いつも午後1~4時がダルく疲れている理由
この世で最悪の病院を紹介させてください。そこでは致死量の麻酔を受ける傾向がありますし、術後48時間以内に死亡する可能性も高くなります。ナースは手も洗いませんし、ガンも見逃すことがしばしばあります。
もしも、みなさんが患者ならこんな病院には入院したくないでしょう?願わくばどこか遠くの病院であって欲しいと祈るでしょう。しかし、今お伝えした病院は実際にみなさんの町に存在します。というよりも世界中にあるほとんどの医療センターで起こっています。具体的には午後1時から4時の間です。
このことはデンマークの学生を使った研究でも明らかです。4年間に渡ってテストを実施した結果、午前中より午後の方が点数が悪くなる生徒が多かったんです。もちろんタイミングが全てじゃありませんが、タイミングが大きな要素を含んでいます。
いったい何が起きているんでしょうか?
ご自身の経験からも答えを出してみてください。1日のどのタイミングが一番ダルいですか?気付いたかもしれませんが午後1時から4時の間は最悪です。生産性、意欲、集中力が危機的に低下します。実はこの現象、世界中の人々が毎日、ほぼ同じような経験をしています。そして、その名前が午後の吸血鬼(アフタヌーン・スランプ)です。
これが発生する理由は生物学的理由があります。私たちの身体機能の多くは24時間周期のリズム、体内時計によって制御されています。
なんで同じ時間に目が覚めて、同じ時間に眠くなるのか不思議に思ったことがあるならコレがその理由です。血圧やホルモン、メラトニン、コルチゾールが起床にあわせて思考を覚醒させたり、睡眠させたり影響をあたえています。
その結果、私たちの能力は1日中同じままではありません。ある時間帯はとてもエネルギッシュですが、ある時間帯はとてもダルいものです。グラフにするとこんな感じです。
起床して朝早くにピークを迎え午後になるまでゆっくりと上昇します。その後、アフタヌーン・スランプで急激に注意力が低下し、谷を越えると再び跳ね上がります。
その後は就寝時間が近づくにつれ低下していき、丑三つ時に最低を迎えますが、熟睡してて気が付きません。
目覚ましの約7時間後にスランプへ陥ることは自然なことですが、その落ち幅を悪化させたり、緩和させたりする重要な3つの習慣が存在しています。
始めは睡眠です。
よくある誤解のひとつに、睡眠時間を削れば多くの時間が手に入ると思っています。仕事でも、勉強でもそうです。しかし本質的には覚醒がうまく機能せず、集中力のないまま時間を使っているに過ぎません。
成人男性なら7時間以上はしっかり寝て、精神的、身体的エネルギーを充電したほうが効果はすぐに表れます。さらに理想を言えば目覚まし無しで起きるほうが体内時計に従った生活をしています。
次は食事です。
昼飯をお腹いっぱいに食べれば脳に送られるはずの血液は胃に送られるでしょう。炭水化物や砂糖を取り過ぎると血糖値の急上昇クイックカーボが発生し、一時的な発散のあとクラッシュが発生し、無気力感とひどい眠気に襲われます。一度、ラーメン+替え玉+コカ・コーラを飲んで下さい。賭けてもいいですが、動けなくなるはずです。
代わりに野菜や果物、玄米を適量だけ食べれば健康な体にも維持できます。
最後にお伝えするのが昼寝の力です。
冒頭でお話しした研究では別の発見もありました。テストを午後に行った場合でも、休憩後にスコアは上がったという結果です。休むことを軽視してはいけません。午後の再充電に効果的なのが昼寝です。
5分の昼寝は効果がありません。20分以上の昼寝は逆効果です。10分から20分の間で昼寝を挟むようにしすれば効果を最大に出来ます。
寝れない時は情報をカットする瞑想でも効果は現れます。
もちろんこの動画を見ている全員が十分な休憩や昼寝が取れるわけではないでしょう。そんな柔軟な職場ばかりではありません。しかし、少なからず集中力のいらない仕事はアフタヌーン・スランプに移動して、重要な仕事は午前中に終わらせることで作業は効果的に捗ります。
もし選択肢があるのであれば、スケジュールの調整を心掛けてみてください。
🎥動画でおさらいはYouTubeチャンネルも覗いてみて↑↑
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今回の記事、最後まで読んんでいただき
ありがとうございました。
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