卒乳・断乳の教科書
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卒乳・断乳の教科書

はじめまして。

産後専門助産師として地域助産師をしている

今川涼子です。

おっぱい飲んでいる我が子って、本当に可愛いですよね。

この幸せなおっぱいライフを、母も子も納得した形で無理なく卒乳できたら幸せですよね^^

私は、卒乳・断乳について無知なまま決行し、一人目の断乳は心身ともに辛く、親子で泣き、悔いの残るものとなってしまったという過去があります。

卒乳ってほとんどの人が悩むけれど、色々な情報が錯綜する中で、何がスタンダードなのか、何を信じたらいいのか・・・ということを悩んでいる方が多いと思います。


「断乳って仕事復帰とか保育園預けるまでにはやめたほうがいい・・・よね?」
「もう1歳超えているのに、ご飯食べてくれないし、これはおっぱいのせい?やめたら食べてくれる?でも体重が心配だからまだやめられない><」
「結局は断乳ケアってしてもらったほうがいいの??」

このような疑問を抱えて、分からないまま、なんとなく断乳。

めちゃくちゃ子供も泣いて、自分も泣いて、おっぱいの張りも耐えきれないほどの苦痛で、、

母にとっても、子供にとっても心身ともに負担の大きい方法でお互い辛い思いをする方も多いです。

どういうタイミングで断乳・卒乳を決めるのか

どういう準備やスケジュールで行うのか

どんなケアが必要なのか


断乳ケア、卒乳相談を日々行っている母乳の専門家として、伝えたいことをてんこ盛りでまとめています。

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断乳に限らず、子育て全般、もっというと何事においてもですが、

正解は一つではなく、多様です。

個々の母子によってそれぞれのペースがあります。

「納得した!おっぱいやり切った!」と晴れ晴れとした卒乳・断乳を迎えられるように、産後に寄り添う助産師として伝えたいことをつづっていきます!

おっぱいをやめようと思うきっかけ。

辞める理由・・きっかけはいろいろですよね。

1歳過ぎたあたりから考え出す人もいれば・・もしくは1歳半、2歳、も過ぎたけど、おっぱいを辞める気配がないし・・・となると、不安になって断乳・卒乳というワードがちらついてくるという人もいます。

「みんなはどうしてんだろ?」
「何が普通なのか知りたい」
「自然派・卒乳ブームだけどなにがいいの?」
そんな声をよくききます。

特に辞める理由がなかったら、子供の年齢だけが目安になりがちで、「もう一歳超えたからなんとなく辞めた方がいいかな」というケースが非常に多いのが現実。

または、「夜も何度もおっぱいで起きるのが辛いし、辞めたいな‥」逆に、「(まだあげたいけど)もう時期的に辞めなきゃいけないんだ」という気持ちの方もいると思います。

その断乳が「本当に必要か」という事を、いったん考えてみるという作業をしてみませんか?

選択は多様なのです。

辞めるようかと思うきっかけの例として…

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● 仕事復帰が近づいてきた
● ご飯を全然食べてくれない
● 夜泣きが辛すぎるから
● 甘えん坊で自分から全然離れないので心配
● 虫歯ができるからやめなさいと言われた
● 次の妊娠を希望しているから
● なんとなく・・断乳の時期かな~

ごもっともらしい理由が並んでるようにみえますね。(が、この一個一個妥当性があるか追々考えていきましょう)

では、辞めるタイミングってどやって決めるのか。

心置きなくおっぱいやり切った!と思えるのは、どんなタイミングなのか、、という話をしていきます。

離乳とは...


乳離れ、断乳・卒乳いろいろな言葉がありますが
離乳とは何をさすのでしょうか。
イメージとしては文字通り、乳離れでおっぱいを吸っていない状態、つまり断乳しているイメージを持つ方が多いと思います。

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離乳という定義は

形ある食物をかみつぶすことが出来るようになり、栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物からとれるとうになった状態。

なので、おっぱいを辞めているかどうかではないんですね。

乳を離すと書いて「離乳」なので、乳をやめなきゃ離乳にならないじゃんと思ってしまいますよね。

昔は実際に、1歳超えたら「離乳」、つまり断乳しましょうと指導されていました。

おっぱいから離すことが自立を促すと信じられていたからです。

母子手帳にも掲載され自治体の保健指導でもいわれていました。(今でも名残はあったりなかったり...)


「離乳」とはおっぱいを終える事、つまり断乳と同じ意味を指していました。

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2002年から母子手帳から断乳という言葉は消え、厚生省から示されている『離乳の支援ガイド』でも断乳ではなく”離乳の完了”という言葉が使われるようになりました。(これも分かりづらいけど、、、)


そして、離乳食に変わる言葉として「補完食」という言葉が使われてきています。

「補完食」は母乳に代わるものではないという意味合いがあります。

そして、乳離れが自立を促すという、かつて誰もが信じて疑わなかった考え方は今では時代遅れになってきています。

赤ちゃんから、無理におっぱいから離すことで逆に執着を強めてしまうことにつながると言われています。(この話は後でまたでてきます^^)

こんな時代の流れもあり、、この"おっぱいいつ辞めるよ⁈問題" は、世代間のギャップがあり、義母や実母世代とぶつかりやすいんですよね!!

断乳が卒乳か

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断乳というのはある時期をもって急に母乳を絶つという意味合いが強いですね。


母乳分泌や飲む量が減らないまま断つので乳腺炎などのトラブルも起こりやすいし、子どもにとってもお母さんにとってもストレスの大きい方法だと思います。


断乳のなかでも、部分断乳というやり方もあります。
1歳過ぎから選択できる方法です 3回食がしっかり食べれるようになってきた頃ですね。


例えば、昼間仕事の時だけ断乳するとか

反対に、夜頻回に起きすぎて辛すぎるー。お互いに眠れるようにしたい!など、夜間だけ断乳するなどです。

また必要な時期だけ、このやり方をすることもできるし。
そのまま部分的に完全にやめるまで続けることもできます。

自然卒乳を目指す方は、夜眠れるようになったから、快適に細く長ーく続けることができる!

と、この夜間の部分断乳を採用する方も多いです。

言葉が理解できるようになった1~1歳半では、まだしゃべれないけど、だいたいこちらの言ってることは分かるようになってくるので、

部分断乳する時も、ただ「おっぱいないない!」とお茶を濁すのではなくて、「夜はネンネだよ。明るくなったら飲もうね。」と言い聞かせ(説明)が必要。

断乳に対して「卒乳」という言葉の定義ですが、、自然卒乳という意味合いで使われていると思います。

子供の方から自然に離れた時。という事ですね。
メリットは徐々に母乳分泌も子供の飲む量も減らせるので体の負担も、心の負担も少ない事です。


言い聞かせ卒乳とは
卒乳の時期をきめて言い聞かせしつつ、授乳回数を減らしていく方法です。

例えば、2・3日ごとに1回ずつ授乳回数を減らすようにするとか。

その際は...

「この日におっぱとバイバイするんだよ。」
それを2週間〜1ヵ月かけて伝えていきます。
カレンダーを見せて、毎日印するとか、シール貼るとか、母子ともに心の準備していきます。


これをするとしないのでは離れ方が違うんです!
まだお子様がしゃべれなくても、相手は人間。

言っても分かんないんじゃない?なんて、みくびってたら、、納得いかないぜ!の猛反発を食らいます。


言い聞かせ卒乳の中にはしゃべる位大きくなっている場合、「お誕生日がきたらやめようね」などと、
お約束で卒乳を促すこともできます。


長期間、飲ませるメリット


では、長い期間おっぱいをやるメリットをお伝えしていきます。
「母乳と言ったら免疫でしょ!」と思いつく人は多いかな?

あとは、、意外と知らない(汗)という人も多いんじゃないかなと思います。

WHO(世界保健機構)では満2歳までの授乳をすすめています。

世界的には日本の乳離れは早い傾向にあるんですね。

でもなにがなんでも2歳以上あげましょう!という事を私は言いたいわけではないんです。

辞める時期にしても卒乳にするのか、言い聞かせにするのかにしても
メリットを知ったうえで、自分で自分たちに合った方法を選択するということが大事だと思ってます。

これからも、育児してると、いろいろと選択肢の中で迷う局面がいくつもいくつも出てくると思うのです。

本当にいろんな情報にあふれている現代社会なので、これからは信頼できる情報かを見極めて、自分で選択する力が必要になってきますよね。(自分にも言い聞かせてます...)

では、次に長期間母乳を与えるメリットについていきましょう。

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子どもにとってのメリットは…
● 口の中の発達によい
「噛む」と「吸う」にかかわる筋肉
①頬筋 ②側頭筋 ③咬筋 ④翼突筋 ⑤口輪筋
母乳の吸う動きは、こんなにたくさんの筋肉を鍛えています。

これは、"お口ぽかん"の状態を防ぎます。

"お口ポカン"って、現代っこにとても多いと言われてます。


口が閉じていると、鼻呼吸になりますよね。鼻呼吸は、ばい菌やウイルスのフィルターを通るため加湿されるので、細菌やウイルスに感染しにくいという利点があります。

また、唾液が出やすくなる、ということも言われています。唾液が多いと虫歯になりにくいお口の環境になります。

お口の環境といえば、「舌トレ」というのが歯科の分野でも注目されていますね。

みなさん舌のポジションはどこが正しいか知っていますか?

舌のポジションの正しい位置は上顎につく位置ですが(ご自身も確認してみてください^^)

舌のポジションが下がってしまうと、「お口ポカン」の状態になりやすいんです。

その舌というのは、「筋肉」なので鍛えれば正常の位置に修正することがでるので「舌トレ」というトレーニングが最近話題だったりするのですが、

母乳の飲み方は哺乳瓶の飲み方との違いは舌の筋肉の動かし方。

母乳を飲むことで、しっかり舌を動かす「舌トレーニング」になっているのです。

この舌トレは歯並びにも良い影響があると言われてます。

● 病気にかかりにくい
→免疫を貰い続けることができます。

● 安心感を与える
→赤ちゃんの頃から大好きなスキンシップです^_^

● 病気の時の栄養源になる
→まだまだ小さいうちは、病気のとき食べれない・飲めないという状況にもなりがち。そんな時でも、しっかり栄養や水分の補給ができます。

母にとってのメリットは...

● 避妊効果 

頻回授乳で6か月未満の場合2%未満。きわめて低いということ。
でも100%ではないし、その後の排卵機能の復活の時期は人により変わりますので、子供を授かりたい時期までは避妊は必要です!


● ホルモンのリラックス効果

おっぱいを出すためのオキシトシンというホルモンは人の情緒を安定させる働きがあります。

乳がん、子宮体がん、卵巣がんになりにくい

排卵が抑制される期間が長い、つまり子宮内膜が増殖を抑制する期間が長いことで、なりにくいことがわかっています。

骨粗鬆症になりにくい

骨密度の回復は6か月~12か月といわれています。
母乳育児していた女性の骨密度は妊娠前以上に回復し、閉経後の骨折患者の割合から母乳育児をしていた女性のほうが骨折の割合が低いことが証明されている研究があるのです。
長くおっぱいを飲ませると骨が弱くなるイメージとは逆なんです!!

では、ここからはいろいろな断乳・卒乳のパターンをみていきましょう。

いろいろな断乳・卒乳のケース 


お母さんの考え、生活環境、赤ちゃんのタイプ、月齢、成長発達
様々なかけ合わせでパターンは無数なので、全ての人に当てはまるお話しというのはとても難しいんです。

なのでこの記事では、色々な終わり方のケースを紹介させてもらい、自分と子供の最適なタイミング、どんな理由でどんな方法を選んでいくのかっていう事を考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。

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ケース1
突然の断乳を決めてやり通したケース。


今日からそういえば長期連休。。夫もいるし、もしかして断乳のタイミングにいいんじゃない!?ってことで、急に思いついてその日から断乳決行!

という例。
割とあるあるだと思います。

母乳の悩みっていろいろあると思いますけど、日によってお母さんの気持ちって、浮き沈みもあるし、日々変化しますよね。

例えば離乳食があまり進まなくて悩んでいても、1日全く食べなかったりすると、

「もうおっぱいやめた方がいいのかな。。。」

って思ったりするし

かと思えば...次の日ちょっと子どもが気に入った食べ方を発見したりして割と食べててくれた!という変化が起きたりすると、もう少し母乳続けても大丈夫かな‥と思えたり。
気持ちってその時の状況で結構な振れ幅ですよね。

なので、思い付きではじめると、子供が泣いておっぱいを欲しがる様子を見て、その決断に後悔し始めたり、かなり動揺することもでてきます。

よくネットで調べると、赤ちゃんは3日でおっぱいを忘れる・・とかいうキーワードがでてきますよね。

これは合ってるようで間違った情報です。

「忘れる」のではなく「あきらめている」のです。

今まで「欲しいよー」と要求したら、優しく応じもらえていた授乳を急に絶たれることは
子どもにとっては大変ショッキングなこと。

ですよね。

なので、ちゃんと子供に対する
おっぱいはバイバイするよという言い聞かせが断乳の準備として、かならず必要です。

突然の思いつきの断乳だったら、子供は、泣け叫んで、なんでおっぱいもらえないの???なんで?なんで?

と、そんな風に泣き続けて訴えます。

そして、母の方はというと、ここまできて意思を曲げたらブレブレになるし、中途半端な分余計かわいそうな事になるんだよな・・・と泣いている我が子に心を痛めながらも、心を鬼にして無理やり強行!断乳を押し通すってこともよくあること。

それで、子供も泣いても泣いてもくれない…というので、あきらめるわけです。

切ないですよね。。

お母さんと子どもが築いてきた信頼関係。

新生児期からのお世話でスキンシップや授乳、アイコンタクトなんかですっかり築き上げてきていますよね。

その母とのやり取りを通じて人を信頼するってことを赤ちゃんは学んできています。

これ『基本的信頼』っていいますけど、この赤ちゃんの時期の発達課題でもあります。とても大切な情緒の発達課題。

でも、昨日までもらえてたのに、何も説明もないままちょうだいしてももらえない。

というのは赤ちゃんにとってみたら理解出来ないんです。

要求することをあきらめる体験をさせてしまうってのは切ない話です。

言い聞かせについてですが、

断乳するというと、1歳は過ぎて来ることだとは思うので、お話しできなくても、こちらのいう事は結構わかっているものです。

お母さん・子どもが納得しておっぱいを終えるために、悲しい終わらせ方にしないためには
言い聞かせは必ずやってほしいです。

やるのとやらないのとは、全然違いますから!!

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ケース2


かたくなに卒乳(自分から自然におっぱいから離れていくまで飲ませる)を目指していましたが、寝不足がつらくて心身ボロボロ。キャパオーバーで夫や子供にイライラをぶつけて自己嫌悪の日々。

夫は働きざかりで、朝早くでて夜も遅い、休みも少ない。
子育てが自分一人にのしかかる。ワンオペ子育てです。

とてもリアルな状況です。よく同じような境遇の方にもお目にかかります。

子供は1歳半くらいからイヤイヤすることもあって手を焼くこともあり、どんどんやんちゃになる子供の相手に、体力も奪われるし、

その上毎日夜中の授乳が続き寝不足...はきついですよね。


いつも子供と寝落ちしてしまうので、夫婦の時間は全くなし。
お互いに不満を募らせ合っていて、たまに会うとケンカ。
・・なんだか負のスパイラスにはまっていますね。

こんなケースの場合は、いくら長期授乳にいい効果があっても、母親の状態がキャパオーバーなら、卒乳で得られるメリットより、このまま卒乳を目指すデメリットの方が大きいのではないでしょうか。

むしろおっぱい以外でも十分スキンシップが取れますから、言い聞かせ卒乳や部分断乳にしたりして切り替えてもいいのかなと思います。


例えば夜間断乳してしっかり寝て体力温存できたり、夫とコミュ二ケーションをとる時間をつくったりしていく方が、よっぽど家族としてみんな笑顔になれるんじゃないかなと思うのです。

なので、全ての人に卒乳・長期授乳がいいですよ!2歳まで上げましょうよ!と一辺倒にすすめる、、のではなく、

母の体や心の状態なども判断のひとつとして、このまま続けた方がよいかどうか、個別に妥当性を図っていくのが良いと思っています。

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ケース3
自分の意思ではなく、人からのプレッシャーや批判を恐れてしまうケースを紹介します。
実は私の上の子の時の話です。


自分の子育てでは絶対に子供が自ら離れていくまで授乳を続ける「卒乳」が理想でした。ところが、6か月ころから始まった夜泣きは1歳を超えても続いる..。託児所に預けてフルタイム復帰しており、3時間睡眠で5日勤ということも。あまりにも体が辛く…

「やめたら朝まで寝てくれるかもしれない」と断乳を決意。
しかし、助産師のくせに、(自然卒乳じゃなくて)そんな早くに断乳しちゃったんだ~って思われるんじゃ?私のキャパがないと思われる?ってのが気がかり。
自分自身がつらいという理由、つまり自分都合でやめることに対して後ろめたさを感じながらの、復帰後3か月。限界に達してひっそりと断乳。

これは、私の実話です。

今、この頃の私に声をかけられるとしたら、

「自分のタイミングでいいんだよ。でも言い聞かせだけはちゃんとしてあげてね。」ということ。

幸せな授乳生活だったのに、こんなネガティブな感じで終わりを迎えたこと、知識がないばかりに、子供を泣かせたくって断乳させたことを後悔しているのです。

(その後、何か発達にとか、性格にとか情緒に問題が出たとかはないですので、もし同じような方いたら、心配なさらないでくださいね)

結局、断乳しても夜泣きはなくならなかったというオチです‥(泣)そんなパターンも少数派ですが、あります。。

やめた時の後ろ向きな気持ちは、そんな気持ちを抱かなくてもいいよと行ってあげたいし、言い聞かせももっとちゃんとやってあげたかったと思っているのですが、タイミングとしては良かったと思っているのです。(2歳まで夜泣いていましたが)

あの辛い時、おっぱいを続けてるせいで、夜中何度も泣いて起きるのかもしれない‥って思いながら、自然卒乳を意地で続けていたら、フルタイムで働きながら精神崩壊してたのではないでしょうか><


意外と、こんなふうに周りのプレッシャーとか、周りの批判を恐れてる人もいます。

自分の意思ではないケースでやめたり、もしくは続けたり。


外野のガヤ芸人はほっておいて、自分たち親子にとっての最適なタイミングを考えていきましょう!!

「もう、おっぱい辞めちゃったの?」
反対も然り、「まだ吸わせてるの?」

これもよく聞くフレーズですね。

実母、義母、とか言われても腹立ちますし、保健師さんとか小児科医とか専門の人に言われるとめちゃくちゃ悩んじゃいますよね><

こういう外部からのプレッシャーで、続けたかったのにやめるということも、母子にとっては納得のいくものではないはずです。

辞める時期や方法は、母と子どもの最適なタイミングを計る事が大事で、ひとからどうこういわれることでもないのでプレッシャーや批判への恐れに負けないでほしい!
そう思います。

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ケース4
3歳半まで授乳していたケースを紹介します。


Aちゃんはおっぱいが大好きな女の子。
周りの大人とはほとんどしゃべろうともせず、私も何回会ってもお母さんの陰に隠れて常にべったり!お母さん以外の大人がお名前呼んでも、お返事もしてくれない、笑顔もなかなか見せてくれない、そしてご飯もあまり食べない子でした。お母さんは、ご飯食べないことや、支援センターとか遊ばせる場所でも自分から一切離れようとしないという事に、悩みながらも自然卒乳をめざしていました。
が、3歳をこえたころ。
辞める気配もなく不安に感じるようになり、
授乳時に嫌悪感を感じるように。
そして、幼稚園入園をきっかけに、辞める日をお約束して計画的な卒乳をしました。


女の子なので、口も達者になってくるし、お母さんとしても、口喧嘩する娘とおっぱい飲む娘にギャップが出てきて受け入れられなくなることがあります。


生理的なものですから、そこで「わが子にそんな感情になるなんて‥私は母性がないのね‥」なんて自分で否定しないでも大丈夫。
この頃になると、おっぱい飲んでること、人にばれたくない、なんだか恥ずかしい…という気持ちも芽生えてきてますから、本人も納得し「おっぱい辞めて幼稚園に行く!」といったそうです。(すごい!感動っ)

そして無事言い聞かせの末。長い長い授乳ライフから卒乳を迎えたのです。

全く自然に自分から離れていくばかりが卒乳ではないので、こうやって、少し道筋をつけてやることも、立派な卒乳!

その甘えん坊の女の子。
今では、小学2年生。
しっかり者の優等生おねえちゃん。今やびっくりするくらいご飯も沢山たべます。
お母さんと二人ときにはまだまだ甘えん坊らしいんですが、
人がいたり、小さい子どもたちと遊んでるときにはしっかりもの。
クラスではリーダーシップを発揮しているようです。
こどもも外で顔、内での顔をきちんと使いわけできるんですね。

この当時、相談を受けている時は「ご飯を食べない。うんちがでない。」と悩みを聞きながら
断乳したらご飯食べるようになるんじゃないかな~と思っていたこともありました。

実際、そういう例は沢山あります。
ご飯をまったく食べない子がおっぱいやめてから食べ始めた…なんて話よく聞きます。

でも、やめても食べない子がいることも事実。
結果はやってみないとわかりません><(うちが辞めても夜泣きがなくならなかったように)

でも、「甘えん坊が気になる」こちらの悩みに焦点をあてると、、、
そこにはおっぱいを辞める理由としての妥当性はないのではないかな~と思っています。おっぱいの生で甘えん坊になっているわけではなかったということです。

たくさんたくさん甘えたいときに応えてあげたことで、焦らなくても母親から離れていく時が来たわけです。

Aちゃんはおっぱいが好きすぎて、卒乳後も隙あらばブラジャーを幼稚園バックにこっそりいれて持って行こうとしたり(笑)、

寝るときにブラジャーのにおいをかぎながら寝たりしていたそうです。

おっぱいの記憶もしっかり残ってます!
今でも、ブラジャーは大好物で「う~~~ん♡いい匂ーい!」とクンクン香りを堪能することがあるそうです(笑)


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甘えさせるが自立に

昔の乳離れが自立につながると昔言われていた事と、全く反対なんですけど、
今は、甘えさせることが自立につながると言われています。

お母さんは子どもにとって「安心の基地」

赤ちゃんがどんどん成長して寝返りしたり、ハイハイしだすと
好奇心は満たされる代わりに、いろいろな失敗を体験したり、世界が広がるにつれて怖い思いをすることもありますよね。

こんな時に、お母さんの所にやってきておっぱいを飲んだり抱っこされたりして安心感を貰うと、そのエネルギーをチャージして、また遊びに出かけていくのです。これが自立のはじまり。


遊びにでかけていく、基地に帰って安心をチャージ、
そしてお友達と遊びに行く、基地にかえってチャージ、

こんなふうに安心のエネルギーを満タンにする経験を何度も何度も何年もかけて繰り返してやがて外の世界に自分から行く時が来るのです。

みなさんの赤ちゃん後追いありますか?
後追いは、安心の基地が近くにいるのを確認していないとだめな時期だからです。

少しでも見えなくなるとついてきますよね。(トイレまでも!!)

でもそこで安心できると大丈夫だ!と安心して、徐々に基地と距離ができても遊べるようになっていくんです。

要求する安心のチャージがおっぱいであることももちろんあることです。なので、自立を妨げることになるかも。。。という心配は無用なのです。

それどころか、このやりとりの繰り返しが自己肯定感アップにつながります。
幼児期に自己肯定感を持てる事は、一生の潜在意識として自分を好きでいられるための大切な体験になります。


ただ、注意したいこと。
自立の妨げになるようなおっぱいあげ方もあるのです。

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自立を妨げるおっぱい


おっぱいでなんでも解決しようとしないということです。
ぐずり始めておっぱいで泣き止むのわかってますから、もってこいのグッズにはなるのですが…


顔も見ずにに口封じのように、よしよしとテレビみながらあげるとか、スマホ見ながらあげるとか...

おっぱいから離れる機会を母が奪っていることになるということにつながってしまうこともあります。

泣いている原因について、どんどん複雑な情緒が分化してきて複雑になってくるので、親としても分かりづらくなってきますが、


なんでも自分でしたい時期で「自分でやりたいよぉ!」ってぐずっているのか?
こだわりが出てきて「このおもちゃはここにおいといて!」って泣いているのかも?、
はたまた、母の興味をひきたいなの時かもしれないし、
お母さんがイライラしているとき、夫婦ケンカしている時に大人のイライラ・ザワザワした感情が伝播して泣いているのかもしれない。

子どもが何を訴えているのか、すぐにおっぱいではなく、子どもに向き合ってよく観察してあげてくださいね。(これがまた骨の折れる作業!修行のようなのです。)

お家にいると、おっぱいばかりになっちゃうという時は、外遊びなど体を動かすことや、日中も生活リズムをつけて活動するということ。

あと、
母乳以外の、食事自体楽しめるようにもっていくのも大切。


食事は家庭の味を知るということ、そして家族とのコミュケーションの場でもあります。

栄養をおっぱいの時は母からしかもらえなかったのが、補完食がはじまるとパパやじいじ、ばあばに食べさせてもらう事が出来るので、

ちょうだいしたら応えてもらえるという、このやり取りが他の家族ともできるようになることは、これも社会的発達にも役立ちます。

まだ離乳食始まる前は、家族でご飯食べている時って赤ちゃんだけ食卓の横っちょにゴロンって寝かしていておきますよね。

補完食がはじまって食卓に並ぶと、なんかお顔が脱赤ちゃんしてて、どこか誇らしげな表情だったりします(笑)

食卓を囲む一員になれたことをきっと喜んでいると思います♡

あと、食事を楽しむポイントと言ったら手づかみ食べ。
かなりグチャグチャになるんだけど、自分で興味を持ってなんでもやりたーい!の時期に、「そんなことしたらダメ!」「触ったらダメ!」って否定的な事をいわれるは嫌なこと。

食べる意欲が無くなっちゃうんですね。


それに、手掴み食べは見た物を手で掴んで口に持っていく目・手・口の協調運動がとても大切です。
それが箸をつかったりとかいう動作につながるのでどんどん手づかみさせてあげてください。

食事を全く食べないから…というときはまずおっぱいを辞めるじゃなくて、できることが他にもあるのかもしれません。

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辞めるときの4つのポイントをまとめていきます

①母のきもち

ここ、是非大切にしてもらいところです。
なんで辞めたいの?自分が本当に辞めたいの?ということです。
人が同じ時期にやめているから・・とか、周りのプレッシャーでやめていますとこうかいの原因となってしまいます。

②辞めることで期待している事と、その妥当性

☆朝まで寝られるようになること
☆妊娠したい
☆子供がご飯を食べるようになる
☆人に預けられる
☆甘えん坊がなおる
☆仕事と育児の両立虫歯予防

など、自分が辞めるときに期待することはどれですか?その妥当性を考えてみるということです。

③子供の月齢とニーズのつよさ


おっぱいへの執着の度合いはお子様ひとりひとり違います。
みんなが同じ時期にやめられる訳ではないので、「1歳になったから」とか時期で判断するのではなく、子供のニーズを判断すること。

月齢・年齢だけではなく、離乳食の進み方とか、心身の成長発達からの判断が必要です。
ある研究によれば、1歳過ぎから子供は自分が母親から分離した一個の存在なんだと気づき、「分離不安」というのが高まって精神発達上の再接近期とも言われている。
この時期に離そうとすると、逆に数着が強くなることもあります。
だから時期の見極めも大事になってきます。

④いろいろな「終え方」の選択肢 


自然卒乳、計画卒乳、部分断乳、断乳、このようにいろいろな方法がある中でどのような方法がいいのか  

述べてきたポイントを考えてみると、自分たち親子にとっての最適なタイミングがみえてくるのではないでしょうか。

では、ここからは有料記事となります。

「卒乳・断乳で悩む人を減らすプロジェクト」のお話をさせてください。


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子供と自分の断乳までのスケジュールカレンダー機能
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このような機能をつけて、断乳・卒乳に関する悩みが減っていくことを目的にしています。

このような機能をつけて欲しいなどご意見がありましたら、是非お声を聞かせてください^^

このアプリを作るための資金が100万円。

こちらの有料記事はその開発費に当てていきますので、ご協力していただける方は

ここから是非断乳後のお子様と胸のケア方法について読み進めていただけたら幸いです!

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