生においてよかった経験、ネガティブな経験の振り返りを行った。私の場合まずネガティブな経験から始めた。
面談を行っていた当時、同居している父とうまくいっていなかった。過干渉なこと、何を言っても否定的な意見や嫌味を言ってくること。ウンザリしていた。
幼い頃から父は怖い存在だった。家の中でも絶対的な存在。当時仕事がうまくいっていなかったのか、ちゃぶ台をひっくり返すこともあったし、思春期の兄と言い争いをする事もあった。幼い頃の私は部屋の隅で怯え、父と兄が言い争っているのを聞くと過呼吸を起こしていた。
自分に自信が持てないこと、何か足をつかまれているようで前に進みづらい感覚があること。大人になってからもずっとモヤモヤしていた。
面談中、当時の出来事や気持ちなど永井さんが色々尋ねてくるが、うまく言葉が出てこない。一つ聞かれるたび頭を抱え何十秒と沈黙が続く。苦しい。

『今のお父さんはどうなんですか?』永井さんから問いかけがあった。
父も歳を重ね、昔と比べ今はだいぶ丸くなったことを答えると、
『明日香さんの中のお父さんのイメージは昔のままなのかもしれませんね。それを今の状態の認識に変えるといいのかもしれません』
そう伝えられあるワークを提案された。
POSIWILL CAREERのトレーニングでは一人一人にあった「ワーク」という課題が与えられれる。自分と向き合い、前に進むための課題。
今回「インナーチャイルドワーク」を行うことをすすめられた。
目を閉じ、過去の苦しんでいる自分に会いに行き、労いの言葉をかけて癒やしてあげるというワーク。
それを聞いて私は身体が硬直した。以前読んだセルフトリートメントの本でも同様のアクティビティがあり、そんな恐ろしい事はできないと強く感じたからだ。
「癇癪起こしている父の横で怯えている私」に会いに行く。そんな事はできるだろうか。過呼吸が出てしまうのではないか。正直な気持ちを永井さんに伝えた。
『ワークをやるかやらないかは明日香さんの判断です。やってもいいですし、やらなくてもいいですよ』
問いかけに対し沈黙が続く。私は悩んだ。
本を読んだ際は絶対にできないと思い、試みなかった。でも一人ではできないことでも今回は伴走してくださる方がいるこの機会を逃したらもう二度とできないのではないか。そう述べ、やってみる意思を表明した。
『私が付いているので大丈夫です!!』
と永井さん。なんと心強いお言葉だろうか。
この一歩を踏み出すのに自分には大きな勇気を必要とした。でも、自分を変えたいという強い思いが私を前へ押し出した。今考えるとそう思う。
ワークはなかなかうまく行かなかった。父親の現場ではなく、違う過去の自分に会いに寄り道をすることもあった。
次の面談の際、インナーチャイルドワークの感想を聞かれた。うまくいかないという事を伝えると『今後どうしていきますか?』と問いかけられた。まだワーク自体にやり切れた感がないので、もう少し続けたいという旨を永井さんに返した。
『こんなことは恐ろしくてできないと考えていたことができるようになったということ、また、続けたいと思えたのは素晴らしい進歩ですね!』

できないと考えていたことが実行できたこと、自分の状態と気持ち、そして意志を伝えられたこと。
トレーナーの方は一つ一つ寄り添い認めてくれる。褒めて伸ばしてくれる。その小さな積み重ねが大きな自信になる
ことはトレーニングが終わった後に気づくこととなる。

全トレーニングを終了し振り返りを行っている今、そういえば父のことはどうなったんだろう?最近全然考えていないと気づいた。しばらく観察を続けてみたが、なぜそうなったのかはまだわからない。もしかしたらまだ渦中にあり、そこまで達観できていないのか。もう少し時間がたったら見えてくる事があるのかもしれない。定期的に観察を続けてみよう。

客観視への旅

(面談1回目~3回目頃)
『明日香さんは本読まれますか?』唐突に聞かれてちょっとびっくりしたが、読むと答えたところ1冊の本を紹介された。

これが読書ワークの始まりであった。トレーニング期間中、のべ7冊の本を読むことができたこのワークは私にとっては素晴らしいものであった。
思い入れも多くあるので、読書ワークについて詳しいことは別途書きたいと思う。

今回紹介された本は自分の中にある、自己/他人を裁く「裁判官」・負の方向へ己の行動を導く「妨害者」の存在を認知し、自身の認識や行動を改善していくという内容。コーチング界では有名な本らしい。
最初にこの本を読んだというのはとても大きかった。理由の一つとして、永井さんと共通の知識・用語があるので、今自分がどういう状況にあるのか、どういう気持ちにあるのか、本に書いてある言葉を用いて伝えやすかった。

ちょうどこの頃、久しぶりに仕事で大きな失態をやらかしてしまった。お客様からの問い合わせ対応を完了しないままうっかり失念・放置してしまい、クレームに発展してしまった。職務怠慢のものすごく初歩的ミス。
今までの自分であれば死にたいくらいの不安と焦燥感に襲われ、身動きが取れなくなってしまっていた。
しかしこの時は心の中で騒ぎ立てる裁判官(なんてことをお前はやらかすんだ。人間失格だ)と妨害者(クライアント経由でクレームが入ったら会議でつるしあげられるぞ)に対し、
「まぁまぁ落ち着きなさいよ」と両者をたしなめることができた。この本ではこのようなふるまいを「賢者の実行力」というらしい。
心の冷静を保つことができればこっちのもの。簡単な顛末書と今後の対応方法をまとめ、上長に報告。関係各署にも協力を仰ぎ、お客様へお詫び。さらなる炎上に発展することなく対応を完了することができた。

起こった出来事、そして自身の認識や行動について以前の自分と比較し少し変化の兆しが見えたことをチャットで報告したところ、永井さんから次のように返信が帰ってきた。
これは大きな変化感だと思います。ビフォーアフターの変化感があるのは、客観的に、バランスよく自分を見られているという事ですね
面談の際もこの出来事について話した。
『結局、裁判官とか妨害者というのは客観視するためのものなんですよね。ラベリングすることにより、自分の状態を客観的に見ることができます』と永井さんは説明してくれた。
なるほど。今回私は自身を客観視するツールの一端を手に入れることができた。(もちろんまだ未熟だけど!)
そして客観視できた状況を、本からの言葉を引用し永井さんに状況を伝えることにより、おぼつかないが自分の気持ちを少しずつ言語化できるようになる
このように認識できるようになるのはもう少し旅が進んだ先のこと。


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