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株:8月7日 今日のマーケットプレス前場のお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。


持田 真樹さん(いちよし証券 投資情報部長)

日銀の金融政策に対する方向が変わったと、受け取られたことによる円キャリートレードの縮小が将来起こるだろうというのがマーケットに大きな影響を与えた。
それ以上に、8月5日大幅に下落した背景にあるのは、前期末の株価を下回った事によって日本国内の機関投資家、海外の機関投資家による売りに拍車がかかったと考えられる。
もう一つはCTAの売り。
トレンドフォロー型と言われる商品先物業者が
為替の先物を円キャリートレード以外の部分で先物を買っていく動き、それが株価の方にも影響を与えて、『トレンドが下方に向かうという判断』をするプログラムが動いた。

機関投資家は期初に益出しを行うと言われますが、前期末の株価水準を下回ると売りをだしてポジションを調整していくという動きが出やすくなる。

現在は足元のバリュエーションを評価してポジションを調整しなおしていくという動きが出る。

足元でVIXがピークから大幅に低下している状況を考えれば、いずれ20を下回る動きに変わってくる。
売り持ちをしたモノについて、下げ止まった、もしくは今度は上方のトレンドに変化したという風にプログラムが判断すればまた買いのポジションを構築していくでしょう。

(朝の動きは)ファストリ、ダイキン、リクルートで日経平均を200円以上押し下げている(午前10時前)という動きを考えますと個別ではなく、先物主導の動きではないかと推測される。

為替の動向に警戒感がある。
本日、内田副総裁が函館で行われる経済物価調整懇談会でコメントが注目。
植田総裁の会見に沿ってお話をされるのか?
それとも若干ニュアンスが変わるのか?
この部分に注意したいと、買い手は様子見。
売り遅れた方の売りが昨日の上げの反動で出ている。

内田副総裁の会見で和らげることができれば相場にも安心感が広がるし、切り返す動きも出る。

厚生労働省の毎月勤労統計調査で実質賃金が2年3か月振りにプラスに転じた。
前年同期比で1.1%上昇。
これは日銀の利上げを正当化するようなデータなのでそれに関しての内田副総裁のコメントが気になる。

円キャリー取引の解消はまだ残っているが、はたしてどの位の金額が残っているかを判断するのは困難。
なので、極端な変化が起きた時にキャリートレードの巻き戻しが起きたと後で判断するしかない。

追証に関しては、大幅に下落したのが8月5日だったので業者にもよるがほぼ一巡した。

来週で3月期決算がほぼ終わるので、企業の期初計画やEPSがどれだけ回復していくのか、資本計画を発表するのかなどの選別作業が始まっていく。

(今朝は自動車メーカーが売れれていたが)
トヨタの為替レートは145円なので期初に立てた28%の純利益ベースでの減益計画を考えれば買いづらい。

中小型で注目しているのが外食産業。
実質賃金が上昇したが、特に若い世代に賃金上昇の恩恵が及んでいる。
可処分所得が増えた事で、外食産業が秋以降に値上げしても客数が減る事にはつながらないと予想。
外食産業は昨年からインバウンドのおかげで株価が伸びてきたが今回、調整が十分に行われたと見て注目の産業。

今中 能夫さん

アメリカの大型株の決算は悪くない状況。
GAFAMもメタは業績絶好調。
マイクロソフトは鈍化しているがCo-pilotは好調でAzureの設備が全然足りない。設備能力を需要が上回ったので業績が鈍化している。
ハイテク関連は順調だった。

マイクロソフトのCo-pilotは特に製品開発者向けに先行している。
画像生成のGTPを使うのは広告業界でも定着してきている。
オフィスワーカーがバリバリ使うところまではまだ行っていない。

一方でAzureを使う人は多い。
前年比で29%増でその内8%がAzureAIの寄与。

アマゾンもAWSの中でAIの売り上げは数十億ドルになっている。
アマゾンとしては四半期で数十億ドルは大した数字ではないが、10億ドルとして1500億円。
これは結構大きい。
しかしGAFAMは規模がデカいのでAIがGAFAMを持ち上げるか?という所まではなっていない。

メタは広告でAIを活用していてこれは他の広告業を含めて上手くいっている。

マイクロソフト、アマゾン、メタはAIの設備投資に積極的だがグーグルが一歩引いた。

AIサーバーの需要は引き続き高いが、競争が激しくなってきた。
スーパーマイクロの決算で利益率がかなり下がった。
利益率が下がるのをマーケットは嫌がるので株価下落はしょうがないが、売上見通しからは生成AI業界の成長はある。
今月末のデルの決算でどういう数字が出るか注目。

NVIDIAはブラックウェルに設計ミスが見つかり出荷が3か月遅れるというニュースがあったが、NVIDIAはまだ反応していない。
なのでここのところはわからない。
しかし、スーパーマイクロの決算を見ても年率で倍ですから生成AI半導体の実需は大きい。
作れば作るほど売れるというのをAMDの決算でもハッキリ言っている。

アドバンテストの大幅上方修正。
半導体が複雑になってテスト時間がどんどん長くなっている。
テスターを多くそろえないと納期に間に合わない。
AIサーバーの伸びが続いていて、半導体も作るのが難しくテストも長くなる。
半導体装置メーカーはまだ伸びる。

東京エレクトロンの決算があるが東京エレクトロンは円建て取引なので円高は歓迎。

日本は個人投資家の短期の回転売買の影響が強い。
日本の株は急激に下げたので追証が発生した。
追証の差し入れができないのを見越した売りも出てきた。
ここを抜ければ信用取引の需給が大幅に改善するので短期的には買い。

日本の株式は信用取引の回転売買で成り立っている。
個人投資家の勢いが鈍ればマーケットの回復の勢いも鈍る。
外人が買ってくれればいいが、外人が売れば日本株は下がるし買えば上がる。
日本の個人投資家で株価を持ち上げるとすると信用取引が回復しないといけない。
マーケット全体としては様子見。

大島和隆さん

(足元の波乱相場をどう対処しましたか?)
ヒステリックな情報は意図的に避ける。
見ていたのはインプライドボラティリティ。
マーケットがどの位の水準なのか、どこまで戻すのか?
今のカレンダーを見て、どのところまでだなーとチェックしてた。

恐怖指数はオプション価格からの逆算のデータ。
オプションは何に使うかと言えば、ヘッジに使う。
ここのところはアメリカも日本もボラティリティ低くて誰もヘッジしていなかった。
そこでスボーンと上がったので皆あわててヘッジした。
ボラティリティと原資産価格は逆相関なので、それがどこまで上がるかなと、言うのを見ていた。

下落当初の日本の報道はアメリカ経済の減速懸念ばかりだったが、明らかに円キャリートレードの巻き戻しだった。

月曜にドスンと下げた時に先物で最初にサーキットブレーカーが入ったのがTOPIXだった。
今回はTOPIXと日経平均は同じように下がっている。
なのでNT倍率がほとんど動いていない。

コロナショックの時はNT倍率がドスンと上がっていた。
その時は日経平均が売られた。
みんなあわててヘッジをした。

今回は真っ先にTOPIXがサーキットブレーカーしたので、現物株が売られていた。
現物を売る時には先にTOPIXでヘッジをかける。
円資金を戻してキャリー取引を返済する流れを演出した。

確かにこれまでは〇〇ショックという時はその直前にNT倍率が上がって、日経平均がTOPIXよりも買われていて、その解消が進む時に日経平均が大きく売られたという事があった。
しかし、今回は円キャリーの巻き戻しで現物株の売りのためにTOPIXの売りから入った。

引け間際の動きも重要
現代ではパッシブ運用が盛ん。
ETFを決済するのは引け直前。
引け10分前からの現物株の動きはそれを証明している。
今朝のニューヨーク市場も引け前10分で売られている。
これはパッシブ運用で入っていたお金が一旦出ようとしている。
その最終的なポジション調整が引け前の売り。

アメリカが最後に下げて終わるとその日の日本市場も下げから始まる事が多い。

2時50分までに証券会社から解約のオーダーが入る。
それをあわてて引け間際に全部処理する。

引け間際の動きからパッシブ運用の需給が見える。

アメリカではマグニフィセント7の株価が下がっていて買い時。
このバリュエーションで買わないのだったら何を買うのか?

アメリカの南の島に行ってましたが景気減速は感じられない。
シルバー層は相変わらずお金を使っている。
お金を使っている層と使えなくなった層がある。
FRBはあえて高金利を続けていた。
景気減速はしたら喜ばしいことで悲観的な状態にはなっていない。
FOMCは日銀会合と違い、地方連銀の総裁がいっぱい来ている。
彼らが話し合って、今利下げをする必要はないなと判断する景気実態だった。
雇用統計は驚く数字でしたがISM非製造業景況は良かった。
あれはサービス業ですから、そこがいいのはポジティブ。
だから減速という懸念はあまりない。

ここで景気減速させないとインフレ再燃の恐れがあるのでギリギリまで引っ張っている。

(大島さんは)FRBの判断が後手に回ったという感覚はあんまりない。
日銀は今回の利上げ含めてエラーを起こしたというのが多いが、FRBが後手に回ったのはなかなかなかった。

AIバブル崩壊もない。
決算を見ていればわかる。
誤解を生んだとしたらインテル。
伝統的な半導体の大企業が無配になる。
15%のリストラをしなければいけない。
これで半導体ダメじゃんAIダメじゃんと思われた方がいるかもしれませんが、裏側でシーグラフというイベントがデンバーで行われていて、NVIDIAとメタのCEOが1時間話していた。
それを見ていたら半導体株がどうのこーのなんてまったく関係なくて。
AIは生成AIに限ったことでなくもっと未来のある話。
それを考えれば生成AIはバブルではない。

(素人:そうなんですよ。
とらえ方の違いなんですよね。
この1年の生成AI関連株の上昇を考えれば遠い先の期待値まで折り込んでしまってバブル的ではあるのでこの1か月で調整に入った。
しかし、20年先、50年先で見れば生成AIから端を発したこの産業革命はバブルでもなんでもない)

前回のアメリカ訪問時にはTVでも選挙の話題はなかったが、今回は選挙一色

カマラ・ハリス氏が出て来てトランプ氏劣勢みたいな。
たぶん、このままの流れならハリス氏に分がありそう。
黒人でアジア系の女性というマイノリティー要素たっぷりで今までバイデンxトランプでは投票したくなかった人が投票する。
共和党の黒人もこっちにハリス氏に票が流れている。
副大統領のワルツ氏は白人で白人票も取り込む。

(素人:実際昨夜もワルツ知事を副大統領に指名というニュースで株価上がっていたのを見て、市場に好感されているんだと思った)

トランプ氏は富裕層を大事にする。

バイデン政権がばらまいた支援金が底をついて苦しい中低所得者層が今は厳しい。
そんな中で富裕層を大事にするのはトランプ氏には逆風ではないのか?

ハリス氏は低所得者層をサポートする姿勢も見せている。























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