世界で一番豊かな少年【知恵物語

世間で言われる裕福や贅沢という生活には、必ずお金が必要だと言われますが本当に欲しいものを欲しいだけ買えば心は裕福に満たされるのでしょうか？仮にそれで幸せになれないのであれば、何をもって心の豊かさを得れるのでしょう。

あるところにとても裕福な家庭で育つ少年がいた。彼の父親はある日、少年を貧しい国へと旅へ行かせた。貧しい人々がどの様に暮らしているのか息子に見せるのが狙いだ。

彼らはとても貧しい家族の住む農家にたどり着くと、少年は困惑する表情を見せた。数日間、そこで日夜を共にした。

帰り際、父親は良い旅になったのか少年に訪ねた。

「あぁ、とても良い旅になった」少年はそう返事をする。

貧しい人たちがどんな暮らしをしているか、これで分かっただろう？

「あぁ、良くわかったよ」

父親は旅の感想をもっと詳しく知りたくて、さらに訪ねた。

すると少年は答えた。
「多くの違いに気がついたよ」

「僕らは１匹の犬しか飼ってないけど、彼らは４匹も飼っていた」

「庭にプールがあるけど、彼らは終わることのない川を持っている」

「家には大きなシャンデリアを持ってるけど、彼らの上には無数に光る星たちがある」

「敷地にバルコニーを持ってるけど、彼らは広大な地平線を持ってる」

「僕らはほんの小さな土地に暮らしてるけど、彼らは果てしない畑で暮らしてる」

「僕らは食べ物を買う、彼らはそれを育ててる」

「僕らの資産を守るために高いフェンスを持ってるけど、彼らは友人が守ってくれるから必要ない」

父親は立ち上がったが何も言うことが出来なかった。

少年は付け加えた。

「ありがとう、お父さん。僕らがどれだけ貧しいか見せてくれて」

本当の豊かさは目に見えるものの多さで測ることは出来ません。それは幸せも同じです。

愛や友情、自由にはお金に代えがたい価値がある。もしも本当の意味で豊かになりたければ、お金と安全に自分を閉じ込める代わりに、世界につながるドアを開ければ、それが世界で一番、豊かな人生と言えるでしょう。

なぜなら、世界があなたのものになるからです。

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今回の記事、最後まで読んんでいただき
ありがとうございました。

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