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サタスペ始動

 2010年代に購入を始めた冒険企画局のTRPGサタスペのシリーズ。追加サプリメントやリプレイを購入するも、地元環境では遊ぶ機会はなく、どどんとふ時代にオンセでPL参加させてもらったのが、7、8前と積みゲーム代表となってきたサタスペ。
 最近になってサタスペ遊びたい欲が上昇して、地元メンツにゲーム後の会食事やら駄弁り中に、遊ぼうよ~としつこく勧誘すること数か月。先日どうにかこうにかサタスペのセッションにこぎつけました!!!

 地元オフメンツ内では、リミックス時代のサタスペをお試しで遊んだことがあるようですが、当時はDDもPL(当時はトリッパーかな?)も初見でよく理解しないままプレイして、イマイチとの烙印を押されていたようなんですよね。その後、シノビガミやまよキンなど冒険企画局のゲームに触れる機会も増え、時のながれからマイナスイメージも薄れてきたっぽいのも良い流れでした。

 とは言え、せっかくつかんだチャンスに再び微妙なセッションにはしたくない。自分もサタスペから離れてルールはおぼろげ、DDも初と不安要素は盛りだくさん。いろいろやるより、基本ルールブックに掲載されたシナリオを順次に進めていく方向で遊ぶようにしてみました。
 最初の予定では、さらっと「前門の虎、後門の虎」*1で血戦(戦闘のこと)のルールをレクチャーしつつスピークイージー(ディスカッション&成長)を行って、次のシナリオとも考えてました。が、慣れないメンツで駆け足になるのをさけ、虎のシナリオに情報収集イベントを追加して計画フェイズを行うシナリオとすることにしました。

 初回ということもあり、SL2のアダルト(ランダムで決定)をさがし、翌日に動物園で虎と遭遇する流れとなりました。

 今回の参加者はサタスペは初心者ながら、ベテラン勢のプレイヤー3名だったので、独特な判定方法なども、遊ぶことでだいたい把握してもらえました。シナリオ展開もランダム要素に味付けしつつ、サタスペの独特な世界観とかだしつつ遊んでもらえたようで、なかなか好評なセッションだったかなと。次回への引きを作りつつ終わって、続きも来月あたりに予定を組むこととなり順調な走り出しとなりましたー!!!
 が、血戦での敵の行う「跳ぶ」に関しては、戦闘が無駄に長引くのではないかとの話も上がってました。一応その場では、飛ぶ方向をPL側でコントロールして有利な位置取りに変えたり、オブジェクトの使用なども案内しました。まぁボス戦など白熱した戦闘以外ではそんなに多様しなくても良いかとも思うので、DD判断でテンポ重視でいったほうが良いのかなと。この辺りは参加PLの好みにもよるので空気を読みつつ処理ですね。

 次回はその辺りも踏まえつつ、サマリなど強化して2回目セッションにのぞみます。

*1(掲載シナリオ0、天王寺動物園で逃げ出したベンガル虎との遭遇する、戦闘のみのシナリオ)

 で、ここからは実際のセッションの流れです。

◆登場人物
PC1 虎春花(トラハルカ)=アシモヴァ 17歳 女子 学生
 日本人の母とロシア人の父を持つ少女。両親を交通事故で失い、ミナミで叔父支援の元一人暮らしをしている。快活で純真な少女。お宝は、カツカツな野外調理セット。

PC2 ボリス=アシモフ 44歳 男性 音楽プロデューサー
 虎春花の叔父。幾つかの楽曲を発表して多少は名の知れた音楽プロディーサー。提供している楽団のサポートなどで知らず知らず亜侠に片足をつっこんでいる状態。お宝は、ネクロノミコン。

PC3 ウラジミール=ウィスキー 28歳 無職な番長or族
 ロシア人の変わった男。日本の不良を愛しており、バンカラな恰好やバットで暴れまわったりする変人。愛馬で白タクをしたりと変わった経歴を持つが現在は無職。愛馬とのやりとりは身分の高さも伺えるが、過去は不明。お宝は、愛馬。

 虎春花は、学校の健康診断中、検診を行っていた医師がボソっと発した「持って明日までだろうな」(サプライの残量に対してつぶやいてた)と言う言葉を聞いて、自分の寿命を悟ってしまいひどく落ち込む事となった。
(シナリオ付属の表より)
 虎春花の落ち込んだ様子を見た、同級生で友人のヒバリ。アダムスキー救世教の信者であるヒバリは、虎春花を救うのは今日のラッキーアイテムである「トラ縞のTENGA」であると告げる。(入手の為にはSL2のアダルト)虎春花はそれを信じて、叔父であるボリスに相談するのであった。

 ボリスはミナミを愛車で走行中に、馬に跨った同郷であるウラジミールを発見し談笑していたところ姪より連絡が入る。
 焦る様子で助けを求めてきた虎春花は、トラ縞のTENGAが欲しいと言う。何を言っているのか理解できないながらも、深刻な状況なため協力することにするボリスとウラジミール。

 ウラジミールはアメリカ村で脅しに近いかたちで聞き込みを行い(犯罪)、自作のTENGAを身に着けた奴がかなり危険な遊びをしている情報(工作、エクストリーム×2)を得た。なんだソレ。
 携帯で情報は聞きつつもボリスは軍艦島に赴き、203高知で聞き込みをしていた。有力な情報を引き出せずにいたところパッとした特徴のないアジア人の男がメモを渡してくる。そのメモには、グランド花月そばのびりけんさんにお供えしてあると書かれていた。(情報イベント:チュンさんにより)
 ボリスから連絡を受けた虎春花は、見事お供えをしてあったトラ縞のTENGAを入手する。そしてヒバリの指示によりTENGAを天に掲げ謎の祈りを捧げたのである。
(その後、TENGAは欲しがる男に大麻と交換している)

 翌日、ヒバリよりプレゼントされた天王寺動物園のチケットを使い、叔父やウラジミールと一緒に動物園に来ていた一行。
 園内放送によりトラの脱走を知るも、すでに目の前には殺された人を加えたベンガル虎が一頭(PLメンツが3人以下の為、1頭に減らしている)。
 問答無用で襲い掛かる虎に血戦が始まる。
 執拗に襲い来るトラにウラジミールがバットで応戦。虎春花もトヨトミピストルで援護し弱らせていく。その間、ボリスは死体をあさり各種武器や金を入手。

 飼育員が警備員の応援を連れ現場に到着したころには、虎春花がベンガル虎を調理しようとさばいている途中だった。ボリスが即興でレクイエムを奏でる中、飼育員の悲痛な叫びが夕暮れの空に響くのであった。
(一応、園側からは謝礼をいただいた)

 バー「JAIL HOUSE」にて、今回の一連の事を振り返りながら会食をする一行に、園での事件を聞いた給仕が新米亜侠である一行のチーム名を聞いてくる。頭を突き合わせて話し合ってから、虎春花が「赤い殺神党、これが私たちのチーム名」と伝えるのだった。
 チーム結成に盛り上がる一行だが、その時不穏なニュースが聞こえてきた。天王寺動物園の事件と、現金輸送車の襲撃がつながっていると警察が動き出していると。サイレンがJAIL HOUSEに響くところで、今回のセッションは幕を下ろしました。

 ダイス目の悪さがDD、PLともに目立つ回でしたね。とは言え「ファンブルからの逆転」で、実質的な被害は一度も起こらずに終了してはいるんですけどね。長丁場となる次回からは、そうもいかないでしょうから、どんなドタバタが待っているのか楽しみです。

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