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偏見に気をつけようと思った話

「Transgender is one of who I am」


留学中に出会ったニューハーフのイギリス人女性(男)が言った言葉は
とても考えさせられるものだった。

「トランスジェンダーは私が何者であるかの1部でしかないわ。私には大切な家族、友人がいるし仕事もある。大好きな趣味もある。トランスジェンダーというだけで他の人と大きく違うわけじゃない。」

彼女の言葉を聞いた時、僕はその時の自分の態度を猛省すると同時にしっかりと自分の意見を声に出して話す彼女がすごくたくましく見えた。

彼女と出会うまで僕は人生でいわゆるトランスジェンダーと呼ばれる人とちゃんと会話をしたことがなく(軽い挨拶程度しかなかった。)、彼女にトランスジェンダーのことについて聞きたい気持ちでいっぱいだった。

彼女と初めてカフェであった時、僕たちは色んな話をした。仕事の話、趣味の話。

だが僕が一番興味のある話題はやはりトランスジェンダーのことについてで勇気を持って彼女に聞いて見た。

彼女はとても親切でいつ自分がトランスジェンダーであることに気づいたか、家族とどういうやりとりがあったか、学校で何があったか。全て包み隠さずに僕に話してくれた。

そして最後に 「Transgender is one of who I am」という言葉を言ってくれた。

僕は正直今までトランスジェンダーの人に出会ったことがなかったこともあって

彼女を自分とは全く異なる人、というレッテルばりをしてしまっていたように思う。

だがカフェで数時間話した彼女はほかの女性と何一つ変わらない普通の女性であった。

人はレッテル貼りをしがちだ。

何か人を判断したり評価する際にレッテル貼りは手間が省けて非常に便利だからだ。

特にLGBTに関しては日本は世界の中でも最も遅れている国の一つで 

LGBTの人々に対して偏見を持っている人も少なくない。

中高年の方だけではなく、先日僕と同い年の子が「同性同士がキスしてるとか気持ち悪い!私、日本で暮らしててよかった〜」などと言っているのを聞き、若者でもこんなことをいう奴がいるのかと衝撃を受けた。

LGBTに関しては僕はレッテル貼りをすることはないが

少しの言動や雰囲気を見ただけで

あいつはこういう奴だろうな、と決めて関わるのをためらったりすることがあるように思う。

言うは易く、行うは難し。

レッテル貼りをしている自分を認知してフラットな目で人を見るようにしよう。


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