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仕事が向いていなくて辞めたいと思っていた

今やっている仕事が自分に向いていないと息苦しさを感じている方にきっと役立つ体験談です。私の体験が共有できれば嬉しいです。

話はさかのぼると私は自動車整備士をやっていたんですが、大企業だけあってとても忙しい会社だったんです。そこで実際に5年間お世話になりました。
整備工場なので、車の運転をすることが頻繁にあるのですが5年間のうち4年間も車を運転することができませんでした。

というのも

繰り返し車をぶつけていたんです。

車をぶつけると会社がその修理費用を負担しなければならないので運転を禁止させられていたんです。 整備士にとっては車の移動は仕事上、大きな影響を与えます。
車検を45分で終わらせ5分ごとに細かなスケジュールで働く大忙しの職場において、同僚たちに車の移動をお願いして整備にあたるという、迷惑をまき散らしながらお世話になった5年間を送っていたんです。

もちろん人はこう失敗すると落ち込みますし、周りの人にも迷惑はかけたくありません。なので1回目ミスをしたときにもう2度とこんなミスしまいと心に決めて注意深くやっていくのですが結果、その後3度も同じ失敗を繰り返してしまっていたんです。
いま改めて振り返る自己分析では、分刻みでのスケジュールで働く(動かされる)環境では、注意力が散漫しミスを犯す特徴があることを知りました。簡単にいえば、マイペースってヤツです。この特徴は何度も何度も改善しようと試みましたが、ガリガリっと接触事故を繰り返しました。その反面、普通の一般道や私生活では1度も事故を起こしていないんです。

整備士となると典型的な男社会になるので、仕事ができないっとなると自然にクズ人間扱いを受けるようになります。後に入ってきた新人からもバカにされる態度をもちろん受けますし、上司の方や他の同期たちにも蔑まれた表現など、周囲はオセロの様にダンダンダンっと黒くなっていきます。
これは可愛くいえばいじられキャラですが、実態はすみっこ社員みたいな感じです。足手まとい、邪魔者、クズというところです。

働くことは生活を送るうえで大半を占める時間になりますし、しかも会社員はお金の出所がそこに限定されますので、かなりの時間その小さな箱で過ごします。
 そうなると自然に周りには自分を能力のない人間だと評価して、それを象徴とする結果が溢れかえります。いわば洗脳環境に近い。
当時、あぁ自分ってこんなにダメな奴なんだ…という非常に息苦しさをずっと感じていました。
人には必ず強いところと弱いところ、得意な部分苦手な部分を表裏で持っていますが、普通の人から見れば弱みはなんでこんなことも出来ないんだ!?という反応となってきます。

男社会は特に結果が全ての社会になりますので、営業であれば数を売らなければクズの扱いをされて、商品を生み出すものであれば生産性が高くなければ足手まといの扱いを受けるっという世界がその小さな箱の中では繰り広げられるのが一般的であり、ジリジリと自尊心を失い始めます。

すると転職や起業などの幅広い選択肢がなくなってきます。自尊心や自信がないという状態は幻想の恐怖に取りつかれやすい状態で、退職してもきっと今より良い条件のところに入れるわけがない。ましてや再就職なんてできない。次から次へと恐怖がどんどん現れてきて、その箱の中で自分は暮らすしかない。変われない自分がダメだからクズなんだと思い込んでいる時期が私にもありました。お荷物的な扱いをされると非常に心は疲弊して枯れてしまいます。 

数年後、結局のところソコを退社して自分で仕事を始めることになるのですが、今の仕事は自分に合ったことをマイペースでやれているので何時間、働こうとも全然きつくありません。

結論として独立した4年後、元の会社から仕事を頼まれるようになったんです。その時はものすごく感動しましたし、これでやっと恩返しできると3店舗もお手伝いさせていただく有意義な仕事となりました。

それを今となって振り返ると、あのとき確かにあの環境で自分はクズだったけど、その環境を勇気を持って離れることで、しっかりとお役にたてる。もしかすると不意な形で恩返しすら出来る。

この記事でお伝えしたいのは

人間は全て万能なものではなく、自分のことを仕事を通じて学んでいく

という点です。

学びですので失敗することももちろんあります。それを通じてより良い方向に路線を変えていくのが大きな人生の課題ではないでしょうか。魚は海泳いでますし、カブトムシは山にいますよね。人間も同じことだと思うんです。


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