情動的で嘘つきなボクと、論理的で正直な君。
「え、ちょっと、こんなにひどい雨なのに迎えに来てくれないの!?」
駅の改札口を出てすぐ、女子高生がスマホに向かって叫んでいたのに出くわした。
「だって家まで15分かかるんだよ? いや、傘買えばって言われても今月もうお金な・・・って、もしもし!」
その子はそのままスマホに話し続けるが、その様子を見るに相手に切られてしまったんだろう、もしもし以外の言葉に変わることはなかった。
彼女は屋根のある一番端まで行って外を伺う。
天気予報にはなかった突然の雨は、何も防護策を講じなければ一瞬