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【レポート】こうちマイプロジェクト道場#1 ~自分の思いを見つめ、マイプロジェクトを描く~

連続講座のこうちマイプロジェクト道場。
初回では、「自分の思いを見つめ、マイプロジェクトを描く」をテーマに、制服のリユースショップを運営する馬場加奈子さんにお話し頂きました。


2019年10月1日、「こうちマイプロジェクト道場」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。このイベントは、一人ひとりが自分のライフヒストリーと紐づいた自分自身が本当にやりたいこと(will)に向き合い、仲間と共にその第一歩を踏み出し、そこでの気づきを対話を通じて深め、さらにアクションを重ねながら、起業や事業創造、プロジェクト実践を進めていく連続講座です。

今回は、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきました

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<ゲスト講師>馬場加奈子さん(株式会社サンクラッド 代表取締役)

2011年 学生服リユースshopさくらやopen。3人の子育て中のシングルマザーがどこにもなかったビジネスに着目し地域共感型ビジネスを展開し現在さくらやパートナーを全国52店舗に拡大している。
自身の経験からお母さん、女性の働き方について発信し高松信用金庫と女性起業応援塾を開催しメンバーは120人となる。日本商工会議所女性起業家大賞史上初の2部門優秀賞、日経WOMANオブザイヤー受賞。がっちりマンデー、ブラマヨのウラマヨ、クイズやさしいね、その他の人に会ってみた、NHKニュースチェックイレブン、NHKニュースウォッチナイン、NHKおはよう日本 他に出演。


チェックイン
はじめにチェックインとして、参加者が一人ずつ今の気分や気になっていることを交えた、自己紹介を行いました。7名の参加者のなかでも、特に学生の参加が多く、夏休みを過ごしてみての自分自身の変化や最近興味のあることについて多く話されていました。
チェックインのあとは、進行の須藤さんからマイプロジェクトの特徴や進め方についてお話頂きました。

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馬場加奈子さんのキーノート
次に、キーノートとして講師の馬場加奈子さんから自身が起業を志してから現在に至るまでのお話をお聞きしました。
馬場さんは、学生服のリユースショップ『さくらや』で起業して9年目。スタッフはお母さん、営業時間は月水金の10時から15時、というお店は、現在パートナー店舗が全国に55店舗にまで拡大しています。
馬場さんが起業する1番のきっかけは「家族のことを大事にしよう」という思いです。
シングルマザーで生活が苦しかった馬場さん。制服を買い替えるのも大変な出費で子供の成長を素直に喜べなかったといいます。しかし、この悩みが自分だけではないことに気づいた馬場さんは、制服のリユースショップで起業することを決意しました。子どもがいても働けるように営業時間は短くし、最初は小さく始めました。
現在は制服のリユースだけでなく、子供の貧困問題、障がい者の居場所つくり等にも貢献しており、その取り組みは数々のメディアで注目されています。

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後半には、お店の広報についてのお話もしてくださいました。『さくらや』の一番の広告はお母さんたちの口コミ。はじめは制服を売ってどうするんだと怪しまれていたお店も、今ではお母さんたちの「こんなお店が欲しかった」という声であふれています。また、障がい者やおばあちゃんたちにお仕事を依頼したり、イベントを開催したりすることで、みんなの居場所になっています。制服のリユースショップという枠組みを超えた取り組みに、興味を示してくれるメディアの取材は、『さくらや』の広告としてうまく機能しているそうです。
最後に「諦めないのが大事。私も一緒に走っているから、みんなも一緒に頑張ろうよ」と話してくださった馬場さん。参加者の皆さんの表情も明るく、馬場さんの言葉に励まされている様子でした。

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マイプロの共有
次に、マイプロシートの人生グラフを使用したワークを行いました。これまでの人生を振り返り、感情の浮き沈みをグラフに表します。共有では、2人1組でペアになり、グラフに沿って話しながら、お互いにもっと聞きたいところ、疑問点などを話し、自分自身の思いや大切にしていることなどを見つけ出しました。

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最後に、チェックアウトを兼ねて、LEGO®SERIOUS PLAY®(LSP)メソッドを用いた振り返りをしました。「理想の自分」というテーマで、頭で考えるのではなく、手を動かすことを通して自分自身の内面と向き合っていくワークです。
自身のつくった作品を見ながら、作品の意味や役割などを話していきます。参加者の皆さんからは、「みんなを引っ張っていけるように」、「笑顔を生みたい」、「軸が明確でないことが自分の軸」といったように、三者三様の意見がでました。

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総括
馬場さんのキーノートからは、自身の「家族を大切にしたい」、「同じ思いを持っている人のためになることをしたい」といった、思いを起点にあきらめずに行動をおこす姿が印象的でした。その後のマイプロのシェアでは、参加者の皆さんもワークを通して、自身の心が動くキッカケや、普段何気なく意識しているものを見つけ出しているようでした。私自身も、これまでに人生グラフを書いたことは何度かあったのですが、その時の自身の気分や体調、経験によって毎回異なるグラフが出来上がります。共有の際にも、ワークの相手や、質問によって気づきが異なり、今回も今までは気づかなかった新しい自分と出会えました。
これからの講座を経て、参加者の皆さんがそれぞれのプロジェクトをどのように形にしていくのか、とても楽しみになりました。


(レポート:檜山諒 )


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